二十八話 UMA
「因みにこいつはメスなんやろな。そんなカチューシャなんて女の子につける感じの名前つけんねんから」
「知らないわよ。メスなんじゃ無い?オスでも可愛いから良いじゃない」
「そんな殺生な。オスやった時の残念感半端ないって」
親にキラキラネーム付けらた子供のこと考えた事なさそうな台詞。
俺も同じ感じの名前やからな、オスやった時は同情しよう。
生活する上で性別を判別していなければ飼育方法にも支障が出るから一応調べておこう。
ゼアミからカチューシャを取り上げて触りまくる。
尻尾は見た目ではなく実際モフモフだった。
毎日これを触れると思うと嬉しい。
本題で胴体部分、人間で言うところの腹の部分を摩ってみる。
摩っていると柔らかいふっくらした部分に当たった。
そして下の方を見てみるとアレがない。
「んーーー。あっ、こいつタマタマなくてパイパイあるからメスやな」
「|Шaxxxxxxxxx!」
ガリッ ガリッ
俺の顔面を交差するように引っ掻きを繰り広げるカチューシャ。
絶対に赤くなっているだろう。
「痛ってぇぇぇぇぇぇぇ‼︎」
顔中を触った感じ血は出ていないだろう。
滅茶苦茶顔中がヒリヒリして痛いのだが。
今すぐ冷やしにいかねば後遺症が残る。
「いや、今のはトキマサさんが悪いでしょ」
「うん、ご主人様が悪いネ」
(はい、トキマサさんのセクハラですね)
まぁウチの女性陣はそういう反応するわな。
ただ仕方無いことでは?
性別不詳の未確認生物を育てるほど俺はゼアミに染まっていない。
「|Хмммммммммммммммммммм《フーーーーーーーーーーー》。Xммммммммммммммм」
「ごめんって、プライベートゾーン触ったこと謝るから許したったらどうや?」
「Xm!」
言葉が通じたのか、そうカチューシャは鳴いてリビングから出て行った。
「どっか行ったわ」
「許してもらえたんか?」
一切何もしないままだったのでこの場の全員が呆けている。
お決まりで何かしらされるのかと思って構えていたのに骨折り損。
「俺は手を洗って顔を冷やしてくるから。サンサン、夕御飯の料理作り始めといてくれへんか?途中で入るさかい」
「分かったアルーーー、ビシッ。夫婦の共同行動アルナ、ビシッ」
「気をつけてしてんのは分かったんやけど。何言ってんの?」
また変な妄言を挟みながら了承するサンサン。
それを傍目に扉を開けて洗面所に向かう。
蛇口を捻って水を出し手を石鹸で洗ってから顔に冷水を浸す。
今まで定期的に来ていた痛みが引いていく。
「ふーーーー、冷やしたお陰で少し痛みが引いたわ。血は流石に出てへんか?にしてもゼアミも厄介なヤツ連れて来よったな。どう飼うかがキモやなぁ」
ゼアミが急に連れてきたカチューシャの事を考える。
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