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電脳狂戦士 現代ダンジョンに挑む  作者: saikasyuu
電脳狂戦士 適応する
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vsマナ

MISOGIのお時間

「どうよ」

「「「おおー」」」

「・・・」(ぱちぱち

「前より攻撃的だね・・・」


帰還後デザインを改めてお願いする。

鎧の時点で実は元のデザインは伝えていたので、先に考えててもらった物を実物を見ながらの調整だけで済んだ。

その後運営にオリジナルデザインとして提出。

本来なら明日とかに許可が出るはずなのだが、メンテの関係で纏めて全部今処理しているようだ。

お陰で待たずに申請が通ったのはありがたいことだ。


なのでその場で真のお披露目会になった。


本来のカイゼルアームはまっすぐな爪なのだが、デザイン後は先端が曲がっている。

角ばらせたから少し工夫すればただ斬る以外のやり方も出来る。

巨大な拳に刃が付いてる形で、機能追加で格納できるようにしてある。

なので必要に応じて殴る事も可能。


足の形状も同じく少しだけ変化。

元々変化していた足だったが、それは『ディアブロブリンガー』能力。

悪魔化という武器性質の効果だったのだが、これは敢えて残した。

残したというのは、鎧のデザインの時に同じような物を付けてもらった。

前は腕の効果で見えなかったけど、今はカイゼルアームなのでこれもちゃんと見える。


「あれですね。鳥みたい」

「・・・」

「・・・翻訳!」

「実際そのイメージらしいぞ」


手足に巨大な爪を持つ悪魔の鳥人らしい。翼ないけど。

身体能力的なゴリ押しで飛べるから上空から奇襲するとかは可能だ。


「その足に攻撃力は?」

「あるにきまっとるだろ」

「腕程は無いんだろうけど、脚力があれば十分脅威かな」

「師匠の全身凶器化が進行してるっす!」

「うわぁ。対応するの大変そうだなぁ」


これで俺と戦う場合、腕だけでは無くて足も見ないといけなくなった。

一応そっちでは一撃で倒すのは無理だから無視するってのは選択できると思う。

ただそれは俺のステータスから出る脚力を無視するのと同義だからあまりいい手では無いだろう。

くらった時点で負けはしないが、姿勢は大きく崩れるのは間違いない。


「あとはこれに慣れれば完成かな。ひとまずは」

「あら。ひとまずなの?」

「現実の感覚とずれてきてるんで、その辺りは考えようかなって」


まぁ優先すべきことがあるからな。

特に今の俺の場合、武器やらを変えて感覚がズレるようだとまた面倒なことになる。

現実の方をゲームに寄せるのが難しくなってきたのが痛いな。

あっちが強くなりすぎてるからどうしてもな。

下げるとそれはそれで現実の方でこの間みたいな怪我をしかねない。

いやまぁ別にあれは能力下げてたから負けかけたってことじゃないんだけどさ。


「・・・む?するともしや、今が一番弱い?」

「言い方。いや間違ってないんだけど」


ここからは調整するか慣れるかだから強くはなってくけど。


そう答えるとマナの目が光る。

何かこう、きらーんって感じで光った。


「ふっふっふ。ならば!」

「ならば?」

「勝負です!!」

「いいぞー」

「ものすごく軽い!!」


勝負を挑まれた側なのに何故マナの方が膝を付いているのだろうか。

















「そういやお前とやるのって久しぶりか?」

「え?・・・ん?そういえば?」

「今回ランクもあんまり潜ってないからなぁ」


正直今回ランキングに入らないんじゃないの俺。

と、思ったけどイベントで普通に勝ってるから一桁はともかくランキングには入るか。


マナと示し合わせて戦う時、絶対にある決まりがある。

それは広い場所で戦う事。

あまり広くない場所だと俺が有利になりすぎるからだ。

まぁランクマッチとかでランダムだとそういうのも出来ないから、本当にこういう時くらいの縛りだ。


「ふっふっふ。前までの私と思わないことですね」

「お、冒険者の経験でも活かすのか?」

「見てたら分かりますよ」


『アークバトル・・・レディファイト!!』



始まりの合図とともに突っ込む・・・ことはしない。

狭いならそれも出来たが、この広さだと俺が攻撃するよりマナの魔法の方が早い。


事実俺の前に円形の魔法罠が設置されている。

これに触れると一瞬とは言え身動きが取れなくなる。


マナの得意戦法。とにかく足止め。

それはただ相手の動きを拘束するだけではない。

ルートを探ろうと顔を動かす俺の視界の端に光の矢が入る。


「んなろっ」


近くには前の一個しか魔法罠が無いのを確認して矢の逆方向へ駆け出す。

その時にもマナからいくつか魔法が放たれる。

マナのアビリティ構成は、使う魔法以外は全て魔法を詠唱する為のサポートをする構成になってる。

詠唱速度と並列詠唱。そして発動後に詠唱する追加詠唱。

これだけのサポート構成。当然だけど魔法を使わせなければただの案山子になる。

その為近づけれない為の動きが上手いのだ。

この点に関して言うなら、俺やアーサーよりよっぽど上手だろう。


「だけどなぁ!!」


態と一つ罠に触れる。

拘束されるのは爪の先端だ。そこなら俺のパワーなら


「オラァ!」

「うそぉ!?」


俺の爪を囲っていた光の輪が砕ける。

やはり今のアビリティ構成からなる身体能力ならば可能だったか。

ならば物を選べば罠を無効化できる。

一瞬足は止まるが、それでも動けなくなるよりマシだ。


マナも俺のまさかの拘束破りに驚くが、すぐに冷静さを取り戻して使用する魔法を変えてくる。

罠に掛けるのではなく、弾幕が濃くなる。

そして同時に本命の魔法の詠唱も始めたようだ。

だが並列詠唱分ならば時間はある。


弾幕を掻い潜り、斬り伏せて前へ進む。

マナまであと四歩。


罠に掛かる。また力ずくで突破。

あと三歩。


速度重視のビームが飛んでくるがそれを体を回転させることで回避する。

あと二歩。


「今!!」

「なっ!?」


だがそこで動きを止められた。

魔法罠じゃない。完全に動きを止められた。

地面にいる何かに、足を掴まれている。


目を向けると、そこには上半身だけが出ているゴーレムの姿が。

こいつが俺の動きを無理やり止めているのか。


「これぞ切り札!そして詠唱完了!!」

「やっば」

「『フルバースト』『エクスプロージョン』!!」


マナの周囲に二つの大きな魔法陣が出現し、そこから巨大な火の玉が生まれる。

並列だけじゃなくて多重詠唱まで積んでたか。


このままだとあの火の玉が俺にぶつかって大爆発を起こす。

それに直撃すると流石に耐えられない。

今から動くことは出来る。だが動いたところであれの効果範囲から逃げることが出来るか?


いや無理だろう。

だから避けない。


足を掴んだゴーレムを破壊して拘束を解く。

そして体の力を抜く。


「おや?今更何を・・・」


マナの声が聞こえるが答えている余裕は無い。


思い出すのは、鎧蜘蛛の糸に捕まえられて追いつめられた時。

あの時は完全に動けなくなって、脚しか使えなかった。

だが・・・例の暴走状態に近い状態に入ったため突破できた。

日坂さん曰く、あの時は脚の刃で斬ったと。


しかし。俺はそれまでそんな動きをしたことが無い。そもそも足に刃なんぞ付けたこと無いし。


だけど出来た。つまり俺は、それが出来ることを前から分かっていた。

なら今の俺がそれが出来ない理由は無いだろう。


理屈は分かっている。最低限の動きで、最高の一閃を。

幸いなことに、それは最近現実でも見た物だ。

あとはそれを、前は脚だったが今度は腕でやる。


全身の力を抜いて・・・間合いに来るまで待つ。

・・・しかしあれだな。必殺技がーとかロメに言った後でこれやるのか俺。まぁ仕方ないんだけど。


「な、何を」


火の玉が迫ってくる。速度は遅い。

『フルバースト』は威力を上げる代わりにそのアビリティの何かの性能を落とすものだ。

マナは『エクスプロージョン』の速度を落とす方向に使ったらしい。


だが・・・それが命取りだ。


火の玉が間合いに入った。


「居合・・・瞬獄」


爪の先端を地面に突き刺し、0から100の動きで抜爪。

爪においた居合技術の再現。

それは完成形として 十分な技としてこの世界に生まれた。


神速の刃が火の玉を切り裂き、大爆発を起こす。

同時に左の爪を強引に振るうことで爆風を軽減。

だけどそれだけじゃまだ耐えられない。

爪を振るった時の勢いをそのままに体を高速回転して前に突っ込む。


回転の勢いで更に爆風が軽減され、前に出る事で爆風に晒される時間を短くする。

試みは成功。俺は何とか体力が削り切られる前に爆発を突破することに成功した。


「えぇぇぇぇぇぇ!!!???」

「もらったぁ!!」


絶叫するマナの首を刈り取る。

試合終了のアナウンスが鳴り、俺の勝利が伝えられる。


「・・・よっし!」

『何じゃ今のはぁぁぁぁ!!』

「うるさっ」

『はいはいすぐ戻ってもらうからこっち来てねー』

『HA☆NA☆SE』


あー・・・これすぐに戻った方が良いやつだな。

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