三話 来る、きっと来る………
「サモナーでも攻撃出来ますよね?」
「はい、幽霊などを召喚するネクロマンサーみたいな芸当ができれば可能ですが。トキマサさん出来るんですか?」
「まぁ、試してみようと思ってますがな」
なるほどな、幽霊を召喚して戦わせるとかすれば良いと。
毒には毒で制す、幽霊には幽霊で制するのか。
「トキマサ。相手は悪霊よ?下手したら呪い殺されるかもしれないわよ。本当にそれでも良いの?」
「大丈夫、ゼアミの髪の毛入れた藁人形持っていくから、下手したら助かるかもしれん」
「えっ?」
ちょっと引いた反応をするゼアミ。
うん、分かる。
我ながらこれはアカンと思う。
「こういう呪い系の攻撃受けた時用に作っておいたやで」
よくゲームなどでは『呪い』とか言う状態異常攻撃をやりそうだからな。
こんな霊的な討伐のクエスト時の為に採取しておいて良かった。
「ど、どうやって採取したのよ」
「毎日、髪を櫛で溶かしていただろ。なんかご利益があるかな〜と思って作っておいたやで」
「えーーーー。で、でも。そ、その心掛けは褒めてあげるわ。でもね、それを藁人形に入れるなんて」
「採取してたことは良いのかい」
そっちの方は御利益という女神への崇拝を加味して許してくれるんだ。
いつもみたいに三味線でしばかれずに済みそうでよかった。
「下手して死んだらゼアミの夜中に化けて出てきてやるさかい」
ザ・リ○グの貞○ばりに化けて出てきてやるからな。
いや、その屋敷に取り憑いて○耶子みたいに夜中に奇声を発しながら出てきてやる。
俺みたいな未練たっぷりの童貞には幽霊になる要素ありまくりだ。
「それは絶対やめて‼︎」
俺の幽霊を想像しながら顔を青ざめながらちょっと泣き顔で言ってくる。
ただクロエさんからクエストを任されただけなのに。
まさかゼアミがここまで泣き出すまでお化けが嫌いだとは思っていなかった。
ちょっとやり過ぎたような気がするな、自重しよう。
「おう、じゃあ着いてこればええんとちゃうか」
それはそうとクエスト報酬も大事なのでちょいと強めに言ってみる。
我ながら鬼の所業だがゼアミしかなし得ないクエストで報酬が天国。
ゼアミにはもう少しだけ頑張ってもらいたい。
ギガントクリオネのみならず今の今まで女神らしい所を見せてもらっていない。
そして多少は強制的な口論では責めなければ難航不落な城、ゼアミは落ちない。
「分かったわよ。着いていくわよ」
落ちた、ゼアミ城陥落。
もう少し粘りそうだと思っていたが意外にも早く落ちた事に我ながら心の中で驚く。
やっぱりこの女神頑固そうで弱いな。
「でもひとつだけお願いがあるの」
「なんや、言ってみい」
屋敷一つとゼアミの小さい願い一つなんて安いものだと思っている。
「それは……」
俺達はそのゼアミのお願いを了承し、準備を整えて例の屋敷へ向かった。
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