六話 さながらFPS
これでもゼアミは心の底でまだ帰ろうという望みを抱いていたらしい。
が、ここまで来たら引き返せるわけがない。
中は豪華絢爛なガラス作りの照明や貴金属で作られたかのような装飾品達。
彼らは蜘蛛の巣と埃のドレスを被っていた。
なんだろう、マジで誰も何もしていない無人無法地帯ように感じるのだが。
俺たちが側から見たらただの泥棒にしか見えないのだが?
とりあえず、この屋敷の置物達の処置は後でギルドに任せるとしてだ。
俺たちは本来の依頼を予定通り遂行する事としよう。
まず探索するのはロビーから放射状に伸びている廊下から見える一階の個室達。
恐らく十部屋はあると思われるそのホテル並みの部屋を探索するのだ。
クロエさんの情報が曖昧過ぎてヤバいと思いながらも床を鳴らしながら進んでいく。
「ステンバーイ、ステンバーイ‼︎ゴーゴーゴー‼︎」
「「ゴーゴーゴー‼︎」」
目の前に入った個室の扉に手をかけ、まるでミリタリー映画さながらに入っていく。
幽霊もいなければ害獣、害虫もいないただただゴシックな壁紙と鉄格子の窓の部屋だった。
クロエさん曰くこの辺の幽霊は霊視が無くても見えるらしいがそれも加味しても居ない。
「この部屋にはいない。クリア、クリア」
「クリア、クリア」
サンサンはいつまでもこのノリに乗ってくれるようで俺の言ったことを繰り返してくれる。
「この部屋はおさえて他の部屋や。次の部屋に探索するのはこの部屋や。ステンバーイ、ステンバーイ。ゴーゴーゴー‼︎」
「ゴーゴーゴー」
サンサンが楽しみながらでノってくれるのはありがたい。
けど、何か機械的な感じが染み染みと伝わってきた。
悪霊に乗り移られて真似事という最悪の状況を杞憂しサンサンに聞いてみる。
「ちょっと待て、サンサン。お前、BOT化してないか?」
「ん?ご主人様、BOTってナニアルカ?」
「大丈夫だ、問題ない」
BOT化というか悪霊に取り憑かれているわけでは無かった様で何よりだ。
これで一つ想定されていた最悪な不安要素がなくなった。
一応、俺と同等、それ以上の戦力を持つサンサンに憑かれて直接戦闘とかなったらキツい。
サンサンはこれでもバーサーカ気質があると言うか職業がそれなので。
「ゼアミも大丈夫か?」
「………」
「ゼアミーー⁈」
まさか、今の俺達の最終兵器のゼアミがやられてしまったのか?
いやでも、さっきまで背中には変化が無くいる感触がしているし。
うん、ゼアミの無いように思えてあるまな板のような胸の感触がしているからいる。
もしや、俺が気づかず内にいつのまにか入れ替わってるとか無いよな?
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