二十三話 食べ物の好き嫌い
誰が見ても分かる。
子供が大嫌い、ゼアミも大嫌いの野菜。
苦味、香りが強く、そしてナス、ニンジン、グリンピースと並んで子供に嫌われる者達。
そう子供用調理方法を教えてくれる紛れもないピーマン先生である。
「ゼアミ、ピーマンを毒物扱いするのは間違いやと思うぞ。ほら、嫌ならこっちに寄え。俺が食ってやるさかい」
「ゼアミちゃん、酷いアル。私の料理に毒が入っているとか言うなんてネ、ちゃんと毒見したアルヨ」
「いや、サンサンは毒効かんから意味ないやろ」
サンサンの体が多少変化していたとしても毒状態かは分からない。
そもそもライカさんがそんな事するわけ……ないよな。
それは杞憂で俺も今、腹一杯に美味しく食わせてもらってるから大丈夫だろう。
「トキマサさん、よくそんな苦い物食べられるわね。苦くて苦くて不味いのに」
「お子ちゃまには苦くて感じるらしいからな。それは仕方がない話やで」
ピーマンが苦く感じるのは未だ味覚が発達していなのと味の経験が少ないかららしい。
あとは苦味が毒物として誤反応してしまっている諸説があるのだとか。
ようはゼアミちゃんは女神だった時はそこまでグルメでは無かったのだろうな。
「私はお子ちゃまじゃないもん。女神だし。それにトキマサさんは私の事ロリロリ言うけどさ、何度も言ってるけど貴方よりは年上なんだからね」
「年は年でも精神年齢が幼いっちゅうてんねんや、マセガキ女神」
「な、マセガキ。私から見たらねトキマサ。貴方の方がマセガキ」
ゼアミが席を立って机に手を置きながら怒っている。
俺は食事中だから行儀が悪いと思っていたがもう終わった様子。
言っていることが正しいので有れば確かに俺がマセガキだ。
だが、散々子供じみた行動しておきながら急に大人対応しろと言われても困る。
なのでゼアミには精神が成長するまで子供扱いしておこうと思っているわけだ。
そもそも子供の関門を通り抜けていないしな。
「なんやと、ピーマン食えへんこのカリちゃま女神が!」
「あーーー、言った。トキマサさんが言ってはいけない事言った」
「事実やろがい。嘘偽りなしの本当のことやろ」
「カリちゅまじゃないもん、女神のカリスマだもん。ねぇ、ライカさんも見えるよね。女神らしからぬ背中のオーラが見えるわよね」
「いえ、出会った時は見えていましたが今は、その、見えていません」
「ガビーン」
一昔前の驚き方をしているゼアミ。
カリスマがあるようにしながらも幼児要素が多すぎるのだよゼアミは。
ピーマン嫌い、直ぐに泣く、欲しいものは強請る。
子供の習性の三種の神器が揃っている。
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