二話 人類悪顕現(笑)
小心者の俺は目の前のソイツを見知った者に置き換える。
ゼアミか?いやでも背の高さが少し高い。
ゼアミの身長は130cmくらいなのにコイツは140cmくらいある。
サンサンより小さくてゼアミより大きいという帯に短し襷に長しのような身長。
いや、体格も二人と同じそこまで成長していないが女性のような体格。
「ううううう、同志。気持ち良すぎだ」
ソイツは目を擦りながら起きた。
トーンが高い幼子の声。
そして、月光と瞳孔が開いてきたのかソイツの全貌が明らかになる。
言葉で表すと透き通る短髪白髪に白色の熊耳とミルクの如く白肌が印象的な全裸の獣人少女。
目は白眼だが中心に赤い星がある不思議な感情にさせる眼をしている。
「フフフフフフフフフアアアアアーーーーーーーーーーーーーーーー!」
これまで人生に出した事が無いような悲鳴を上げる。
普段俺は悲鳴をそんなに上げない。
今住んでいる屋敷、幽霊屋敷に潜入した時も叫んだ事は無かった。
「どうしたのトキマサさん。ハァ!」
「なんでお前らもおんねん。まぁええ、こいつは誰や」
俺が見ていた方向の反対側からゼアミが寝ぼけた声で起き上がった。
いや、お前の寝室は他の部屋だろ。
そんな事はどうでも良くてこの少女が何者か知らないのだろうか。
例えば異世界にできたゼアミの女の子の友達とか。
「誰なんとは失礼な、我が同志よ。こんばんは、いつもニコニコ同志の隣に這い寄るコミンテルン、Tー34です。いや、今はカチューシャだったな。それに同志の方こそ変態だぞ。私の身体を舐め回して」
「舐め回して?」
ゼアミがそう反応して繰り返した。
「待て待て、俺はしてないぞ、断じてしてない。女神に誓ってしてない」
その気になれば全人類に誓えるぞ俺は。
「ほうほう、同志はそんな事を言うとは。ついさっき。この甘さ、この食感、この冷たさ。ええわーー。とか言って私の身体を味わっていたでは無いか。これをどう説明する?」
「まて、それは夢でしかやってないはずやぞ」
そうだ、あれは夢の中でアイスクリーム舐めて食ってただけだ。
Tー34なんて一度も舐めてないし、舐めたくも無い。
「そうか?しかし現に私の腹と胸は同志の唾液で濡れているが?」
Tー34がそんな事を言った気がした時、ゼアミの何かが壊れた気がした。
ついでに俺が全人類に誓った宣誓も同時に壊れた。
「ご主人様何やってるアルカ」
サンサンがゼアミの隣の布団からカタツムリの真似をしながら出てきた。
サンサンは最初はから聞いていたのか?
これで俺のパーティが揃ったわけだが。
状況は見る限り修羅場だ。
特にゼアミの目が汚物を見ている目をしている。
「おめえもなんでいるだよサンサン。って、何やってるって。そうです、私が変態紳士です。あ〜変態紳士、変態紳士。変態紳士ったら変態紳士。だっふんだ」
日本を虜にした今は亡き伝説的芸人の伝統芸をしてみたが。
流石のこの地獄みたいな状況には焼け石に水。
我ながら結構似ていたと思うのだが怒っている女神には効かないらしい。
サンサンは横で腹を抱えて笑っているのがせめてもの救いだ。
そしてゼアミが何やら歌って握り拳が光り出した。
明らかにやばいヤツだ。
サンサンの〈鎧袖一触〉よりもヤバいヤツだ。
「この変態!!!死ねーーーー‼︎」
「ちょまて、ゼアミ。いくらシケたからって、怒る事は無いやろ。早よ、その光り輝く拳を振り下ろそうとするのやめんかい」
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