二十一話 三つ子の魂百まで
(トキマサさん、化学得意なんですか?)
「まぁ、理系の大学生やからな。化学だけじゃなくて生物、物理もある程度は出来るで」
(結構賢いじゃ無いですか)
「それでも使えんかったら今ないけどな。アッハハ」
今のところこの異世界で使えてないからな、いつか使えると良いのだが。
そんなこと考えながらもそのまま墓石を磨いていると。
「トキマサさんどこーーーーーーーーーーーーーーーーーー!」
「うるせえ、ゼアミ黙りなさい‼︎」
(今のはトキマサさんの方が大きかったような)
「確かに‼︎」
そうライカさんが俺達より小さく言う。
俺達の声が大きすぎるので声量的には普通なのだろう。
「トキマサさん!トキマサさん、何処にいるの。お人形が、動くお人形が私達の寝室にいるのーーーーーー‼︎」
動くお人形、それはライカさんのチートスキル『人形魔術』によって生み出された西洋人形。
ライカさん曰く生物でなく物ではあるのだが生きているとのこと。
だから彼女ら西洋人形達には自我と言うか知能があるのだが。
ゼアミは動く人形が嫌いらしい。
因みに、ゼアミが私達の寝室と言っていたがこれはゼアミが一緒に寝てほしいと言う要望。
そしてサンサンも居たのだが。
こいつは何時入ってきたのだろうか分からないまま俺は掃除に来たのだ。
後で上半身を麻布で縛って正座させたまま小一時間くらい問い詰めよう。
良い回答が返ってきそうだ。
まぁ今はそんな変態メイドに俺も頼るか。
「そこに駄メイドのサンサンがおるやろ。起こして勝手に対処しとって。西洋人形達、ライカさん意外の話し相手が欲しいだけやねん」
「いやよ、この娘達。何やらぶつぶつ喋りながら近づいてくるの。恐らく何やらの呪文だわ、私を人形にさせる呪文。だから早く来てトキマサさん」
ゼアミに似た人形は普通に可愛い方だと想像する。
ゼアミは心配性だ、少なくとも西洋人形はそんな事はしないと思う。
「分かった、そっち行ったるからちょいと待っとれ!ごめんなライカさん、墓掃除は後にするわ。あの女神ああ見えて幼いねん」
(別に大丈夫ですよ。墓掃除そのものは暇な時で。それにそろそろ朝ごはんですし、私がお作りいたしましょうか?)
「ライカさん作れるんか?」
幽霊が料理出来るとかは聞いた事が無いができると言うなら出来るのだろう。
別嬪さんが作る料理か、不味くても食えるぞ。
(簡単な物であれば。あのメイドさんの料理の腕の方が高いので劣るかもしれませんが)
「いや、作ってくれるだけでありがとう。ほな、行ってくるわ」
そして俺はライカさんの料理を楽しみにしながら声的に泣きじゃくってる女神の元へ行った。
ご愛読いただいた貴方に圧倒的感謝を‼︎
芸術は爆発だ‼︎と作者は皆様の声援と笑いにより日々進化していきます。
楽しんでいただけるとトキマサ達が喜びます
・腹筋が崩壊した
・もっとネタを見たい
などと少し思ってくださった方は、画面下部の☆☆☆☆☆を★★★★★にしてブックマークに入れていただく、率直な感想、批評などで応援して下さるとモチベーションが上がりネタが大量生産する事ができます
また誤字脱字や文法上でおかしい箇所を指摘していただけると幸いです。
それでは全ての読者に絶対的な祝福あれ‼︎




