十五話 嵐の前の静かさ
「よし、今日もスキル強化。やるぞ」
「そうね、昨日はトキマサさんが死んだフリごっこをしていたからね。しょうがないわね」
「そうだな、同志がカタツムリみたいにベッドから抜け出して来なかったからな。昨日、行動していない分、今日は暴れるぞ」
「暴れるな、それに誰が原因やと思ってるん」
二日前に魔核爆弾から逃れる為ロリっ娘三人運んで筋肉痛になっていたんだぞ。
肉体強化系スキルを使えるだけ使ってみた結果なのだが多少の犠牲が出るのだろう。
屋敷にまで走って帰った瞬間タイミングよくスキルの効果が切れて全身に痛みが走った。
声を上げるほどの痛みではなかったものの動く度にピリピリ痛むので次の日はグダグダ。
散歩が行きたい犬の様にT-34が尻尾を振りながら言い寄って来たが無視していた。
「いやいや、それはだな同志。妖怪の仕業だ」
「そうやな、妖怪」
そんな妖怪○ォッチの常套句みたいな事で悪事のせいにされてもだな。
なんでも妖怪のせいにしている人間が悪だと思うぜ。
実際、原因であるTー34は首が飛んでも生きているとかいう一種の妖怪染みたキャラだが。
「もう一度全身筋肉痛は嫌なので今日から魔核爆弾は禁止やで」
「シュン」
「悲しんでいるフリしても無駄やで」
「よろしい、ならばシベリア送りだ」
何故シベリアに送られなければならないのか。
木と熊しかいない田舎に俺は行きたくない、木を数えるだけの仕事なんて嫌。
「そんな事言っている間は禁止な。核兵器禁止条約がある限り使わせへんで」
「同志よ」
「なんや」
「条約とは破る為にあるのだよ」
「そんな事言っているから友達いないんだよ」
「フォッ」
Tー34の心が銃で撃たれて一撃即死された音が聞こえた気がした。
そこまで精神的な攻撃では無い思っていたんだよ。
いつも連んでいるのが俺たちだからもしかしてと思って言っただけで。
「何処で覚えたんや、そんな言葉」
「ナ、ナカーマ」
やっぱり、仲間が居るじゃねえかよ。
そんなあたかも、胸を抑えて苦しそうな声で言ってくる。
Tー34の仲間という事は同じく頭がおかしい子なのだろうな。
類は友を呼ぶという言葉がある通りTー34を狂気にさせた張本人がいる訳だし。
一人で環境が影響されたかとは思えないからな。
それに先日、分かった事だがTー34は人造獣人なのだ。
いつかTー34と出会うまでの素性を聞いてみるか。
「ご主人様、大丈夫アルヨ。その時はまた、私がマッサージしてあげるネ」
「お、おう。どうもありがとう」
「なんで引いているアルカ」
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