二十四話 いつもの囮作戦
「アルーーー」
「トキマサさーーーん。助けてーーーー」
楽しそうな声を出しながら機械歩兵の一斉掃射を食らっているサンサン。
そして、無表情の機械歩兵に追いかけられて号泣しながら救援を求めるゼアミ。
機械歩兵達は街に侵入するのでは無く、そのまま俺達パーティの二人を追いかけていた。
恐らく、サンサンの囮スキル〈被虐体質〉とゼアミの〈カリちゅま〉に反応したのだろう。
いい感じに時間稼ぎをしている。
「ちょっと、何やってるの。早く街へ行って家屋を焼き払いなさい」
側から見たらよく分からない状況に困惑しながらもマッカーサーは機械歩兵に指示を出す。
上手い具合に機械歩兵の軍隊の大部分が二人に集中している。
一挙に機械歩兵を倒せるチャンスが生まれている。
ただ、倒さなければいつかは街が破壊されてしまう。
なので、唯一機械歩兵に対して攻撃力を発揮できるT-34に言う。
「T-34、サンサンの方にいる機械歩兵をぶっ潰して来てくれへんか?」
「良いのか、同志。私はもう止まらぬぞ」
「ブレーキが無い暴走機関車が何か言ってる」
T-34が自主的に行動を停止した時があったか?
いや、無い。
「突撃しゅる‼︎Урааааааа」
「流石T-34行動が早い」
ヘイシダコの時のように銃口が飛び出た棺桶を持ってサンサンの元に走り出す。
「私はそういうキャラだったか?」
「適当に言った」
「平気で嘘を言われる悲しみを知って欲しい兵器だけに」
「一瞬、此処が永久凍土になりかけたんやけど」
今のは完全にシケましたね。
この戦いが終わったらT-34には笑いのイロハを教えねば。
「対戦車砲を喰らえ!こんぐらいの弾耐えられるようになってから出直してこい」
「チーターへの誘導」
ドゴオッといつもの爆発音が鳴りサンサンを撃っていた機械歩兵五体くらいが吹き飛んだ。
機械歩兵に対してはいつもよりちょっと大きめの弾丸を使ってくれれば良かったのだけど。
T-34に撃たれた機械歩兵達は爆発して欠片となって飛んでいく。
「共産主義のセールスに来たぞ。選択は買うか革命のどちらかだ」
「否定する選択肢をください」
どちらを選んでもバッドエンドのラノベゲームみたいだな。
バッチエンドしかなかった機械歩兵に救いは無く。
鉄の塊へと変えられていく。
「最後にヤツらにグレネードをぶち込んでおこう」
「無慈悲な攻撃すぎる」
こちらは生物なので反撃してこない事を良いことに掃射し続けるT-34。
敵が敵だけに無抵抗な敵を倒すのは何か悲しい。
蜂の巣になっていたサンサンを見てみると服が多少ボロボロになりながらの転んでいた。
「サンサン大丈夫か」
「バッチグー、アル」
手を上げて親指を上げるサンサン。
「にしても、無傷なんやな。何かコツとかあるんか?」
「ご主人様見ててくださいネ「弾け!」と念じればもう追加装甲みたいなものアルヨ?」
「絶対ならないよ?」
「ほら見てみてアル。機械歩兵が私に精神論の何ちゃらを教えてくれたネ」
「全弾皮膚で弾かれているか、砕かれているんですが。精神論とかの話では無いんですが。身体の構造の問題か何かですが」
サンサンの皮膚は金属なのか。
でも、今まで触ってきた感触としては普通のそこらにいる女の子と変わらないのだが。
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