二十六話 飼い主の掟
「それでも救える救えないあるやろ。それに俺は飼うのは良えけどゼアミ絶対育てへんやん。途中で俺達に丸投げするやろ!」
「しないわよ。絶対しない。最後の最後まで育ててあげるわ」
「言質取ったで。途中で丸投げしたら毎日ピーマン食わせるからな」
「い、良いわよ別に。女神の約束は絶対厳守なんだから」
今の今までゼアミとは約束一つしていないので信用に足るのかも分からない。
ころころボールのようにゼアミの発言は変わるからな。
「サンサンも良えか?俺たち動物アレルギーは無いし、人形達も喜ぶかも知れへんけどな。ほぉ……ゼアミに懐いたあたり人懐っこい奴なんやな」
「どういう意味よ」
気の強いようで弱い秋の空のようなゼアミに懐く生物だ。
人懐っこくない訳がない。
ゼアミに抱っこされた生物にお手をするかのように手を伸ばすとそれを理解したのか反応。
手を伸ばして来てお手をしてくれる。
犬みたいで可愛いなし賢いな。
こんな狂ったパーリーピーポーみたいな俺達パーティだ。
このような朗らかな癒しキャラも必要だろうという事でペットの件は了承しよう。
「なぁゼアミ。この異世界動物の名前はなんや?俺の知ってる動物では無いんやけど」
「知らない」
ただ見た目がよく分からない生物だ。
狐の見たいなモフモフした尾、猫の肉球をした足に柴犬みたいな顔、そして熊に似た耳。
どこぞの合成獣みたいだが天然生物を漂わせる目の前の獣。
俺の世界では絶対にいないであろうこの異世界生物だろう。
「知らないは無いやろ。もしこいつが危険な動物やったらどないすんねん。やっぱり捨てて来るわ」
「やめてって。ちょっと、私から取り上げようとしないで。コラ、やめてって、このヤメテーーー」
見た目が可愛い熊類のパンダや色鮮やかなヤドクガエルとか危険生物がいるからな。
この獣も一見可愛い系の動物に見えて俺たちを虎視眈々と襲おうとしているのかもしれない。
実際、ギガントクリオネとかいう危険動物がいるこの異世界。
「サンサン、お前も手伝え。もしかしたらお前にも危害を加える生物かも知れないぞ」
「危害アルカ。それはどんなモノアルカ是非とも知らなければならないアルナ」
そうだ、ゼアミの一件で忘れたがっていたがこいつはドMだ。
危害や苦痛などのワードを好むヤバい奴。
「大丈夫よ、トキマサさん。私の女神レーダーに反応していない以上、魔獣でも無ければ危険生物でも無いわ。だから安心してその手を離して」
「女神レーダーってなんやねん。そんな摩訶不思議なレーダーあるんやったら見せてみんかい。ほら、ほら」
急な女神設定で持ち出されて反応に困りかけた。
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