二十三話 機械歩兵ヒャッハー
「何かこっちやってきたぞ。街のために戦えーーーー!」
「よっしゃーーー」
「うおーーーーー」
先輩冒険者の誰かがそう叫んで他の冒険者に鼓舞し、走り出した。
俺も流れに乗り大筆を両手に持って進んでいく。
腰には使わないであろうククリナイフがあり前に覚えた小筆のスキル〈一本勝負〉を発動。
「俺達も行くで」
「わーーーいアル」
「Урааааааа‼︎」
「最前列は怖いからちょっとトキマサに隠れます」
「生き残りを第一にするベテラン兵の鑑」
ガチャガチャと金属が擦れる音を立てながら俺たちの方へ移動してくる機械歩兵。
機械歩兵とは名ばかりの手が銃になった人型ロボットの大軍が此方に向かってきていた。
ただ、幸運かペンタゴンやマッカーサーが言っていた通り殺傷は行わないらしい。
T-34のように銃で俺達を掃射するわけもなく。
街の破壊が命令の機械歩兵の目となるレンズ部分は俺達の街を見ていた。
初期街という都市から見たら簡素な街かも知れないが俺達の大事な街。
壊されないためにも向かってくる未知の敵に立ち向かっていく冒険者。
鍛え上げられた筋肉と鋭く仕上げられた剣で機械歩兵は真っ二つになるわけもなく。
ガンッ、ガンッガンッガンッ
「おらーーー、俺が一番槍。………アレ?」
「ふーーーん、私が二番剣。………ホヘ?」
衝突音や打撃音が響き渡るだけで機械歩兵達は進んでいく。
そう、剣や槍、矢が機械歩兵の装甲を貫く事が出来ないのだ。
冒険者達は各々の覚えている強化スキルを与えているはずにも関わらずだ。
「やっぱり、硬いんやろな。うん、硬い」
ガンッ、ガンッと叩いてみるが壊れる感じはしない。
マッカーサーが言っていた通り機械歩兵の装甲はとても硬く作られているのを実感した。
そして、意外にも強かった機械歩兵に対してあたふたしている冒険者を嘲笑うマッカーサー。
「アハハハハハ。貴方達の攻撃力なんかでビクともしないわ。言ったわよね、私の機械歩兵は魔王帝国の選りすぐりの科学者が作ったって。もう諦めて、ソフトクリームでも舐めながら街が破壊されるのを見といたら?」
「分かった、じゃあ、ソフトクリーム奢って〜」
「いいわよ〜。ってな訳ないじゃ無い。馬鹿!」
「このケチ!」
今の俺は乞食です。
こんな時に呑気だが異世界のソフトクリーム、食べたかったな。
「アハハハ、よし。そのまま街に侵入して街を破壊して………して……?」
声高らかに笑っていたマッカーサーの笑い声が途切れ途切れになっている。
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