三十二話 テンプレの反対2
自分で作った風呂用の椅子に座って身体を洗い出す。
ついでにカチューシャも洗っておこう。
「人用のシャンプーは動物に使ったあかんからな。石鹸で我慢してな」
「Урааа」
「喜んで貰えたか。よかったわ、一応俺の手作りやねんけどな」
「Урааа」
「お前、それしか喋らへんのか」
犬や猫は毛が生えているせいか皮膚が人より弱い。
そのため人用のシャンプーはあまりよろしく無いのだ。
異世界に化学材料は無いから九割ほど自然由来、無添加の石鹸。
肌の弱いと思われる動物のカチューシャに会ったのだろうか。
気持ちが良いのか柔らかく唸るカチューシャ。
泡だらけになったカチューシャに対して湯を浴びせる。
「おお、連れてこられた時より赤くなったな」
ゼアミが言っていた通り汚れていたのか今のカチューシャは艶のある朱色をしている。
さてと、あとは湯船に入る訳だが。
獣を人様の中に入れる訳なく、風呂桶に水を入れてその中にカチューシャを入れる。
「ほれ、お前はこれに入っとれ」
「советский」
「カチューシャは何を叫んどんや?」
なんか、昔に崩壊した超大国の名前を言っていたような気がしたが構わない。
「はぁ〜極楽、極楽」
風呂好き日本人としてこれほど心地よいことは無い。
(それは良かったです。私もお風呂が好きなんですよ〜)
「うん、知ってるわ。ライカさんが風呂好きなのはな。同じ日本人やからな。うん、なんでおるん?」
この屋敷の元家主であり幽霊のライカさんが隣で風呂に一緒に入っていた。
彼女も和服を脱いでいたのか湯気で見えづらかったが肌がある程度まで見えていた。
(あら、サンサン見たいな反応はしないんですか)
「いや、質問に答えてくれや。それにライカさん実態無いから巴投げ投げしようとしても実体無いから意味ないんやけど。それよりなんでおるん?」
ライカさんが風呂に入るには時間まだだったはずなんだけど。
幽霊が風呂に入るのもおかしな話だけど。
(ふふふ、なんでだと思います?)
「………………分からん」
そう湯気越しでも分かる小悪魔的な表情と声で聞いてくるライカさん。
俺は風呂の熱か、あまり考え事をしたく無いので不回答とした。
(正解は、覗きです)
日本男児がする伝統芸の名をあげた。
とうとう、女性にも伝染していたとは。
「それは、俺がするのやけどな。野郎の見て嬉しいか?」
なんでサンサンも限って彼女達はそんなにも俺を見たがるのか。
細マッチョの俺の身体にはそこまで需要は無いぞ。
ボディビルダー並みに筋肉は無いしある程度鍛えているだけであるため魅力は無いはずだ。
ご愛読いただいた貴方に圧倒的感謝を‼︎
芸術は爆発だ‼︎と作者は皆様の声援と笑いにより日々進化していきます。
楽しんでいただけるとトキマサ達が喜びます
・腹筋が崩壊した
・もっとネタを見たい
などと少し思ってくださった方は、画面下部の☆☆☆☆☆を★★★★★にしてブックマークに入れていただく、率直な感想、批評などで応援して下さるとモチベーションが上がりネタが大量生産する事ができます
また誤字脱字や文法上でおかしい箇所を指摘していただけると幸いです。
それでは全ての読者に絶対的な祝福あれ‼︎




