三十四話 一騎討ち
大きなバフをつけて軽減させたつもりだが多大な苦痛が発生しているのか。
自分のスキルのデバフまでは消せないのかな。
「サンサン、大丈夫か」
「大、丈、夫、アル。ウフフ」
「何笑ってんねん」
「いや、あのアルヨ?この、この定期的に骨と筋肉が離れそうな痛みが定期的にきて、気持ちが良いアル〜」
「それを言っているのはお前だけやで」
今回のも聞く限り痛々しい語彙が出てきているのですが。
俺はRPG-7を打ち込んだりして肩も足も痛くて痛くてしょうがないのだが。
俺の痛みをサンサンに痛みに譲渡出来ないかな。
それだと一石二鳥なのにな。
「サンサン、まだ戦えるか」
「こんな状況でもまだ戦わせようとするとはご主人様。鬼畜アルナ、ここは喜んでと言うところアルけど、出来そうに無いアル。魔力がないネ」
「分かった、お前はそこで休んでおき」
「アル!」
土に蹲りながら返事をするサンサン。
そして俺はサンサンの返事を聞いてボロボロのマッカーサーの方を見て立つ。
他の冒険者は撃ったことがないRPG-7を撃ちまくったせいで疲弊。
中には遊び始めている奴らも居る。
ゼアミは街の防御に専念中でサンサンは魔力切れでスキルは使えない。
T-34は全部の兵器を使えるだけ使って弾切れで棺桶の中に入って此方を見つめている。
俺は俺でスキルで何とか身体は持っているものの魔力も微レ存。
あと一回、絵を描いて顕現させるくらいしか出来ないだろう。
敵将マッカーサーもサンサンの〈鎧袖一触〉の余波を食らってボロボロ。
彼女の配下の軍はもう居ないのか機械歩兵、戦車、航空機の援軍は来ない。
「後はお前だけやで、マッカーサー」
「………終わった」
「今日のあんたは全部終わってんもんな」
俺達パーティがいなければこの街は終わっていただろう。
こんな事になったのは俺達が原因だけど。
「私もそれなりに戦いをしてきたのだ。今回は潔く負けを認めてやろう」
戦争は目的が達成されたかによって勝敗が決まる。
今回の事は街の防衛が俺達の目的だから、実質は俺達冒険者の勝利だろう。
「でも、やっぱり生き残りたいーー‼︎」
「そこ、決めろやーーーー!」
最後の最後で生き恥を晒したぞこの指揮官。
その言葉がなかったら敵ながら天晴だったのに。
「ふふふ、私は屈辱的な事より撤退を選ぶ。ではさらばだ」
もう既に自分で屈辱的な事をした後なのだが。
自分で自分を貶しているのだが?
マッカーサーが先程サンサンの攻撃から逃れるために出した背中のジェットに火を点けた。
あれで此処から逃げるのだろう。
ご愛読いただいた貴方に圧倒的感謝を‼︎
芸術は爆発だ‼︎と作者は皆様の声援と笑いにより日々進化していきます。
楽しんでいただけるとトキマサ達が喜びます
・腹筋が崩壊した
・もっとネタを見たい
などと少し思ってくださった方は、画面下部の☆☆☆☆☆を★★★★★にしてブックマークに入れていただく、率直な感想、批評などで応援して下さるとモチベーションが上がりネタが大量生産する事ができます
また誤字脱字や文法上でおかしい箇所を指摘していただけると幸いです。
それでは全ての読者に絶対的な祝福あれ‼︎




