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芸術は爆発だ!!  作者: ヒョーゴスラビア総統
一章 紙絵師による異世界冒険だ‼︎
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4話 早く喋る人って気が弱く自身が少ないらしいね

 さてと、人が集まっているところを探そう。


 こう言う魔王という一方的な悪が存在する場合、人というのは変に連帯力が強くなるからな。


 幾ら人間が烏合の衆と化しても量が質に勝る事など幾らでもある。


「蟻三匹が恐竜に勝てるとでも思ったか」という名言もあるがそれでも大軍になれば脅威だ。


 最終的にその恐竜もパワーアップしたチート下級戦士にやられていたし。


 やっぱり物量と火力は正義なんだよ。


 犠牲を加味して戦うって事を人は嫌うけども。


 冒険者組とか、モンスター討伐専門のギルドとかがあると思ったのだが。


 やはり散策では見つから無いか。


 こういう時「街の地図」的な看板地図があるものだが、この街には無い。


 優しくない、厳しすぎるぞ街の住民。


 こんな新参者に優しくないから過疎化する街が誕生するのだ。


 この世界に都市デザイン科とかあるようにも見えないが地図看板とかは必要。


 人に情報というものは絶大な効果を発揮する。


 そう、他の異世界系主人公なら迷って時間が掛かるだろう。


 だがしかし、俺にはとっておきの方がいるのだ。


 取っておきのゼアミ、そうゼアミは女神だ。


 この世界に死者を送っていたのならばこの世界の事を知らない筈が無い。


 で、あるからして自身の管理下において無知は流石に……無いよな。


「ゼアミちゃん、一旦酒場か冒険者が集まりそうな場所。知れへんか?」


「知ってるわけないじゃ無い。知ってたら貴方の髪の毛を動かして貴方を案内していたわ。そもそも私はこの世界の常識が書かれている説明書をペラペラとしか見てないし、ちょっと知っているだけで人の営みなんて知らないし。あと十億個もある異世界の中の街の構造全部覚えれるわけないでしょ。馬鹿なの?貴方馬鹿なの?」


「何もできへんお前よりは馬鹿でも無能でも無いんやけどな」


「それってどういうことよ」


「そのままの意味や」


「ハァ?」


此奴コヤツ本当に女神なのか?」


 そんな言葉が頭によぎりる。


「女神という概念が分からなくなってきたわ」


「ここにいるじゃない」


「駄女神という概念か」


「はぁ⁈」


 仕方がない頼みの綱が切れてしまったため他の人に聞くか。


 少し歩いて公園っぽい広場へと出る。


 中心に噴水がありそこを軸としてベンチが並んでいた。


 その辺のベンチに座って鳩に餌をやっているお爺さんに聞いてみた。


 餌はパンみたいなものなのか鳩が沢山群がって食べていた。


 よく公園とかに居るよね、平和そうなお爺ちゃん。


 他の方に迷惑がかかりそうと仮定してお爺さんに話しかける。


 まぁお爺さんに迷惑かける事になるが。


「すいまへん。ちょっとよろしいですか?冒険者ギルドまでの道順を教えて頂きたいのですがやけど……」


「ん?ちょっと耳が遠くてのぉ。少し大きく言ってくれんかのぉ」


「えっとぉぉ。冒険者ギルドをぉぉ。探してとりますぅぅ」


「おおん。ギルドじゃと. という事はお主らよそ者じゃな」

「余所者。合っているけどちょいと言い方変えてもろて。まぁ、はい。親がぼちぼち大人になったもんで自立せいと言われましてな。スローライフから抜け出してきたもんで都会には何っちゅうか。ついさっき此処についたもんで」


「ほほお。何度も健気なこって。後ろに背負っているのは妹か?良えお兄さんやないか」


 はい。減らず口で根が曲がりまくった妹《女神》です。


「この街に来たという事は、冒険者を目指しとるって事やなぁぁぁ。ようこそ初心者冒険者の街ヨークへ。此処をそのまま大通りを歩いて行くとだな。そりゃでかい看板背負ってるから見つけれるはずじゃ。頑張れよ若者」


「なるほど。真っ直ぐ大通りを歩いて行ったら良えんやね。ありがとうございますお爺さん」


 駆け出し冒険者か。うんうん良い響き。


 ここからどんどん名声が出てくるんだな。楽しみ。


 それに初期街としてのこのヨーク。


 お爺さんも良い人でお礼を言い大通りを歩いて行くと、静かだったゼアミが口を開き始めた。


「妹って言うのが気に入らないのだけど」


「安心しろ俺もや」


 咄嗟に本音が出るがこれが心の声だ。


 お爺さんに反論しなかったのは時間短縮のための致し方ない処置だ。


 そんな本音の言葉を無視したゼアミは少し感嘆の声を上げながら言う。


「にしても嘘も方便とは言え臨機応変な嘘とか、こんなにコミュニティーに技術が高くて良い男なら、モテるはずなのにねぇ。何で友達も彼女もいない少ない陰キャとかオタクしていたの?」


 こいつ見た目で人を判断していたのかよ。


「あんな。陰キャっていうのはな。縁の下の力持ちやねん。せやからいざっちゅう時に力を発揮する人も多い。あと陰キャやと見とったら痛い目見るで。そういうやつほど才能をわりかし持っとる人が多いからな。これでもアルバイトっちゅう産的人材でもあるし、オタクもアニメっちゅう道を極めるためにあんねんで。あとオタク=気持ち悪い思うとるかもしれへんがな。(ここまで聞かなくて良い)それは一種の偏見と変わりありまへんで。背伸びしとるマセガキ女神様」


 オタク特有の高速詠唱が出てしまったがこれでも良い。


 女神相手に侃侃諤諤かんかんがくがくはどう捉えられるか分からないが勢いがある時は盛らなければ。


 口では女性には勝てない。


 言い返せない後ろの女神はポコポコ俺の頭を叩いてくる。


 そんなの無視して、大通りを歩いていると看板を見つけた。


「あれか」


 そう言って目に入ったギルドらしき建物へと目指して走る。

ご愛読いただいた貴方に圧倒的感謝を‼︎

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それでは全ての読者に絶対的な祝福あれ‼︎

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