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首刈兎は今日も行く!~三姉妹とのペットライフ~  作者: 真田 蒼生
第4章「首刈兎はサンタを目指す」
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第13話

『――決着! 第二試合の勝者は、ミナ・ヤマトペアです』


「いよいよ次は姉さんの出番ですね」

「フィー勝てるかなー?」

「んー、相手次第じゃないかね?」


第二試合が終わり、次はいよいよベルの試合となった。第二試合に出ていたプレイヤーが退場してすぐ、第三試合のアナウンスが流れる。……うっし、


「オープン」

「? お兄さん?」


席から立ち上がり、武装展開ワードを唱える。なんだろう……久しぶりに言った気がするコレ。毎日言ってるはずなんだけどなぁ? ……まぁ気にするまい。


「? うさぎさんどうしたの?」

「んー、ちょっとな」


ヒナとサイカと話している最中にも、アナウンスは続いている。


『つづいて東側、出場選手の登場です』

「あ、お姉ちゃん出てきた!」


そのアナウンスと同時に、入場口からベルがフィーを抱いて歩いてくる。そのまま中央まで歩き、やる気満々といった様子で対戦相手を見ている。フィーもやる気満々の様子だ。まぁお前は別にどうでもいいけど。関係ないし。


『可憐な少女が登場だ。実力はいかに? ベル選手。そしてパートナー……』

「んじゃ、行ってくるわーー《ハイジャンプ》」

「え?」


サイカにそう言って、スキルを使用して跳躍し、ベルの正面に着地する。それと同時に、溜められていたアナウンスの続きが流れる。


『獣人のPlayRabbitです! ……え? 獣人?』

「……え?」


俺の登場に、司会役もベルも困惑している様子。周りのギャラリーたちもざわざわしだした。


『ええっと、これはどういうことなんでしょうかチーフ』

『ん? どういうことって?』


司会役が隣にいた解説役。おそらく運営のリーダーなのだろう男に尋ねている。


『いえ、あれってプレイヤーですよね? しかもあれ、プレイヤーの部で優勝した選手ですよね?』

『うんまぁ、そうだね。でも違反ではないよ?』

『それはどういう?』

『彼、ちゃんとペットだし』

『え?』

『彼の首元、みてみなよ』


そう言われ、闘技場のカメラが俺の顔をアップして写す。いえーいピースピース。ついでに首輪をみせてやる。


『ペットの証の首輪がついてるでしょ?』

『……あれ、アクセサリーじゃなかったんですか。え、でも彼はプレイヤーですよね? なんでペットの状態になんか……』

『プレイヤーでも獣人なら契約できるからね』

『なるほど……はぁ!?』


司会役が叫ぶ。うわっ……ハウリングうっせ。


『ちょっとチーフ!? そんな設定聞いたことありませんよ!?』

『言ってないし。俺の独断だし』

『はぁ!?』


ちょっと司会役さん。ハウリングうるさいって。しかしそうか……この仕様は運営の代表の独断だったのか。道理で全然公式サイトに情報が出ないなって思ったわ。しかしなんで独断で……。


『なんでそんなことをするんですか!』

『それはもちろん……』


おれもきになる。なんで?


『ペット扱いされるっていいと思うからだ! 従えてもらえる感覚、使役される感覚、もうたまらんだろう!』

『……』


…………。


『君もだろうPlayRabbit君。いや、我が同志よ』


……とりあえず一言。


運営(ブOータス)お前も(変態)か」


そして勝手に同志にするな。

アオイです。

PVが200万を超えましたね。……えぇ、私は大丈夫ですよ? ちょっと吐き気と、頭痛と、胃痛と、ふらつきetcがあるくらいです。大丈夫です、ええ、大丈夫です……。

本当にありがとうございます。これからもどうかよろしくお願いしたします。

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