十六話 直接対決
歌川国芳はガシャドクロ自体を描いていたわけでは無いのでそこは後世の人の評価であって。
ガシャドクロとは弔われなかった骸骨や怨念が集まって巨大な霊魂の塊。
この屋敷中から集まった幽霊の塊である目の前の悪霊にはピッタリ。
クロエさんはサモナーでも幽霊を召喚すれば戦えると言っていた。
そのためカッコつけて出してみたが大丈夫だろうか?
「「ピギャーーーーーーー‼︎」」
ゼアミと悪霊がガシャドクロを見た瞬間、同時に叫んだ。
どうやら反応を見るに効果はバツグンらしい。
ゼアミは死んだフリごっこを始めているがそれは無視して悪霊退治を優先。
「よっしゃ、やれガシャドクロ。目の前敵を有象無象の如く叩き潰せ‼︎」
ガタガタガタガタッ
騒音並みの摩擦音と空洞音を鳴らしながら悪霊に向かって骨の手を叩き下ろすガシャドクロ。
敵ならどんなに怖かっただろうか、今は凄く頼りになる。
屋敷を揺らせながらバコバコ叩き続けて埃と煙が舞い上がる。
俺も当たらないように攻撃を続かなくては。
ゼアミちゃんから神聖魔術で強化、神器の筆で直接殴れる利点を持って悪霊を殴りに行く。
「ねぇねぇねぇねぇ、どんな気持ち、今どんな気持ち、ねぇねぇねぇ、ねぇねぇねぇ」
(ええ⁈なんでコイツら私に攻撃が出来るの⁈ちょっと、待って。呪文唱えると貯めるのに時間が、ああっ!や、や、や、られる。やめえっ、やめろおお。やめて、お願い。お願いいい)
そんな情けない声を上げ始める悪霊だが俺の攻撃は止まらない。
叩けば叩くほど布団の埃のように霊魂が飛び出していく。
そして巨大だった人形は少しずつ小さくなっていき人形では無くなっていった。
ついには古風で鮮やかな着物を着た大和撫子みたいな眼鏡美人が半透明で現れた。
俺の独断と偏見なのだが十中八九普通に美人なのだが。
この美人悪霊は自身の姿が変わっていることに気がついていないのかな。
その姿と同等の清涼な声で先程に続き厨二病のような台詞を言う。
(はぁ、はぁ。この恥ずかしさをどうしてくれよう。お前には一生雑穀米しか食えない呪いを掛けてやる)
「めっちゃ微妙な呪いなんだが?あと俺は雑穀米大好き」
「なんだと!」
やめて、そんな別嬪な顔でその台詞はやめて、可愛いすぎる。
ただ、悪霊には変わらないのでクエスト報酬のため成仏してくれることを望む。
「ここまでやれば良えやろ。ほらゼアミ、成仏したってくれや」
介錯してやってくれ、俺には成仏させる能力もする事ができない。
俺は別嬪には弱いからな。
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