十四話 ツァーリ・ボンバ!!!!
T-34が棺桶の引き金を引いたようで嬉々たる様子、満面の笑みで叫んだ。
まるで今まで用意をしていて使いたくて使いたくてしょうがなかったのだろう。
そして棺桶の方の中からミサイルの形をした物体が煙を上げて飛び出していった。
速度はプロ野球選手の球よりも速いが目で追えるくらいの速度。
「「「あっ!」」」
俺、ゼアミ、サンサンが素っ頓狂な声で呟く。
ごめん、街の皆さん。
俺、あいつを止められなかった。
「たーまやーーー」
「いや、言うとる場合か!」
ゼアミが何かを察したのか花火が打ち上がった時の掛け声を出している。
想像している花火だったらまだ良かった、この花火は分かる。
逃げるは恥だが役に立つである。
そんな考えを持ちながら美少女三人を捕まえてその場から逃走しようとすると。
ドゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ
超巨大なきのこ雲を上げ、耳をつん裂く轟音を上げながら爆発した。
ネットで見ていた本物よりもとても小型だが俺が人生で見た爆発の中で大規模なものだった。
ほぼ上方向に撃ち飛ばしたからなのか空中爆破したため街への影響は少なくなるかも。
「同志の懇願により本来の万分の一の火力に実行した多段階魔爆、爆破‼︎コミンテルンの勝利なり。урааааааааа‼︎」
「何に勝利やボケーーーー!首、戻さんかったらよかったーーーー」
「ふーん、驚いたか、驚いたであろう。私は同志の驚いた声が聞きたかったのだ」
爆風から逃げるため俺に運ばれているT-34が言う。
その声色はやってやった感満載のご様子で。
「ご主人様、私あそこ行ってくるアル」
「駄目ーーー!行っちゃダメーーー。絶対死ぬ、確実に死ぬ」
俺の腕に抱えられたサンサンが向こうの方で鳴っている爆発音に興味を示す。
やっぱり捕まえておいて良かった。
こいつなら絶対喜びながら飛び込んで行っただろうから。
ただ北側で起こっているのは明らかに熱と爆発の世界。
いくら強靭な肉体を持つ駄メイドでも死んでしまうだろう。
「トキマサさん、早く走って。そうしないと焼肉チャーシューになっちゃうわ」
「うおおおおおおおおおお」
いつも運ばれているゼアミは後ろから来ている爆風に警戒を促してくる。
そんな事言われても分かっている。
これでも全速力で走ってるのだが歳盛りな少女三人を持って走っているからな。
後もう少しで街の城門が見えてくる。
あれを通ったら城壁が爆風を止めてくれるだろう。
「よっしゃ、同志よ。行けーーーーー」
「原因のお前が言うなーーー」
その後、砂埃とボロボロになりながら帰った俺達は屋敷に戻りライカさんに心配された。
ご愛読いただいた貴方に圧倒的感謝を‼︎
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