五話 吶喊しゅる‼︎
「確かに私自体に霊体が触れたら即浄化、成仏されるけど。やっぱり、私の髪の毛が使われているのは納得いかないわね」
まぁ、勝手に自分の髪の毛を藁人形の中に入れられて使われていたら納得出来ないよな。
俺ならそれをした奴にドロップキックしてやる。
「万が一にも悪ければ俺の分の呪いもお前に行くもんな」
「もう、そんなこと言わないで。ただでさえ怖いのにもっと怖くなっちゃうじゃない」
「ゼアミちゃんは怖がりアルナ。これがホラーの醍醐味である。背中をスススーーと虫唾が走る、気持ち良いアルヨーー」
「本当、貴方は怖いもの無しね」
「それは思った」
逆にサンサンに怖いものがあるのか、怖いことがあったことがあるのかと思うくらいだ。
実際、俺はワクワクと同時に少し怖いがサンサン一人だけ完全に喜んでいる。
これがドMの特権なのだろう。
「とはいえ、幽霊を退治するための掃除機を持ってきているし大丈夫やろ」
某コメディホラー映画とゲームのお化け退治武器だ。
お化け退治武器はただの掃除機ではなく神聖な風で吸い込み、お札で囲んだ箱に閉じ込める。
これで害虫駆除のように幽霊を掃除機で吸い取ってやる。
もうこの屋敷で幽霊達にパーリーエブリデイをさせてたまるかよ。
「よし、サンサンも楽しんでいるみたいだし、おっしゃ行くぞ。ゴーストバ○ターズ‼︎」
「「ゴーストバ○ターズ‼︎」」
サンサンが俺の合図と共に繰り返して叫んでいく。
ノリが良いチームワークがうちのパーティの良いところでゼアミも怖さ軽減のためか出す。
茨の蔦が絡まりまくった鉄格子の中にある鉄扉をクロエから借りた鍵で開けて入っていく。
「ウウウウウンーーー。猪突猛進!猪突猛進‼︎」
左右には元持ち主の趣味なのか花壇や生垣などがはそのままになっていた。
どうやら行方不明は本当らしいな。
まるで時が止まった絵画の様に人の手が届いていない事を思わせる。
「オラオラオラオラ、ゴーゴーゴーゴーゴー‼︎」
「「ゴーゴーゴー‼︎」」
日が経って蜘蛛の巣がかかりまくった庭を走って屋敷の中央、入り口の扉の前に止まる。
防腐性が高い金属である金をふんだんに使った重厚そうな黒檜の扉を音を立てながら開ける。
誰も居ないと聞いているが礼儀として声をかけながら入る。
年月がだった道具、建物にも魂は宿り付喪神となる様なので彼らにも敬意が必要。
「お邪魔するで〜」
「するなら帰るで〜」
「誰が帰るかボケェ」
「むーー。このノリで帰ろうかと思ったのに」
大阪の大御所がやっていた伝統芸で入ろうとしたらゼアミがノリか心の声かで返してくる。
しかも言葉だけ関西弁にし発音は標準語という誰でも分かるエセ関西でだ。
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