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電脳狂戦士 現代ダンジョンに挑む  作者: saikasyuu
電脳狂戦士 呪われる
158/893

精霊との契約

「ケイ・・・ヤク・・・?」

「キュー」

「うっそでしょこの人」

「あのー契約って」


いや精霊に対して契約ってのはまぁ理解が出来る。

そもそもどちらかというとそういうイメージすらあるくらいだ。

エルフが契約して、その力を使ってーみたいなファンタジーのイメージ。


でも俺は別に海夏とそういうことはしていない。

こいつがダンジョンの外にいられるのは、こいつが闇夜と似たような方法で・・・ん?


待てよ?闇夜が鎧になってダンジョン外に出ているのは、結局闇魔法の力だったよな?

じゃあなんで海夏は同じことが出来ているんだ?水魔法的な?


「そこんとこどうなのよ」

「キュ」

「なるほど分からんと」


どうも本人にその自覚はないらしい。答えは不明と。


でも桜木さん達は俺と海夏がその契約をしていると思ったんだよな?

外から見たらそういう風に見える状態ではあるということか?


「そこのところどうなんです?」

「いえ。戸村さんが精霊を外に連れ出しているので、てっきりそういうものかと」

「なるほど?ちなみにその契約に関する知識っていうのは」

「ダンジョン出現当初に多く見つかった資料の中にあった知識です」

「資料?」

「何故か、ダンジョンが出現して少しの間は魔法などの知識が掛かれた書物が多く見つかったんだ」


時間が経つにつれそういった書籍はドロップ率が落ちてきたらそうだが。

それでもそういった知識が書かれた本はかなり重要なものとして扱われているんだとか。

今でもドロップが確認され、それを協会に売却したらただの本なのにかなり高額で買い取ってもらえるらしい。

そしてその本の中に、精霊に関する知識も書かれていたんだとか。


「そこには精霊をダンジョンから連れ出すには契約が必要だと」

「・・・してる?」

「キュー」

「してないらしいです」

「キュ」

「みたいですね」


でもやっぱり俺と海夏の間にそんなものはない。

こいつはただの居候。契約云々なんてない感じ。


そもそも契約したらどうなるんだ?


「そうですね・・・まず精霊の力が使えるようになります。借りている様な状態ですが」

「俺別にその気になれば使えますよ?」

「キュー」


まぁ使うってか、頼む?

俺自身の意思一つで使えるわけではないから、やっぱりこの辺りは契約してない影響なのかな。


「あの。一つ良いですか?」

「どうしました日坂さん」


ここで巡さんが質問があるらしい。何やら真剣な面持ち。


「その契約っていうのは、誰でも出来る物なんですか?」

「ああはい。理屈上では誰でも出来る・・・らしいですよ」

「らしい?」

「今のところ契約できたのが私だけなんです」


確証が無いのか。あくまでも本に書いてあった知識だけと。

でも何で巡さんは契約の話を?もしかして契約したい的な?


「うん。契約出来たら、もうちょっと宗次君の負担減らせるかなって」

「負担・・・?」

「戦ってる時に、私にも自衛手段とかあればなぁって」

「あー」


それは重要な話だ。

今のところ巡さんには自衛手段が無い。

盾の扱いを教えて、鞄に入るサイズが無視できるようになったから大楯が一枚入っていてそれを使うくらい?

それも本当に守る、身を隠す以外の使い方が出来ない。


それに環境やモンスターによっては、俺が巡さんの傍につきっきりでいないと危険なこともある。

二十六層とかがそうだったな。俺が戦ってる間に、隠れてる巡さんを見つけられるモンスターがいたから進むのに時間が掛かった。

そうなったときに、もし精霊の力が使えれば確かにその分俺はフリーになれる。

別にそれが負担とは思ったことは無いけど、自由度は増えるか。


「でも確実に契約が出来るか分からないなら今はいいかなぁ」

「ちなみに桜木さんはどうやって契約したんですか?」

「契約魔法陣を使いました。その前に自分と契約してくれる精霊を探すのがありますが」

「へぇ。そこは個人差と言うか、好み的な話です?」

「そうみたいですね。私自身は何故気に入られたのか分からないのですが」


まぁ今も桜木さんの頭を巣にしてる春の精霊を見れば気に入られてるのは伝わりますけども。


「というか、それが何で四季ダンジョンの話に繋がるんですか?」

「あ、元はそういう話でしたね」

「ではここからは俺がしよう」


ここで話が立浪さんに戻る。

四季ダンジョンが精霊云々の話とどうつながっているのか。

何より、何故精霊が重要になってくるのか。


「君は、あのダンジョンのモンスターの討伐例自体は知っているな?」

「ええ。謎の冒険者(仮)だけが倒してるんですよね?」

「そうだ。彼はまぁ色々規格外なのであれなのだが・・・その彼が、興味深い情報を提供してくれてな」

「ほう?」

「その季節ごとの精霊の力を使えば、そこのモンスターを容易く倒せるそうだ」

「は?」


立浪さんが言った内容は、容易には信じられない様な事だった。

俺はあのモンスターたち。ホワイトグリフォンは直接見たがあれは早々勝てるとは思えなかった。

イフリートや闇騎士と戦ったうえでもそう思える。

というか、あれは闇騎士とほぼ同格のモンスターな気がする。空を飛んでいる分はより厄介な気もする。


そんな怪物を、精霊の力を使えば容易に?どう考えても無理な気がするが。


「我々もそう思う。だからこそその検証が必要なのだが」

「だから桜木さんが?」

「ああ。正直運が良かった・・・そして問題はここからが重要なのだ」

「ここから?」

「ほかのダンジョンも、精霊の力を使えば容易に攻略が可能なのではないかと言う話だ」

「!!」

「あ!」


成程・・・それは納得できるな。

俺も海夏の力を使えば、水が多いダンジョンなら恐らく無双できる。

多分。間違いなく。絶対やらないけど。


でも無双できるっていうのは重要だ。

これがもし、俺以外の冒険者でもそうなら色々進歩があるだろう。


「さらにもう一つ。精霊の有無で隠された何かを見つけられるのではと言うのもある」

「隠された何か?」

「魔導書ダンジョンの隠し通路みたいなことじゃない?」

「あ、なるほど」


条件的に精霊がいないと満たせないっていうのはあるかもな。

というかこれあれか。もしかしてオリハルコンの話にも繋がるのか。

今まで見つかっていなかった要素から、オリハルコンに繋がるヒントやら見つかる可能性はある。


だからさっき立浪さんは精霊の有無がーとか言ってたわけか。


「理解してくれたようだな」

「完璧に」

「ならよし」

「大丈夫ですか今のやり取り・・・」


何だろう。立浪さんと喋ってると感覚的にアークの連中の話してるのと同じ気分になるわ。

気楽と言うか、脳死で語れる感じがすごくいい。


「まぁ色々語ったが、究極的には二人はいつも通りダンジョンを探索してくれればいい」

「目標は四十層!だよね宗次君」

「四十層?・・・ああ。成程」

「何か分かるのですか佐々木?」

「いや。確かに彼の目的を考えれば、四十層ボスは合っているなと」

「はぁ・・・私あれ嫌いなんですが」

「まぁ好きと言う奴は少ないだろうな」

「・・・俺はカッコいいと思うが」

「隊長は変わってるので」


話は変わり、これから俺達が目指す四十層の話に。

四十層のボスは『死霊武者』

その名の通り、お化けの侍だ。


刀、槍、鎌、斧と様々な武器を扱うモンスター。

特に刀による連撃は驚異的で、モンスターにしてはかなり技巧派なんだとか。


俺がこいつに目を付けた理由は、今日本で確認されているボスモンスターの中で最も強いと言われているから。

そして技巧派の評判から分かる通り、刀を用いた敵との経験を積みたかったからだ。

俺の目的はムサシに勝つこと。それならそういった相手との対戦経験はすごく欲しい。


まぁ強さって点では恐らく闇騎士の方が上だろうが、恐らくそれでもある程度は期待できる。実に楽しみだ。


「成程。刀を持つモンスターか・・・」

「今のところ死霊武者しかいないから、とりあえず戦いたいなって」

「ふむ。そういう事なら・・・浮島。特殊ダンジョンの資料をくれるか」

「はい?良いですけど」


立浪さんがそう頼むとすぐに浮島さんは特殊ダンジョンの情報が纏められたファイルを出してくれた。

それを手に取ると、立浪さんは特に考えることなくあるページを開く。


「これだ」

「これは・・・」

「せ・・・『戦場ダンジョン』?」


そこに書かれていたのは、今までのダンジョンと比べても異質な特殊ダンジョンの情報だった。

一階層のみ、モンスターも一種類だが、装備によって大幅に相手の戦力が変わる。

ボス戦は無し。ただひたすらにそこにいるモンスターを倒し続けるだけの面白ダンジョン。

何より特徴的なのは、一定時間内に倒したモンスターの数で手に入る報酬が変化することだ。


「ここの敵は、全て侍が相手になる」

「侍!」

「これはどこの国にもあり、その国特有の兵種がモンスターになる」


ヨーロッパ圏なら騎士タイプのモンスター。

中国などでもそちらの国の装備を纏ったモンスターが出現するらしい。

その相手は全て人型のゴーレムの様な存在なんだとか。


日本の場合。刀と槍、弓の構成で甲冑を纏った連中が大勢出てくるそうだ。


「技術云々に関しては少々あれだが、濃い経験が出来るのは間違いないな」

「ほー・・・ほぉぉぉ」

「あははは。ものすごく行きたそうだね」

「楽しそうだなって」

「じゃあ近いうちに行きたいね・・・あ、でも」

「ん?」

「こういうダンジョンだと私一緒に入れない様な・・・?」

「・・・スゥ」


行かなくても良いような気がしてきたなぁ


「いやそれだけで!?」

「俺にとって何よりも重要な事なんですけど」


いやまぁ行きたくはあるんだよ?それは間違いない。

でも経験的なことを考えれば、死霊武者だけでも十分であって。

話聞く感じ戦場ダンジョンでやばそうなのは相手の数だろ?

それだと単体で最強であるムサシと戦うのに役に立つかって話にもなる。

あくまでも俺が面白そうって思ったけどと考えると・・・うーん。巡さんが来ないのに行く意味は・・・でもなぁ。


「ほ、ほら!私が何か対策用意出来るかもしれないしね?そしたら行こう?」

「それなら行きたいですね」

「はっはっは。戸村少年はかなり彼女にゾッコンなようだな」


当然でしょ。


「皆さんお付き合いしてる人がいれば分かるでしょ」

「「「「うっ」」」」

「え」

「・・・まぁ彼らはなぁ」

「あれ。立浪さんはノーダメージですね」

「??。俺は既に結婚しているぞ」

「うそぉ!?」

「そこまでか?」

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― 新着の感想 ―
[一言] 侍が出るなら戦場(いくさば)でも良さそうかも。
[一言] ◯タンド使いは引かれ合うじゃないけど人類の特異個体とも言える蒼くんが特殊モンスターや精霊を引き寄せてる説
感想一覧
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