二十一話 私の辞書に情けなし
「ふん、まぁ良い。そこのケモ耳白髪の小娘を連れて今日は帰るとしよう」
見定めた獣みたいに此方を向き手を伸ばしてくる。
そんな狙われたTー34の前にゼアミが立ちはだかった。
「なんだ、小娘。貴様も連れていかれたいのか」
「駄目よ、この子を連れて行っては駄目」
まさか、こんな狂人を連れて行ってはマッカーサーが危ないと思ったのだろうか。
敵にも情けをかけるのが女神の慈愛なのだろう。
「だってこの娘は」
手足をプルプルしながらマッカーサーの方を向き叫んだ。
「私のペットなんだからーーーー」
「仲間では無いのかーーーーい」
「お前がツッコむんかーーーい」
マッカーサーがツッコミ、そのマッカーサーに俺がツッコむ。
ゼアミに慈愛の言葉なんてありませんでした。
俺達より独占欲が強いゼアミはペットであるTー34を離そうとしない。
「おい、貴様ら。私をそうそう怒らせるなよ」
「直ぐやられるキャラほどそう吠えんるやけど。フラグ立ててはあきまへんで」
「うるさい、私がその気になれば、この街を全壊する事だって可能なのだぞ。魔王閣下からは民間人への攻撃は認められていないが冒険者へは傷害を認められているからな。そして我らには機械化された最先端技術の肉体を持つ。貴様らペーパー冒険者が死力を尽くしても勝てはしない」
マッカーサーが言っていた自称が本当だとすると中々強いのかもしれない。
ただ、こう言う敵キャラほど直ぐ退場するのが典型例。
「ふーーーん、最先端技術を持っているのはお前だけでは無いんだぜ。我がソビエトを貶した借りを返してやる」
「何⁈」
「私と言う可愛いキャラよりも注目を集めて、生意気な!棺桶を起動。対機械化特攻弾『ルベーシュ』発射。ドオーーーン」
T-34が棺桶から銃口を出してマッカーサーの方向へと向け避ける隙もなく即射した。
「ふん、そんな稚拙で後進的な兵器で損傷を与えられると思っているのか。魔王軍の指揮官が対機械化兵器に対策をしていないと思っているだけで笑いが止まらん。残念だったな、私を含め魔王閣下と直属の科学者により私の装甲はとても硬くそしてとても軽…キャッ‼︎」
「凄い可愛い悲鳴が聞こえた気がしたんやけどもーーーー⁈」
何今の声、やっぱりこの人の中身は乙女だ。
魔王軍指揮官とはいえ攻撃しづらく思えてくる。
「ふ、確かに硬い装甲だな。手応えが無い」
「悲鳴出しているのに手応え無いとかSの極みすぎるやろ」
此処にいる人全員が分かるくらい高く可愛い声が出ていた。
いっその事T-34が一番のドS。
此処にいる皆さん、これでもこの娘の役職は【シールダー】です。
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