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電脳狂戦士 現代ダンジョンに挑む  作者: saikasyuu
電脳狂戦士 試練を受ける
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無効化ダンジョン本格突入

「じゃあ行こうか!」

「よっし!」


しっかりと寝て体力を回復させ、再び無効化ダンジョンへと入る。

やはり入った瞬間はスキルが消える感覚がありそれは慣れないが、体自体の感覚は既に慣れた。


「うん。問題ないかな」

「どうする?目標のモンスターはもっと下だから、上は無視していく?」

「そうですね・・・途中で一回戦うくらいですかね」


準備運動は済ませないといけないからな。

その後は日坂さんの付いていく形でモンスターは避けていくことにした。

体力を無駄に消費しないって意味もあるが、それ以上に時間を取られたくないからな。


全十階層というダンジョンにしては比較的浅い階層で終わるここのダンジョン。

残念なことに奥多摩の食物ダンジョンに比べると優しくは無いが、それでも規模で言うなら小さい。

階段と階段の距離も、地図で確認する限りは短めだ。


「迷路だから選ぶ道次第だけどね」

「そこは仕方ないっすね。あ、右いるな」

「戦う?」

「一層でやるのもなぁ」


どうせなら五層以降で戦いたいところだが、ここで右にいかないと遠回りか。

数的には一匹みたいだし、サクッとやった方が良いか?


「・・・悩むくらいならやるか」

「じゃあ後ろにいるね」


右の道に進みモンスターを確認する。

相も変わらず泥ルーパーはなんというか・・・アホ面だよなぁ。


「よっと。はい終わり」

「はやい!?」


昨日は色々確かめながら戦ったから時間を態とかけたけど、

今日はそれも意味が無いので本当に瞬殺である。

そもそも体の動かし方も前回で理解したのでその点でも効率が良い。


「この時だけ腕伸ばそうかな・・・まぁゲームじゃないし・・・」

「変な所でストイックだね戸村君・・・」


前にマナから魔法を教わった時。

あの時開発?思いついて闇の腕を伸ばす魔法。

あれなら多分もっと楽に戦える。というか多分遠距離から気が付かれないうちにやれる。

効率考えるのならそれを使うべきなんだけどね?

どうしてもダンジョンはゲームの為の修行場って考えがあるから使うの躊躇っちゃうんだよね。

前は確かめるためだから遠慮なく使ったけどさ。


「魔力量に問題ないなら使った方が良いと思うけど」

「うーん。じゃあそうしようかなぁ」


この瞬間無効化ダンジョンの八割のモンスターが俺の姿を見る前に殺されることが確定した。

まぁここのモンスター強さ的に、目標のグレートウルフ以外は敵じゃないからな。

適当に殺しても問題ないやろがハハ


サーチアンドデストロイ

歩くだけでモンスターが死んでいく非常に迷惑な冒険者が爆誕したが気にせず進む。

二層、三層とモンスターの種類が変わっても変わらない。

どうも闇の腕のパワーは俺自身のパワーが反映されてるようで攻撃力としては十分。

掴んで握りつぶす、壁に叩きつける、とりあえず殴る。

やっぱり拳ってのは使い勝手が良いなぁ。これで爪も生やせれば完璧だったが。


「あれ?出来ないんだっけ?」

「出来ないんですよねーこれが」


何故か闇の腕は爪を生やせないのだ。

何なら形を意識しないで出すと人間の腕にすらならない。

見るからに馬の脚になるんだ。しかも前脚。


「主張が強い」

「な、仲良いんだね」


その感想はどうなんだ日坂さん。


そんなこんなであっと言う間に七階層。

本当は六階層で一戦真面目にやるつもりだったが、進行ルート上にモンスターが偶然いなくて七階層でやることにした。

鉱石は帰りに掘る予定だ。どうせいつでも同じだしな。ここワープ部屋無いし。


「さて、地味に初見のモンスターと戦うの久しぶりだけど大丈夫そう?」

「まぁ色々聞いた感じ全然余裕?」


無効化ダンジョン七層モンスター『ゴーストナイト』

気体状のモンスターが鎧を纏っている一風変わったモンスター。

個体ごとで持つ武器が違い、厄介度もそれで結構変わってくる。

また集団で移動する習性を持ち、戦闘時はかならず他の個体と共闘してくる。

弱点は胸の部分にだけ存在している核。

鎧に隠されているがここに攻撃を食らうと一撃で死亡する。


「正直個体の性能が低いならまず負けないっすね」

「油断はダメだからね?怪我もダメだよ?」

「分かってますよ」


こんな所で心配かけるわけにもいかんしな。

てかここで被弾するようだとグレートウルフが厳しいってことになるし。


ただ何て言うか、今までのモンスターと違って気配が読みづらいのがなぁ。

どうしても発見が遅れそうなんだ。

実際今も何かふわっとした気配が感じているが細かくどこにいるか分からないし。


「多分・・・あっち?」

「やっぱりお化けだと気配も薄いのかな」

「そういうことなんですかね・・・てか、日坂さんお化け大丈夫なんですか?」

「???だってモンスターだよね?」

「あ、そうじゃなくてえっと。肝試しとか?」

「うーん。あんまり怖かった覚えないなぁ」


意外・・・でもないか。

日坂さん全体的にタフだしな。家族関連以外では。


ふわっとした気配を追いながら道を進んでいくと、やっぱり想定していた以上の場所に奴らはいた。

五体編成という比較的多い集団で、武器も槍三名弓二名のマジで面倒な構成だ。

可能なら遠距離タイプはいない方が良かったんだがなぁ。

こいつらゴブリンとかとは比べ物にならないレベルで連携してくるし、何気に狙いも正確だし。

魔法使いがいないだけマシなのかもしれないが。


「じゃあ日坂さん、今回はマジ隠れで」

「うん。よいしょっと」


ゴーストナイトから離れた所で日坂さんの用意を済ませる。

今回無効化ダンジョンに挑むにあたり、さっそく日坂さんはある魔道具を貸し出されていた。

今まで俺達が求めていた魔道具で『敵の注意を自分に向けさせない』効果を持っている。

これは味方がいる状態じゃないと意味がない魔道具だが、その分効果は強力だ。

昨日試したが、隠れてなくても日坂さんを見もしないレベルだったし。

他にもいくつか貸し出されてる魔道具はあるが、今回はこれだけで良いだろう。

魔力の消費も結構多いしな。日坂さんのレベルの関係上、補充は俺がやらないといけないし。


「・・・やっぱりレベル上げよっかなぁ」

「獲物取ってきます?」

「あーうん・・・何か野生の動物みたいな」


番に今日の獲物(食料)を取ってくる的な。あながち間違っていない。


日坂さんも隠れた所でいよいよ本日初戦闘。

しっかりと体を伸ばして・・・一気に近づく。


俺が近づくとガチャガチャと鎧の音を立てながらこちらを向くゴーストナイト達。

動きが早い。もう偶々弓持ちが前にいたがすぐに槍持ち三体が武器を構えて前に出てきた。

よく見ると槍の形もそれぞれ違うな。一人槍って大型のランスじゃないか。

こいつらのドロップ品はそれぞれが持つ武器だ。

ダンジョンがダンジョンなだけに余り有名ではないが、恐らく最も手に入りやすいドロップ武器だろう。

その中でも大型のランスは非常に珍しい・・・らしい。

運よく落としてくれればいいが。


「まぁ後で良いか!!」


のこのこと近づいてきた手前の槍持ちを・・・スルー。

隙間を通り抜けて奥にいる弓持ちを先に狙う。

俺の動きに気が付いたゴーストナイトがすぐに反転するが、既に俺は弓持ちの間合いに入っている。

それでもまだ狙われていない方の弓持ちが矢を番える。


「咄嗟の事態への対応が遅いねぇ」


すぐに爪で弓を破壊すると、構えてた方に向けて蹴り飛ばす。

射線上に味方が急に飛び込んだ事で射撃を中断するゴーストナイトだが、こいつはそれを無視すべきだった。

ゴーストナイト同士がぶつかった瞬間、闇の腕が二体を捉えて反転してこちらに向かってきていた槍持ちに向けてさらに投げる。


「面倒だから纏めないとな!!」


槍持ちも躱せばいいものを、下手に連携する知恵があるからか何故か受け止めようとするのだ。

それは事前に調べていたので、既に俺の中にある知識だった。

これが修行目的ならこんなことしないが、今回はあくまでも本題の為の準備運動だ。

ならやるべきことはどれだけ動けるかと確かめる事。

日坂さんにも魔力量に問題ないならって言ってたしな!!


飛んできた味方を受け止めることに成功したゴーストナイト達。

だが衝撃を殺しきれずにそのまま壁に叩きつけられてしまう。

三体纏めて動いたのが仇となったな。


最後は立て直される前に近づいて爪の刺突攻撃で仕留めた。

流石にこれは纏めてってわけにもいかないので何回か攻撃が必要だったが。


「お疲れ様」

「おおっふ・・・前より気配消すの上手くなってません?」

「え?そうかな?」


日坂さんの隠れる能力は自前の物だ。

アビリティとかそういう話ではなく、本当に自分が何となくやっていること。

なので日坂さん自身もあんまり自覚がない。

だけど俺みたいに普段から接していると分かる。

この人日々隠れるの上手くなってるよ。じっさい今も気が付くのが遅れたし。


「うーん。何もしてないんだけどなぁ」

「それはそれで怖いっすよ」


本当に何なんだろうかこの才能は・・・


「戸村君の戦闘の才能と一緒じゃない?」

「・・・成程」


ライフワークか・・・


ゴーストナイトのドロップ品は弓一つと大型ランスだった。

狙いの物が落ちてちょっと嬉しい。

でも俺はあんまり得意じゃない武器だから使えないのは残念。

その場しのぎの武器でもあったら嬉しいんだけどなぁ。

昔みたいに支給された武器は一日ももたないし。


「む。意外と重いな」

「戸村君ランスって使えないの?鎧着てるから似合うと思うけど」

「あははは。いやぁこういうのはちょっと」


まぁ扱えなくはない。でも途中で殴りたくなっちゃうから多分ダメなんだよなぁ。

鎧着て、馬もいて(鎧)だから似合うってのは分かるんだけど・・・色合い的に全然騎士っぽくないな。

何だろうか。暗黒騎士?闇落ちしてそうとはよく言われるけどさ。


「せめてメイスが良いですね。雑に扱えるんで」

「戸村君の雑って、用途が限られてないって意味だって最近分かったよ」

「ん?・・・あ、確かにそんな意味で言ってるかも」


もちろん頑丈故に雑に使うって意味もある。

でも日坂さんの言う通り、色々な使い方が出来る・・・考えなしで振ってもちゃんと使えるって意味でも雑と言うことはあるな。

これ地味に初めて気が付いたかも。


周りにあんまり言われなかったけど、もしや勘違いされてた?


「うーん。戸村君だしって思われてたんじゃないかなぁ」

「うーん」


それはそれでちょっとだけ悲しいんだが

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