二話 ホラー好き嫌い
ステータスを調べた時ゼアミはプリーストを薦められていたし何よりゼアミは女神だ。
自身も言っていた神聖魔術かなんかが悪霊にとって特効を発揮して欲しいが。
とりあえず悪霊を退治するのはゼアミ本人だから決定権はゼアミにある。
「どうする?ゼアミ。この依頼受けるか?」
「嫌よ。絶対嫌。お化け屋敷なんて絶対行かないから」
まぁ、分かっていた。
宿屋決めの時にお化けに対して過度に怖がっていたゼアミだ。
悪霊なんて脅かししかしてこないお化けの上位互換そのもの。
お化け怖い勢にリアルお化け屋敷に入れる度胸があるわけがない。
「そうですか、あなた方には良い依頼だと思ったのですが」
落胆した表情をするクロエ。
どうやらゼアミの返答に対して結構心に響いている様にも見える。
「因みに報酬はなんなんや?」
上位職且つレア度が高い神聖魔術を扱うという限定的な職業を使う悪霊退治だ。
クロエさんの反応とクエスト依頼動機を聞く限り生半可な報酬ではないと思う。
「はい、悪霊を成仏できたらその屋敷を譲渡してくれると、一時的な浄化だと屋敷を無料で貸しいただけるとのことで」
「よし、乗った」
こんなもの即決に決まってるだろ。
さっきはゼアミに決定権を与えていたが今は破棄だ。
「はあ、嫌に決まっているでしょ。どうして受けるの?」
「だって俺。お化け大好きやし」
幽霊は信じていないがお化けやホラーは好きだからな。
何より、最低クリア条件が屋敷賃貸暮らしという報酬が良すぎる。
「お前聞いとったやろ。屋敷やで、屋敷くれるんやで。これで宿屋暮らしは終了や」
狭い宿屋で泊まる、ネカフェで寝泊まりの時間は終了したいと思っていた。
俺も俺たちの財布もそろそろ心苦しくなってきた所だ。
元々、育ち盛りの少女達の食事代と生活習慣に悩まされていたのがこれで解決する。
一人一部屋有ればいいが屋敷と言っている手前小規模な建物ではないだろう。
「何退治した気になっているの?私は絶対行かないからね」
「ええで、俺とサンサンで行ってきてやるさかい。サンサンもええよな」
俺と同じ考え方をしているサンサンにも同意を求める。
一応、ホラー苦手かも知らないがそれでも強制的に連れて行くつもりだ。
「私は良いアルよ。ハァ〜、悪霊たちによる呪い攻撃。想像しただけでワクワクするアル」
よしよし、サンサンのドM具合は今日も通常運転中だな。
もう俺が知る限りサンサンには怖いもの無しだな。
一応、俺も攻撃側に回りたいし、俺の召喚スキルで攻撃出来るか聞いてみよう。
クロエさんなら多少は幽霊に対しての情報を持っていそう。
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