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芸術は爆発だ!!  作者: ヒョーゴスラビア総統
一章 紙絵師による異世界冒険だ‼︎
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27話 持つものと持たざるもの


「ゼアミちゃん、ゼアミちゃん。スキル習得の方法を教えてくれんか」


 サンサンと契約を交わしてから翌日。


 俺たち問題アリパーティーはギルド内の酒場で、昼食を取っていた。


 俺の目の前では、前日まで金がなく、ご主人様が不在。


 本人曰く胸に溜め込んだ養分を糧に生き延びていたんだそうな。


 いや、ラクダか‼︎


 確かに女性の乳房は脂肪的なものだった筈だけど。


 そう言っていたサンサンをゼアミは自分の胸を見ていながら聞いていたが………。


 そのため俺に仮契約されるまで断食をしていたサンサン。


 今ではハムスターみたいに頬を膨らまして食いまくっている。


 メイドの職務としてはいかがのものかと思う。


 どちらかと言えば作る側では?


 ゼアミはゼアミで料理受け取り口と机を往復して食べている。


 お年頃の女の子としては良い食べっぷりだ。


 よく食べる子はよく育つと言うから食べる時は食べていただきたい。


 ただし、それはお金がたくさん有ればの話だが……。


 ロリ体型の二人の胃袋の大きさとその養分の行き先はどこなのかを問い詰めたい。


 あれなのだが、一応ロリコン好き我が同志諸君なら喜ぶはずのハーレムなのに何故だ。


 心底からの喜びがない。


 財布と同じように悲鳴しか出ない。


 一息、食べ終わったのか頬っぺたにご飯粒を付けながら顔を上げて答えるゼアミ。


「スキルの習得?それは身分証のスキル蘭の隣の円に指を置くとできるわよ。習得可能なスキルは表示されるから一目で分かると思うけど、トキマサさんは【サモナー】だし、LV1でもないから、ね?ふふ」


「おい、それは俺には習得できるスキル無いって事を遠回しに言ってんのか?あと頬っぺたにご飯粒を付いとるぞロリッ娘」

「え、ホント?ホントじゃない。もっと早く言ってよ」


 コイツ地味に馬鹿にしやがって。


 仕返しはできたし、少し反応を楽しめたから良い。


 お前だって〈カリちゅま〉しかスキル持ってないだろ。


 モンスターにしか効かない〈カリスマ〉だろ。


 いや、でもこいつは隠れてスキルを習得しているのかもしれない。


 ゼアミは付いていたご飯粒を食べて話を続けた。


「あと、同じ先輩職業の人に習うって方法もあるわよ。まあ習うと言っても数分教えて貰って数十分練習してスキル習得可能みたいな感じでね。私は習わなくてもスキルポイントさえ有ればいつでも習得できるけど」


 鼻を高くしながら言う子供の女神。


 ということはゼアミはレベルさえ上げれば習得し放題、上げ放題ってことか。


 ずるいな、本当にずるいな。


 最高神に「この世の荒波に飲まれてこい」って言われていた。


 それなのに才能なのか女神の権能なのか例の魔法なのかスキル取り放題って。


 だが、ゼアミから良い事を聞いた。


 久しぶりの冒険者らしい感じのイベント。


 これには乗るしかない、このビッグウェーブに。


 俺は自分の身分証を出して円の中に指を置く。


 すると自分の前によくゲーム系に出てくる半透明な映像が出てきた。


 そういやこの異世界はRPG風だったっけ。


 透明盤には習得可能と点滅して光っているスキル欄が表示されている。


 空中に浮かんだ透明盤を恐る恐る触ってみる。


 重さがあって何かの揚力で飛んでいたりしたら勢い余って落としてしまうかもしれない。


 そのようなことはなく反応したのか三つのスキル名が表示された。


 生まれて初めて透明盤というか電子盤を触ってみたが実態がないのか感触は無かった。


 〈薙刀〉3ポイント消費、〈弓術〉3ポイント消費、〈召喚術〉1ポイント消費。


【サモナー】らしからぬスキル名も入っているが俺には納得できる。


 〈召喚術〉は【サモナー】を選んだために付いてきた付属スキルだろう。


 残り二つは俺が生前から習っていたもの。


 まさかここで使えるようになるなんてな。


 人生どう転がるか分かったものじゃないな。


 一回死んでしまったけど、異世界に来て転がりまくってるけど。


 だけど物事は習うだけ習っておいて損はない。


 武道を教えて貰っていた口うるさいお婆ちゃん、いつも感謝していたけどもっと感謝します。


 そしてスキルの横にはユニークスキルと言うものがあった。


 ただし今はまだ空白欄である。


「ゼアミ、このユニークスキルって何や?」


「ユニークスキルっていうのはね。その人その人にしかない固有スキルの事ね。トキマサさん、いつの間にそんなスキル持っていたの?ちょっとそれ見せなさいよ」


 俺のスキル名が気になったのか俺の身分証を取るゼアミ。


 横で食っていたサンサンも気になったのか横目で見ている。


「元々薙刀道と弓道をちっさい頃からやっていたからな。まさかこんなところで使えると思っていなかったが一応取っておくか」


 俺は元から持っていたスキルポイントを7ポイント振り込む。


 するとゼアミが持っていた身分証が光った後、俺の体も一瞬光って終わった。


「これで終わったのか」


「ええ、これで終わりだけど。何か期待していたの」


 ゼアミはオレのスキル表を見ながら返事をする。


 そうだよ、少し期待しちゃったよ。


 異世界アニメで主人公がパァァァァとかを想像していたんだよ。


 この異世界、俺が想像しているものとは全然違うな。


 何か俺が間違えているのかこの世界の設定が天邪鬼なのか。


 新しい発見があるからまだ楽しめる方だけど。


 しかしそうか、もっと派手な演出を期待していたのだがこんなものか。


「ご主人様、ご主人様。これって何のスキルアルカ?」


 ゼアミと一緒に俺のスキル表を見ていたサンサンが言ってくる。 

ご愛読いただいた貴方に圧倒的感謝を‼︎

芸術は爆発だ‼︎と作者は皆様の声援と笑いにより日々進化していきます。

楽しんでいただけるとトキマサ達が喜びます


・腹筋が崩壊した

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などと少し思ってくださった方は、画面下部の☆☆☆☆☆を★★★★★にしてブックマークに入れていただく、率直な感想、批評などで応援して下さるとモチベーションが上がりネタが大量生産する事ができます


また誤字脱字や文法上でおかしい箇所を指摘していただけると幸いです。


それでは全ての読者に絶対的な祝福あれ‼︎

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