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首刈兎は今日も行く!~三姉妹とのペットライフ~  作者: 真田 蒼生
第4章「首刈兎はサンタを目指す」
60/84

第5話

総合評価10000突破ありがとうございます!

そしてそんな記念すべき回にまたしても半分の分量、申し訳ございません。

「ぺ、ペット……ですか?」


予想外の回答に、ナギサも困惑している様子。まぁうん……普通友達とかそこら辺が出ると思うよね。彼氏とかは絶対にないし。でも、事実なんだよなぁ……。否定できないいったいどうしたらいいのだろう。


「もしかして私になびかなかったのってそういう……」


おいやめろ。そんな目で俺を見るな。違うから。決してそんな趣味じゃないから。


「え、あ……ち、ちがいます! ペットっていうのはそういうことじゃなくて!」


ベルさんもようやく気付いたようで、慌てて弁解を始める。ナギサの方は……疑り深い目でこちらを見ている。


「と、とにかく! 貴方にラビ君は渡しません」


ベルはしばらく取り乱した後、コホンと咳ばらいをした後にそういった。


「いやぁ……ペットと言われて驚きましたけど……私は引く気はありませんよ」


それを受けてナギサはそう言ってくる。いや引けよ。お前に対する脈は一切ねーから。


「……なら、どうするんですか?」

「そうですねぇ……」

「おい二人ともまずは当事者である俺の話をだなーー」

「ーーシャラップです先輩」

「ーーラビ君は黙ってて」


え、えー……当事者ガン無視ですかい? まぁナギサは置いといてベルさんには逆らえないので黙っていますが……。


「どうしてこうなったんだろうな?」

「……まぁ、お兄さんは悪くはない……と思います」

『キュー?』

「うさぎさんなにかしたのー?」


トビを弄りながら、サイカとヒナに相談する。何もしてないはずなんだけどなぁ……。


「そうですね……クリスマスに開催予定の大会で決着をつけましょうか」

「大会?」


あー、そういやそんなものもあったな。たしか……。お、あったあった。どれどれ?


クリスマスイベント告知

12月24日、ALOにて大規模なトーナメント戦を行います。それぞれのジョブに応じて参加できるようになっていますので、みなさん奮ってご参加ください。優勝者にはとある賞があります。


ふーむ……トーナメント戦かぁ。そういやそういったイベントは初めてだな。非公式でやったことはあるけど、運営がやるのは初めてだわ。にしても賞か……何もらえんだろ? クリスマスらしくサンタ関連かな?


「このトーナメント戦の、テイマー部門に一緒に出ましょう。そして、勝ち上がって戦い、勝った方が先輩の指導を受ける権利を手に入れられる。それでどうですか?」

「……わかりました。受けて立ちます!」


その言葉にナギサは満足そうにうなずき、ベルもやる気のようだ。


「先輩、見ててくださいよ」

「ラビ君……私頑張るから!」

「あ、うん。それはいいんだけど……」

「「けど?」」


そう言ってくる二人に、俺は賭けの内容は置いておいて、一つ言うことがあった。


「君ら、戦闘用のモンスターいないけど、どうやって戦うの?」

「「あ……」」


フェザーラビットって、回復系の奴だからね。戦闘向きじゃないわ。

アオイです。

7月になりましたね。海開きの季節ですね。……毎年思うのですが、海開きってなんなんでしょう?

モーゼみたいに海を割るんですかね? でもそんなことはきいたことがないし……。

え? 一般に海水浴場を解放する? え? あんなしょっぱい水たまりなんかに行って何が楽しんです?

え? みんなできゃーきゃー? ……海に行くのってだいたい一人でしょ? 幻覚ですか? 

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