十三話 大惨事が起こる前
名前からして人造系の人間かもしれないかなとか思っていけど。
T-34なんて名前どう読んでも年記ものの名前だし。
そんなもの露知らず撃ちこぼした岩を撃ち壊すT-34。
「めっちゃ練習になるな同志」
「万年クソエイムの称号を持つお前が言うな」
「何だ、その不名誉の極み、みたいな称号は」
数百発撃った弾の内当たった岩の数は数発、他は草原の草花を吹き飛ばすくらいだ。
環境破壊防止のためにT-34の命中スキルを上げよう。
「同志よ、前々から思っていたが私に辛辣すぎないか?そこまで私を貶すならば私の凄さを見せてやる」
「ほぉ、見せてみんかい」
首が飛んでいってアタフタしていたTー34の凄さとは何なんだろう。
正直、Tー34で色々と驚かされてきたが凄いと思ったのは棺桶だけだな。
「無加熱金属式バレル、開門!。ソビエト製全弾放射式棺桶型砲身、地上へ根性で固定!」
前回のクエストヘイシダコを殲滅した時に言った台詞を繰り返した。
ただいつもの小さな銃口ではなく今回のは戦車の主砲くらいの巨大な筒が飛び出ている。
そして巨大な砲塔になった棺桶を北側に向ける。
「取り込んだ全ての魔術石と私の魔力を消費し魔王軍討伐用第二の兵器の使用を行う。その名は『ツァーリ・ボンバ』‼︎‼︎‼︎」
「お前やめろそれ!」
『ツァーリ・ボンバ』とは崩壊したソ連が生み出した世界最大火力の水素爆弾。
その火力は絶大で衛星からも見える跡地を残し、その衝撃は地球を三周したほどとの事。
そんな世界最大火力の爆弾と同じ名前の物を撃ち出すつもりなのだろう。
やめろ、文字通り俺たちが蒸発する。
それに向こうに見える街も含めて全て蕩けて、異世界の地図からこの街が消えてしまう。
「謝る、謝るからお願いやからその棺桶を下げろ、な」
「ふーーん、無理だ、同志。もう辞められない、止められない」
「オワタオワタ」
そんなカッ○えびせんの中毒性を強調する様に言われても。
ただ前に魔力核弾頭とか言っていたような、一応核という名前が入っているから大丈夫か?
大丈夫じゃない、核は放射能そのものだからヤバいのは変わらない。
もし、しょうもない兵器だったらどうする?
いや、それは無い。
だってあそこまで満面の笑みを浮かべ、巨大な砲塔と化した棺桶を持ち上げるT-34。
絶対、只の爆弾では無いと推測する。
T-34なら本物を出しかねない。
これはT-34を羽交締めにして動きを止めないと。
そう俺が技を出そうと身構えようとした時。
「発射‼︎」
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