十話 人形漫画は神!
さっきまでこの人形に怖がっていたが俺の行動に正義感が湧いたのか止めに入る。
人形のスカートを持ちあともう少しで見えそう。
「うおー、俺はやるぞー。オラー、ブハァッ‼︎」
バチーーンッ
ゼアミにシバかれてから久しぶり打たれた。
多分、非紳士的行動をしたから神様からの罰を受けたんだろう。
それはそれでいいんだけど無茶苦茶痛い。
「痛ってぇ。ゼアミ、シバくのは良いけどもうちょっと弱くしてくれへん」
「………私じゃない」
「嘘言うなよ、そないな事ないやろ」
「…………………見て」
「あんっ?」
またもやゼアミが指を差す。
その先には西洋人形が二本の足で直立で立っているではないか。
しかも手や足を動かしてこちらに少しずつ近づいて来ている。
表情を見るに明らかに怒っている。
「えっ、なんで歩いてんの?スゲー」
凄いメカを見た少年のように俺の眼は輝いた。
この異世界に来て石像くらいしか直立二足の像を見ていなかったから凄く嬉しい。
二足歩行は意外にもバランス移動が難しくロボット工学での難関を異世界では可能なのか。
まるでロー○ンメイデンの人形達のように可愛い。
「何感心してんのよ。動く人形、分かる?呪いの人形なの。早く壊さないと殺されるわ」
「そんな大袈裟な。ダイジョブーダイジョブー、危険じゃないって。怖がり過ぎやでゼアミ」
動く人形であって殺人兵器ではないのだ。
それを俺が証明してやろうと人形に近づくと同じく近づいていた人形が反応した。
「コロス。エッチナコトスル、ヘンタイ、コロス」
「「コロス、コロス」」
そう言いながら俺に向かって飛び掛かってきた。
「なんだってーーー、って美少女に殺されるなら本望‼︎」
「それって人形も入るのね。って何馬鹿な事言ってるの私を守る為に戦いなさい」
「せやな!」
ゼアミが何やらカッコいい台詞を吐きながら小さくなる。
俺は筆を背中から持ち出して戦闘の型にする。
大筆でも薙刀の代わりには使える筈だ。
しかも大筆は神器だから多少ながら神聖魔法を持っているから呪詛系には特効が入るだろう。
作った掃除機は一回も使わずに用済みになってしまったが後で幽霊が出てきた時に使おう。
「よし、人形どもジャンジャン来んかい!この変態紳士トキマサに刃向かう勇気があ……、どの人形も刃向かいに来ないんやけど」
「なんで?」
俺がいかにもな事を言った筈だが一体も来ないどころか。
何故か西洋人形達は頭を隠しながら部屋の隅でカタカタ震えながら小さくなっていた。
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