表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
電脳狂戦士 現代ダンジョンに挑む  作者: saikasyuu
電脳狂戦士 金策する
192/893

年末年始の予定

「お疲れさまー宗次君。む、すっきりした顔してる」

「え、マジっすか?」

「うん。すっごくいい顔してる」


まぁ実際かなり清々しい気持ちだ。


リアを守るために過去のしがらみを壊し、出せるようになった本気。

でもその本気を出した状態で、真面目に戦うことは無かった。

ダンジョンから出てきたドラゴン達を潰す時は色々そういうことを意識する余裕は無かったしな。


豊宝竜。ブレスザウルス。武将骸骨。

奴らは確かに強いモンスターではある。

だがどれだけ高く見積もっても、そいつらの実力はイフリートと同等程度。

アーサーと一緒だったとはいえ、本気を出せない状態の俺でも問題なく戦えた相手だ。

ようするに、本気になると真面目にやらんでも勝ててしまう程度でしかない奴相手じゃ何にも楽しくない。


だから今の俺が戦いで満足するなら、最低でも闇騎士と同じレベルの実力は必要になる。

本気出せない俺<本能暴走俺<今の俺 だからな。


まぁこれからまた困りそうなんだけどな。

今回ランサードラゴンを普通に倒せてしまったことで、次回は闇騎士クラスでも満足できない可能性がある。


いや。一回やれたし、一応は暫く大丈夫か?


「ってあれ?宗次君ドロップ品は?」

「闇夜が食べちゃいました」

「え?そうなの?欲しかったんだ・・・というか食べられる物なの?」

「まぁマグロの目だって食えるんですしいけるんじゃないですかね」

「ああうん。・・・ん?目?」


何やら闇夜に中から抗議されているけど無視する。

巡さんに魔石を渡すと、その大きさにまずは驚く。


「えぇ!?大きい!」

「ですよね。まさかバスケットボールくらいになるとは」

「魔石が大きくなるのって初めて?」

「そういえばそうですね。魔石は基本質で価値が決まりますし」


魔石の価値は中に含まれている魔力で変わる。

その為どれだけ大型のモンスターを倒しても基本的に魔石の大きさ自体は変わらない。

初見では怪獣かと思った竜亀ですら魔石は他のモンスターと変わらなかった。


でもそれより遥かに小さいランサードラゴンから大きな魔石が取れた。

それも規格外のサイズのものが。


「もしかしてレアドロップなのかな?」

「どうなんでしょうね。討伐数が少なすぎて」


協会にある資料に書いてあったドロップ品の情報にこの大きい魔石については書かれていなかった。


「貴重品なのかなぁ・・・でも私魔力とかあんまり分からないんだよね」

「込められてる量は多いですよ。普通の魔石に比べたらずっと多いですし」

「へぇー。私も一回くらい魔法使ってみたいなぁ」

「海夏に言えば出来ますよ?」

「え?そうなの?」


ここは海夏と闇夜の違いだな。

闇夜は特殊個体だけど精霊じゃない。

対して海夏は精霊だから魔法面においては遥かに闇夜を上回る。

あと闇夜は俺個人と繋がってるから、その点においても海夏とは違う。


その海夏の力を使えば巡さんでも魔法が使えるというわけだ。


「えー!やってみたい!!」

「じゃあ海夏に」

「あ、でも今日はいいかな。帰ってからにしよう。お風呂でやる!」

「はーい」


・・・さらっと一緒に入ることになってるけど、嫌じゃないなら良いか。















「お疲れさまでした。ひとまず今回のこれでお終いで大丈夫ですよ」

「わーい」

「雑な喜び方だな・・・」


竜の巣ダンジョンから直接協会本部に戻っていつもみたいに鞄ごと納品を済ませた時、いつもの部屋に桜木さんと立浪さんが入って来た。

ここ最近随分忙しかったからか、心なしか顔がやつれている気がする。


「実際どうなんです?」

「動いてた方がましですね・・・」

「書類仕事が多いとどうしてもな」


案外暴れ担当でもない桜木さんが滅茶苦茶嫌な顔をするレベルだったようだ。

ドラゴンがダンジョンから出てきたという事件は俺が考えるより大きな影響があるのかもな。


「ダンジョンを封鎖しろなんて言う人達もいますからねー」

「え、そんなのいるんです?」

「ええまぁ。支持は得られてないんですけど」


ダンジョン反対派と呼ばれている、本当に弱小の団体だ。正式な名前は忘れた。

彼らの目的はシンプルでダンジョンを封鎖すること。

あそこは悪魔の巣窟だから、人類が危機に陥らない様にすべきだと言っているそうだ。


だけどこいつらの主張は根本的に間違っている。

そもそもダンジョンを封鎖なんて出来ない。

空間に空いた穴とか、どうやって塞げと?コンクリートで埋めるとか?

そんな程度の事、試してないわけないだろうに。


「まぁそこはどうでもいいんです。今日はこれからの予定について話したくて」

「ああなるほど」

「今日で君らは金策活動は終了になる。そこで次のオリハルコンの探索を頼むというだけだがな」

「それは知ってるし良いんですけど・・・実際どこにあるかも分からんと探しよう無くないっすか?」

「確かにそうだな・・・そこで、今度ある人物に会ってもらう」

「人物・・・まさか」


頭にあの黒い大剣を持った冒険者が思い浮かぶ。

このタイミングで会いに行く人物なんて、その人くらいしか


「いや。君は資料でも彼女を見たことは無いだろう」

「違った」

「あいつはまぁ・・・何だ。ある意味君以上のダンジョンフリークでな」

「はい?」

「探索に人生を掛けているタイプだ。まず地上に戻ってくることの方が少ない」

「えぇ」

「さ、流石に宗次君だってそんなことしてないですよ」

「そうだよなぁ。はぁ」


立浪さんのため息がものすごく深い。

多分その人が戻ってくれば協会ももっと楽が出来るのにとか考えてるんだろうなぁ。

・・・ん?もしかして俺ってその人の代わりになりかけてる?


「実は戦闘力で言うならその通りだ!」

「おー」

「え、そこで喜びます?」

「強くなってるって言われたんだから褒められてますよね?」

「都合よく使うぞって宣言だと思うんですよ」

「はぁ・・・まぁ良いかなって」

「強い人ってやっぱりどこかおかしいんですね」

「あははは・・・」


え、今俺本当に褒められたよな?違うのか??


「え、えっと。どうしてその人に会いに行くか聞いていいですか?」

「おっと。その話だったな」


話によると、その人は大剣の人の仲間ではあるらしい。

そして当然の様に強く、色々なダンジョンにも潜っているらしい。

だが一つ困った癖があるそうで。


「ドロップ品を手元に置きたがる奴でな・・・」

「あー。収集癖的な?」

「そういうことだ。その中にオリハルコンもあるのではと思っていたな」


何をどこで手に入れたかも覚えているらしい。

そこでオリハルコンがあれば、どこで手に入れたかを教えてくれるかも。

・・・かも?


「かも?」

「代価が無いと駄目なタイプだ」

「普通に問題児では?」

「その通りなんだ・・・」


どうも立浪さんとは長い付き合いのある人のようだ。

話す度にため息と皺が増える。


「そこに俺が行く理由は?」

「あー・・・まぁ簡単に言うと『特性』が関係している」

「っ。なるほど」

「???」


反応を見ると、桜木さんと浮島さんは特性については知らないらしい。

この二人が知らないとなると、本当に冒険者には関係のない事なのか?

それかもっと深い事情がある可能性があるか。


「そこで説明も聞けると考えても?」

「構わない。君の場合あんなことが無ければすぐに話すつもりはずだったからな」

「あー・・・本当に厄ネタっすね。捕獲チーム」

「全くだ」

「ちょっと隊長」

「おっとすまんな」

「戸村さんも一応。誰に聞かれてるか分からないので」

「さーせん」


一応死人の事を悪く言うのはご法度か。

正直そいつらには悪い印象しかないんだけど。


ではこれで話は終わり・・・では無かった。


「あとは年末年始のことなんだが」

「年末?」

「何かあるんですか?」

「ああいや。協会も休みになってダンジョンに行けないという話だ」

「え」

「いやお正月くらいお休みなったら・・・」

「・・・寝正月になりそうだな」


まぁ毎年寝正月だったけどな。

いや今年は巡さんの一家もいるだろうし、リアとの関係も違うから寝正月にはならないか?

どっか出かけるのもワンチャンありかなぁ。初詣とかもいくか?


「とりあえず、これで話は終わりだな」

「了解っす。あ、話の人に会いに行くまで何してたらいいですか?」

「いや。特に指定はしないな。この際だから四十層に行くと良いと思うぞ」

「あ、そういやそれもあったか」


最近優先することが多くて忘れていた。

四十層ボス『死霊武者』

ついに奴と戦う時が来たようだ。

ブックマーク登録と評価もお願いいたします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 狂戦士のバトルジャンキー度数上昇中…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ