三十四話 人間をダメにするソファ
彼女らは別に良いですよー的な事言っている以上は俺はしない。
そもそも、紳士はそんな事をしないが俺は変態紳士なので。
そう思いながら夕食の片付けを終わる。
皿達は水に浸けておいて明日の朝洗うと良いだろう。
「ほいじゃ、俺も寝るか」
「Урааа」
「ああ、お前の寝床を作ってやらへんとな」
今日、内の家族になったカチューシャの寝床が必要だ。
筆を使うMPは回復済みだし良いものを描けるだろう。
「場所はここでええかな」
動物が居る人の家には基本的にリビングにペットを置いている事が多いからな。
ここなら何かが起きてもすぐに駆けつける事が出来る。
「カチューシャの寝床はどんなのが良いかな」
頭の中にデザイン案を五つほど思い描く。
猫のタワー見たいな寝床か、兎のような箱形の寝床かなどだ。
見た目が狐、猫、犬、熊を合わせた見た目をしているからな。
人形にもキメラがいたがカチューシャの方が合成獣染みている。
「もしかして、カチューシャはキメラなんか」
ふとカチューシャに聞いて見るが首を振って否定した。
これが嘘の可能性があるし、ただその方向にタイミングよく首を振った可能性もある。
そんなもの俺の杞憂だろうけど。
この異世界では巨大なクリオネや羊くらいの牛、空を飛ぶ魚などがいる世界。
俺の空想並みに常識が通じない世界だ。
そんなカチューシャの生態を勝手に想像しながら寝床を選ぶと二つに絞れた。
カチューシャが赤毛だから主体が白色か黄色のものが良いだろう。
白は汚れやすいしので黄色を主体としよう。
出来ればライトであるライトイエローで良い。
「こんなものが良えな。キミに決めた」
スキル〈森羅万象〉を用いてカチューシャの寝床を作る。
無○良品で売っていた人間をダメにするソファを想像して作ったものだ。
目の前に顕現したものを確かめてみる。
手で押し込んだ瞬間、マシュマロのように少しずつ沈んでいった。
想像通りの出来栄えで文句は無し。
ああ、気持ち良いな、カチューシャにあげたく無いと思わせるほど柔らかい。
けど約束は約束だからな、急に反故されてはまた引っ掻き技を受ける事になりそうだし。
「ほら、カチューシャ。お前の寝床や。上手に使いなさい」
「Спасибо」
ソファをジッっと見つめてから乗り小さく呟きながら寝たカチューシャ。
反応を見るに気に入ってくれたのだろう。
そんな幸せそうなカチューシャを見て俺も寝ようとすると。
「ご主人様ーーーーーーーー」
「早よ、着替えて乗ろボケェーーーー」
「アピャーー」
俺はタオルを巻いて近づいて来るサンサンに引込返しをしてベッドで寝た。
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