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芸術は爆発だ!!  作者: ヒョーゴスラビア総統
一章 紙絵師による異世界冒険だ‼︎
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28話 鎌倉舐めたらいかんよ?

「それはな、棒の先っちょに刃物をつけた物を美しく、そしてカッコ良く戦うために使うスキルだよ」


 薙刀は平安時代からある武道。


 剣道とか日本刀という概念が出来た時と同時期くらいに出来たもの。


 百年くらい前までは乙女の嗜みと言われていた武道。


 ではあるが有名な人だと武蔵坊弁慶や巴御前である。


 弓道も概念自体は新しいが同じもの。


 元は弓術と呼ばれており歴史ある武道の一部。


 名のある武将や偉人もだいたい薙刀や和弓を扱う人がいる。


 しかし今のご時世刀の方が人気が良い。


 後者の方がカッコいいからな、高い技術が必要だけど。


「そうアルカ。ちょっとご主人、見せて欲しいアル」


「見せたいのは山々やけど薙刀とか和弓自体売ってあるんか?」


 正直薙刀自体がマイナー過ぎて異世界の武器屋で売っているのかな。


 一応、ブレイブと呼ばれる薙刀に似たやつが売ってあった。


 これは西洋の槍が変貌したもの。


 薙刀とは違い装飾が施され過ぎていて買うのを躊躇った。


 実際、本物の薙刀を持ったことが有ったがそれよりも重かったのが決定打で買わずじまい。


 買ったとしても同じ大きさ、重さをほこる大筆を持っての移動となると面倒。


 元々ゼアミとかいうお荷物があるのに荷物が増えるのは買った意味がない。


 大筆を薙刀の代わりに使うか。


 刃先が無くても物量が有るから良い代わりになる。


 和弓は……自分で作るか。


 身分証を見ているゼアミ。


 一週間前に受付嬢が言っていた俺のステータスに興味を持ったのか。


「トキマサさん【サモナー】辞めて、前衛職になったら?今ならまだ雀の涙ほどのレベルが初期化する程度よ」


「いや、【サモナー】にするわ」


 弓道と薙刀道がまさかスキルとして使えたという事は驚いた。


【アーチャー】や【ランサー】の職業スキルとして良くマッチして使えると思う。


 このまま前衛職となればパーティーとしての効率は上がるだろう。


 しかし俺は魔術を使いたいんだ。


 異世界に転生したんだ、召喚したいんだよ。


 魔術陣とか描いて楽しみたい。


 今はクリオネで苦戦していては魔王を倒せるのか。


 恐らく中ボス以前でやられるだろう。


 ここは腹を決めて前衛職の何かに転職するか。


「そう、私としては前衛職になってギガントクリオネに食べられるトキマサさんを見たかったのだけど、モグモグ」


「お前。今日、木にくくりつけてやるからな」


 俺の失態を望む宣言をして引き続き食事に戻るゼアミ。


 コイツ俺にした事を差し引いて置いて良く言えたな。


 ゼアミが俺に魔剣やらなんやら魔力を帯びた武器をくれたら一番良かったんだよな。


 パーティーの効率性を考えた提案じゃなかったのかよ。


 このままゼアミの意見を鵜呑みにして職チェンジしなくて良かった。


 あわよくばクリオネの餌になるとこだったぜ。


 俺がクリオネに喰われたらこのパーティーは全滅するぞ。


 自分から喰われていくドMメイドと食いやすい体型の女神。


 この二人が自らの力でクリオネのが口から出てくる事を想像できない。


 メイドはそのまま喜んで口内にいそうだし、女神は貧弱すぎて触手で弄ばれそう。


 そのまま俺が喰われて誰も助けに来ずオジャン。


 胃へ行き腸へ行きその後……。


 食事中には禁句ワードだ。


 今気づいたけど俺このパーティーのキーマンだったのか。


 一応、この中では知能が高いと言われているから司令塔的役割なのか。


 ならば自分の事はキチンと考えて実行しなければ。


 RPGというものは流れが大事だが時には冷静に対処しなければならない。


 しかも現実の死のゲーム、日本とは違い弱肉強食だ。


「ご馳走さまアル」


「ご馳走さまです」


 食べ盛りの小娘たちの腹はご満足のようだ。


 そう負けるとあのように調理されて食われていく。


 二人とも頬にご飯粒を付けて満足そうな顔をしている。


「お前ら、頬っぺたにご飯粒付いとるぞ。特にゼアミは成長してくれ」


「ふん、トキマサそう言って私を言葉の罠に嵌めようと……本当に付いているじゃない」


 俺の言葉を疑いながら自身の頬を触って米の存在を知るゼアミ。


 やっぱりコイツの反応面白いわ。


「え、そうアルカ。ご主人、取って食べて欲しいアル」


「いや、自分で取れや」


「いやアル。ご主人様、こんな不出来なメイドの面倒見てくれるって言ったアル」


「言ってねえよ?いつのまに言ったことになっている?良いから自分で取れってゼアミより子供扱いされるぞ」


「ご主人様なら子供扱いで良いアルヨ。バブバブ」


「分かったわ。今すぐその赤ちゃんプレイはやめなさい。こっちに顔よせや」


 そう言ってサンサンからご飯粒を取って食べる。


 やっぱり白米は良いね、力が漲るよ。


 しかし手間が掛かるなこのメイド。


 メイドって清楚淑女では無かったっけ。


 これは俺の想像か?俺が悪いのか。


 普通このシチュエーションは反対で美少女が俺の頬からご飯粒を取って食べる。


 そのようなものがあったりするのだろうか、理想と現実は遠いね。


 あとは時間を待って出発するのみ。


 目の前の少女たちの餌付けは終えた。


 二人の飯の消化を待っている間、俺は武器屋にでも行こうと立ち上がった。


 サンサンの介入で疎かになっていた装備の新調を行いたい。


 時々、こっちの服と筆を合わせて俺好みの服に着替えている。


 クリオネ丸呑み攻撃対策で金属の装飾品を付けていただけ鎧の一つを買おうかと思っている。


 ちょうどお金も入ったしな。

 

ご愛読いただいた貴方に圧倒的感謝を‼︎

芸術は爆発だ‼︎と作者は皆様の声援と笑いにより日々進化していきます。

楽しんでいただけるとトキマサ達が喜びます


・腹筋が崩壊した

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それでは全ての読者に絶対的な祝福あれ‼︎

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