六話 ゲテモノ料理
「スキル強化にはスキルを何回も使う事が必要らしいからな。せやから俺も魔力が無くなるまでスキルとこの神器を使い続けるつもりや」
ご飯を食べたり、休養を行う事で魔力は早く回復するとゼアミから聞いた。
だから定期的に休憩を挟みながらスキル強化をしていこうと思っている。
「ただ、俺だけやっても俺のスキルが強化されるだけやろ。せやからパーティ全員で一気に強化しようと思ってな。その方が効率的やし、指示しやすいと思ってな」
「どうやって全員でやるのよ」
ゼアミが若干偉そうな態度で反論する。
まるで意見を待っている上司みたいに変に胸を張っている。
なんか腹立つな。
「よお聞いてくれた。まず俺が神器とスキル全部使って絵を描いてゼアミとサンサンに向かって投げつける。投げつけられたゼアミとサンサンは物理的なスキルで破壊して吹き飛ばしてくれ。吹き飛ばした欠片をT-34が打ち落としていってくれや」
「つまり、野球みたいなものね。分かったわ」
「何処に野球要素あるんか分からんが理解してくれたんやったら良えわ」
「私たちが打ち上げてTー34が撃ち落とす所よ」
「それ、どっちかっていうとクレー射撃やないか?」
俺が投手、ゼアミとサンサンが打手、T-34が捕手的な役割を想像したのだろう。
皿に似た物を飛ばしてそれを撃ち落とすスポーツ。
「よしやるわよ。サンサンと『マーマイトを塗ったスターゲイザーパイ、ハギス入りオートミールとウナギゼリーのスープにポークビーンズかけブラックプディングと茹で過ぎ野菜(超絶ゲテモノ料理)』あ、今日の夜食と獣化時のTー34の名前を間違えた」
「Tー34の名前と夜食を言い間違える奴がどこに居んねん」
「ここに居るじゃない。白髪の頭のおかしい娘が」
「お前じゃい」
とうとう飼い主が頭のおかしい認定したぞ。
ただT-34が特にヤバいだけで俺達パーティも全員頭おかしいと思うが。
そして認定された飼い犬の反応はというと。
「そうだぞ、我が飼い主よ。私は頭がおかしいのではない。頭のネジが全部ぶっ飛んでいるだけだ」
「人はそれを頭おかしいというんやで」
ちゃんとネジを拾ってきつく締めておいてくれ。
どうやらT-34によると狂人キャラは公認との事だ。
「てか、夜食にどんなゲテモノ食おうとしているんだよ。俺たちに絶対食わせんなよ」
「トキマサさん、よく聞いてて」
「なんや?」
「美術用の鍋の中に絵の具を全部を混ぜるとどうなるのか知ってる?そうね、レインボーになるよね」
「ならねえよ、真っ黒だよ、闇鍋だよ」
例えで誤魔化そうとしてるけど元々が不味い料理で作られているから不味さが増幅している。
ゲテモノ料理の闇鍋など食いたくも無いし食ったら舌が死にそう。
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