十二話 軽いホラー
「何処に飛んで行ったんや」
放り投げられた野球ボールのようにはるか彼方に飛んで行ったらしいので探してみる。
まるでド○ゴンボールの1○号の最後のみたいに。
「同志こっちだ」
飛んでいったとされる方向の草むらの中からT-34の声が聞こえる。
声を出し続けてもらっておいて俺はその場所の草むらを掻き分けていくと。
白髪短髪にケモ耳がついた綺麗な顔がこちらを見ていた。
「うわ出た!」
「我が同志よ。なんだその反応は」
首がこっちを見ながら喋っている。
幽霊見える人が首飛ばされて死んだ人の霊ってこう見えるんやな。
ホラー好きの俺でも普通に怖いわ。
このまま持っていってゼアミに見せたらダメだな。
絶対、気絶するけどそれもアリか。
「いや、生首のままで喋らないでくれん?怖いわ」
「取り敢えず持ち上げて運んでくれたまえ」
「OK‼︎」
右手で髪の毛と頭を掴んで左手で接続部分の首飛ばされて顎を持つ。
人の首を持つのは珍しすぎる体験なのかも知れないな。
「いや、あのトキマサさん。そんな戦国時代の首を運ぶような持ち方はやめてくれない。すごく怖い」
気絶はしなかったが結構青白く変化した。
ゼアミのSAN値もあと数センチで底に着きそう。
「怖がりやなゼアミは、ちょっと待ってろ。持ち変えるから」
「同志よ。私の耳に指を入れてボーリングの玉みたいに持つのはやめてくれないか。案外痛いのだよ、それ」
「注文が多いな、お前。どっかの料理店か?」
著名な宮沢賢治の短編集に出てきた意味が分かると怖いやつの話。
T-34も首だけになっているのにノーリアクションだからある意味怖い。
「同志よ、早く首を返すのだ」
「お前が自分で自分の首を飛ばしたんだろ」
も○のけ姫のシ○ガミの首を返そうとする獣達みたいな台詞。
首無し胴体がこちらに手を伸ばしてやってくるのはそこら辺のホラゲより怖いわ。
因みに今のでゼアミのSAN値は無くなりました。
結果は気絶状態へと移行されました。
人の形をしたロボットのT-34は一体何者なのかと考えながら首を胴体に接続する。
ガチャコンッ
「む、元に戻ったぞ」
「マジで復活しやがった」
言っていた通りに探してきて元に戻すといつもの通りのTー34に戻った。
これで俺がギルドに連れていかれる事は無くなったな。
その反面また騒がしいT-34に戻ったということ。
「まさかお前がロボットなんて分からんかったで」
「私も同志がそんなにも驚くとは分からなかったぞ」
いや、急に仲間の首が飛んでいて実は人造獣人でしたなんて言われたら驚くだろう。
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