十九話 花火が見たかった女神
(それは最初っからだろ、ボケぇぇぇ。なんでTー34を連れて行ったんや。アイツを抑えるとこを出来るのは俺か、サンサンしかいないんやぞ。それに魔核兵器の爆弾もギルドに上手く謝って許してくれたんやぞ。また、俺に頭下げさせるつもりか?この問題児がぁぁぁぁ)
(だって、だって。外に出ないと口からビーム吐きまくるぞ、とか言うんだもん。それに私も外に出たかったし、モンスターも居ないから都合がいいからって思ってぇぇぇ。それに久しぶりに爆弾の音を聞いたら花火を見ているのを思い出しちゃって。トキマサさんもそうでしょ。花火み見たいと思うでしょ。ねぇ、ねぇ)
(花火を見たいなら言ってくれれば良かったのやけど?俺の神筆の力忘れたんか。お前らのせいでヤバいヤツが目の前におんねん。責任とれや)
((え〜))
花火が見たいのは認めるし花火が見たかったのは良いと思う。
ただ、爆弾の爆発と花火の爆発を同じにして見ようと思う考えだけは分からない。
「どの様に仕入れたかは知らないが必ず繋がりがある筈だ。弱さしか取り柄がない事で有名だったこの街だがこの様な危険物を保有している恐れがあるのでは話が違うのでな」
はい、危険物ですね、そして保有してますね。
「よって、大量破壊兵器を保持していると考え此処に進軍してきた」
まるでイラク戦争でのアメリカ並みに理不尽な事を言い出した。
そんな不明瞭な状態で進軍されてもだな。
確かに俺達は保持しているけど。
「犯人は名乗り出ろ。今、出てこればソイツだけを連れて帰る」
まるで悪いことをした生徒が出てくるように言う教師みたい。
だが、そんな連れて行かれたら何をされるか分からない中で自ら名乗り出る奴はいないだろ。
「私アル」
此処に居たーーーーー!
俺達の中華駄メイドが自ら名乗り出たのだ。
「はっ⁉︎サンサン⁈」
「ほう、煌華民の者がいるのか。であるならば尚更危険な街と情報部に伝達せねばな」
サンサンもまさかの不穏分子なのか。
俺のパーティ大丈夫か?
「で、お前が大量破壊兵器を持っているのか?」
「違うアル」
「では、コミンテルンと繋がりがあるのか」
「違うアル」
「では何故、出てきた」
「私を代わりに連れて帰って欲しいネ」
意外な言葉にその場にいた冒険者とマッカーサーが一瞬固まった。
「アッ、ハハハハハハハ。まさか自ら犠牲になりに来たか。ハハハハハハハ。良いのか犯人、このままではコイツが酷い目に遭う事になるぞ」
まるでサンサンを人質のように吊し上げた。
もし名乗りでなければサンサンが代わりに被害を被ることを告げる。
そう言う所は魔王の部下的な考え方だった。
しかし、不穏な言葉に興奮するのが俺達の変態メイドだ。
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