三十話 人形との戯れ
「にしても、サンサンの料理は流石美味えな。三杯おかわりしてしまったぜ」
「ご主人様の料理も美味しいアルヨ。ゼアミちゃんも喜んでたネ」
確かに、ゼアミにしてはよく食べていたし、側から見て美味しく食べていた。
好き嫌いが激しいゼアミの口にはあったのだろう。
そんな双方の料理を褒めていると稚拙な料理評論家が風呂から出てきた。
「トキマサさん、出たわよーーー」
「OK!」
何がなんでも一番風呂を入りたい女神がタオルを巻いて湯気を上げながら出てきた。
湯気からは市場で買ったシャンプーの果実臭が醸し出てくる。
女性が好きそうなピーチだ。
やっぱり、ゼアミも女子なんやなと常々思う。
因みに、シャンプーを選んだのは俺やけどな。
「トキマサさん、カチューシャもお風呂に入れてあげて。あの子ちょっと汚れているから。ね、良いでしょ」
「え、一緒に入ってやらんかったん?」
入れて欲しいなら一緒に入れば良かったのにな。
何故わざわざ俺が一緒に入らねばならないのか。
「だって、何故か嫌がったんだもん。私じゃあ力不足だったから、トキマサさんお願い」
「いや、飼育の件はどないした。もう、約束破るんか?」
「それは、ちゃんと守るし、お風呂だけ、お願い。それにトキマサさんに対して何故か懐いているし、良いでしょ」
そう、例のセクハラ疑惑がの件からか何故か懐いているカチューシャ。
本来なら俺に対しての好感度は下がるはずなのだが。
何を食べるか分からないカチューシャに果実をやったり、野菜ジュースをあげたりした。
それがカチューシャの好感度を絶好調並みに上げたのか分からないが上げたのだろう。
ゼアミよりは世話をしているつもりで、それですんなり懐いてしまった。
今では尻尾を俺の足にマーキングのためか擦り付けている。
こんな事をされては俺が洗ってやらなければならないじゃないか。
「分かったわ、入れてやるさかい。ただ一つやって貰いたいことがあるんやけど」
「何?」
「着替えたらで良え。こいつらの遊び相手頼んだわ」
「え?絶対嫌‼︎」
即答だったがそれも分かっていた。
だから俺は隣の部屋で待機してもらっていた西洋人形達に声をかける。
まるでドッキリの仕掛け人のようにだ。
ゼアミが自分の部屋に閉じ籠もらないためにも強襲してもらう。
「ほら、お前ら。お姉ちゃんが出てきたで。服を着せて遊んでもらいーーー」
「ワーーーイ」
「ワーーーイ、ワーーーイ」
「ひぎゃ‼︎」
別々の西洋ドレスをきた五体の西洋人形が出てきた。
顔は人形なのだが表情は遊びを望む子供。
本来ならそんな微笑ましい状況の中。
動く人形が嫌いな女神が上げた単著な悲鳴を聞いたと思いながら風呂場に向かう。
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