二十二話 ポルターガイスト
「ライカさんとサンサンの料理、マジ美味えな」
(ありがとうございます。心を込めて作った甲斐があります)
朝から動く人形に怖がって騒いだゼアミを慰めた後、朝食を食べている。
本日の朝食は大衆店で出てきそうな旨そうなオムライスだった。
少し塩気があるケチャップのライスを包み込んだミルク入りの甘い卵が絶妙に合っている。
「因みにライカさんはどうやって作ったん?物体では無くなってしまった幽霊は物を持てないって目の前の女神が言っていたんやけど」
「ちょっと、私の事はちゃんと名前で呼んでよ!」
ゼアミが自分の名前を呼ばれない事に腹を立てている。
恐らく女神としての尊厳に触れているから怒っているのだろう。
朝早くから泣いたり怒ったりと騒がしい女神だこと。
(それはモチのロン、人形とポルターガイストで料理しました。あと、サンサンさんにも手伝って貰いました。あの人本当のメイドさんみたいで凄かったですよ)
ポルターガイストで料理って事は調理器具とかを浮遊させて料理したのだろう。
凄いような事故りそうな感じでの調理だったのかな。
一度拝見してみたいと思ったのが率直な思い。
「ポルターガイストで料理って凄いパワーワードやな。サンサンは性癖以外は凄腕メイドやから。マジでな、性癖以外は………ふ、」
そう性癖以外ならば容姿も性格も良い娘なのにな。
「ご主人様、なんで二回も言ったアルカ?」
「自分の胸に手を当てて、よーく考えてくれや」
当の本人が幸せであれば良いので。
「まぁ、サンサンが作ったってのはすぐ分かったけどな」
「えっ、何でアルカ?はっ、まさかご主人様、私の愛をとうとう受け取って」
「いや、ケチャップでたっぷりと『ご主人様用 愛注入オムライス』なんて書かれていたら誰だって気づくわい」
「ええ、そんなにも分かるのネ?」
「いや、これほど自己主張激しいオムライス見た事なかったんやけど⁉︎」
ゼアミを連れながら部屋に入り一通り食卓を回った時に一番目についた料理だった。
こんな物、レストランで出せば赤っ恥間違い無し。
同じような事しているメイド喫茶よりも恥ずかしいわ。
「トキマサさん、気をつけた方が良いわよ。いくら幽霊に落ちぶれたとは言え元は悪霊。倒された腹いせとしていつか復讐されるかもしれないわよ。このオムライスにも毒が入っているし」
(そんな、ゼアミ様酷いです)
ライカさんが涙目になって言ってきた。
心を込めて料理作ったのに毒物扱いされればそういう反応するわな。
ゼアミはオムライスを一通り食べたのか緑の物体だけを避けていた。
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