二十話 欲望の赴くままに
サンサンは甘い吐息を漏らしながらマッカーサーと俺に言う。
「ハァ、ハァ。ご主人様、見て欲しいネ。あのマッカーサーのいやらしく見つめてくる目を、あの弱者は絶対に許さない、ドSを体現したかのような目を見て欲しいネ。あの目は絶対、私を基地へ連れて帰り、大量破壊兵器とコミンテルンの居場所を吐かなければあんな事やこんな事、果てにはすっごい事をして私をもう二度と正気に戻れないような変態拷問プレイを強要してくるアルヨ。ハァ、ハァ」
「貴様、今言っている事が分かっているのか?」
最初は一人の勇敢な少女を見る目で見ていたがサンサンの性癖が暴露された。
それによりマッカーサーは呆気に取られている。
「分かっているネ。貴女について行けば、色々と如何わしい拷問をされるという事アル。基地の拷問室へ連れ去られ服を破り捨てられてそのまま………。ハァ、ハァ。こんな事が行われて良いはずがないアル。私が、私が出来るだけ抵抗するアルからご主人様は待っていて欲しいネ」
「も、もう良い。その変な動きをしているヤツは連れて行かない事にする」
流石のマッカーサーもサンサンをヤバい奴認定したのか向こうから投降を拒否した。
その判断は妥当だとサンサン以外が思っただろう。
魔王軍の方がまともでズルイと思う。
マッカーサーはサンサンを遠ざけると俺達を見回す。
恐らく犯人と思わしき人物を探しているのだろう。
そして顔の動きが止まり此方を見つめてくる。
「ん、そこのケモ耳を生やした白髪娘。お前を何処かで見た事があるぞ。そうだあのソビエトとか言う崩壊寸前の国の衣装だったな」
「待て、崩壊寸前ではない。夢の国になりそうと言ってくれ」
「お前は良いんか、それで」
遠回しに亡国扱いされているぞ。
「そうだ、思い出したぞ。確かあの国はコミンテルンと繋がりがあった筈だ。であれば貴様が持っている可能性があるな」
「そんなモノ持っているだと?そんな訳、無いではないか」
呆けた感じで反論するTー34。
お前が言うな犯人。
「いや、絶対に持っている」
「持っていない」
「絶対に持っている」
「持ってない」
「持っている」
「持ってないって」
「ぐぬぬ、私が持っていると言ったら持っているの。分かった⁈」
「「「いや、知らんがな」」」
冒険者全員でハモる。
急に口調が変わり恰もキャラが変わったかのようにも思える。
さっきまで魔王軍の指揮官みたいな格好良さがあったのに一気に女の子じみた言動。
もしかしてこれが素の姿なのだろうか。
自分でも素が出ていたことに気がついたのが顔をブンブンと左右に振って気を持ち直した。
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