十六話 って俺たちのパーティはありません
サンサンがまた俺が筋肉痛になると聞いて嬉々として言ってくる。
マッサージのお陰で一日で筋肉痛が治ったと言っても過言でもない訳だが。
よく分からないサンサンの一族の秘薬とか言われたネチョネチョする液体を塗られるのはな。
だが事実として、こうやって即回復しているから馬鹿には出来ないというか。
筋肉痛と共に別の疲れが当時はあった。
暴走族を幼児達にした三人を見るには俺一人だけでは限界があるのが本音。
もう一人、保護者的な保育士的な人が欲しいと思っている。
贅沢言えばスキル強化の教官とも思える人も欲しいのだが。
そんな人は居ないかなと思いながらチラチラとライカの方を見ながら言ってみる。
「いっその事、俺たちより強いライカさんにご指導願うか」
「いやよ、幽霊に教えてもらうなんて女神が許さないから」
「ゼアミがしっかりしとったらこんな事にはなってへんねんやけど」
女神の尊厳かそれとも幽霊という一方的に対立している相手なのかだろうか。
俺が提案したライカさんからの指導を受け付けないゼアミ。
名前も効果もふざけているスキルを持っている女神と異世界の人に認められた人のスキル。
どっちに教えてもらいたいかなんて一目瞭然。
「トキマサさん、いい?ランクが高くても分からないことがあるのよ。ルソーが宇宙の謎を解明できなかったように」
「今はゼアミが言っている言葉の意味が全く分からん」
本日もよく分からない詭弁を立てているゼアミを放っておいて今日の先生を探しに行く。
いつもの人形部屋にいると思って行ってみる。
「ライカさん何処ですか?」
(言えないです〜)
声は聞こえるけど姿は見えないという幽霊屋敷特有の現象が起きた。
幽霊だけが出来る特権と言うもの。
「あの人、意外とな〜、隠れるの上手いねん」
(そう私は隙間妖精)
その様な事を呟く一人隠れんぼ中のライカさん。
すると閉まっていた隙間からライカさんが飛び出して来た。
(んー、トキマサさんを吃驚させていく)
「びっくりした‼︎」
中に詰まっていた服や人形をふわふわ浮かせながら飛び出して来た。
ポルターガイストと呼ばれる能力を使っての演出なのだろう。
分かっていたけど、分かっていたけどちょっと怖かった。
そんな悪戯好きという属性を追加させたライカさんに聞いてみる。
「ライカさん、今日のスキル強化訓練に教官として来てくれへんか?」
「え?良いですよ」
悩む時間もなく即答するライカさん。
俺は優秀な教官を得て心の中でガッツポーズしていると。
『緊急事態発生、緊急事態発生ニャ。この街に居る全冒険者の皆様の内、前衛職冒険者は重装備を後衛職冒険者は呪文を全員スキルの使用を可能としてニャ、いつでも戦闘を開始出来る態勢ニャで街の北門に集合して下さいニャ。その他の住民はギルド職員の引率の元南側へ移動して下さいニャーーーー』
いかにも猫耳を生やしているような受付嬢の放送がカリフォルという街に響き渡った。
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