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首刈兎は今日も行く!~三姉妹とのペットライフ~  作者: 真田 蒼生
第2章 「首刈兎は初イベントに挑む」
35/84

エピローグ

カップルの男の方を撲滅しようじゃない会 集会所


1 会員番号を入力してください

…さぁ諸君、時は来た。各自このときを目標に腕を磨いてきたことでしょう。いまこそその努力の成果を発揮するときです。立てよ同士よ!

我らの目的はただ一つ、ただ一点のみだ。さぁその思いを叫べ、思いのたけを世に知らしめすのだ。

…では手始めに私から叫ばせてもらおう。


……イベント開始前に噴水広場で待ち合わせしてるカップルふざけんなああああああああああああああああ!


2 会員番号を入力してください

親睦イベントとか運営ふざけんなーーーーーーー!独り身の俺らに対する当てつけかこのやろおおおおおおおお!


3 会員番号を入力してください

なにが「待った?」→「今来たところ」だ!見せつけてんじゃねええええええええええええええ!



13 会員番号を入力してください

…さて、これでみんな思いは一つだ。

リア充してる男プレイヤーは~?


14 会員番号を入力してください

>>13

撲滅!


15 会員番号を入力してください

>>13

撲滅!


16 会員番号を入力してください

>>13

撲滅!


17 会員番号を入力してください

そうだ!そのとおりだ!それでは皆!行動開始!

我々は4人以上のPTでイベントを回り、異性と一緒に行動してるプレイヤーがいれば!不意打ちなどと卑怯なことはせず!妬み!怒り!正面から正々堂々と決闘を申し込み!たとえ断られようともしつこく付きまとうのだ!

合言葉は…


18 会員番号を入力してください

>>17

(志は)清く!


19 会員番号を入力してください

>>18

(自分の意思に)正しく!


20 会員番号を入力してください

>>19

(たとえ逃げられようとも)執拗に!


21 会員番号を入力してください

>>18~20

…ひっでぇなw


22 会員番号を入力してください

それでは全員、行動開始ぃ!



53 会員番号を入力してください

会長!妬みランキング第1位の勇者、救世主(ハーレム野郎)を発見しました!これより襲撃を開始します!


54 会員番号を入力してください

>>53

ランキング2位のトッププレイヤーか…(結果はわかりきっているが)頑張って来い!



61 会員番号を入力してください

会長!救世主(ハーレム野郎)に突撃した部隊、全滅しました!


62 会員番号を入力してください

>>61

予想より早かったな…


63 会員番号を入力してください

>>62

決闘を快く受けてもらい、瞬殺されていました!


64 会員番号を入力してください

>>63

うぅむ、やはり異名が付くほどのトッププレイヤーには痛くもかゆくもないか…しかしここで数の暴力に変われば迷惑プレイヤーとされてしまう…あくまでもお互いの同意の上での戦闘でなければならない。…各員、力量を見極めたうえで頑張ってくれたまえ!



82 会員番号を入力してください

会長!滝のある川辺で救世主とはちがうハーレム野郎を発見しました!


83 会員番号を入力してください

>>82

あぁ…まぁ力量をみきわめてから…頑張って


84 会員番号を入力してください

特徴は、全身黒一色、側頭部の垂れたうさ耳がトレードマークのプレイヤーです!ハーレム要員は美少女3名および美幼女1名!


85 会員番号を入力してください

>>84 

よし行動を開始せずにそのまま監視を続けろ、すぐに行く。


86 会員番号を入力してください

>>84

俺も行く。美少女ならまだしも美幼女だと?救世主でもハーレム要員にそんな子いなかったぞうらやまけしからんぶち殺す。


87 会員番号を入力してください

>>86

俺も


88 会員番号を入力してください

>>86

俺も


(しばらく参戦コメが流れる)


103 会員番号を入力してください

よし…これで参加希望者は全員あつまったな?

それでは行くぞ。あのうさ耳野郎に我らがロリの鉄槌を…各員健闘を祈る。


104 会員番号を入力してください

>>103

もはや最初の数の暴力をしないという意思はどこへいったのやら…ここからみたら20人くらいいるぞ…。



カップルの男の方を撲滅しようじゃない会 戦死者集会所


1 会員番号を入力してください

いやぁ負けた負けたwwあそこでもう一撃与えられてたらなww


2 会員番号を入力してください

ドンマイw おれもあとちょっとで勝てなかった(あとちょっとで勝ててたとは言ってない)



203 会員番号を入力してください

>>183~202

なんか一気に増えたな…


204 会員番号を入力してください

>>203

なんか幼女をハーレムメンバーに加えてた兎のプレイヤーに数の暴力で挑んだらいつの間にか死んでた。なんだろ?鎌でやられたのかな?


205 会員番号を入力してください

>>204

あいつ絶対チート使ってるよ!だから幼女も仲間になったんだ!


206 会員番号を入力してください

>>205

そうだそうだ!あんなのチートやチーターやないか!そのチートのやり方教えてください!


207 会員番号を入力してください

>>204~206

とりあえず君らが当初の方針を見失ったことはわかった…。数の暴力はアカンて…w通報されんでよかったな。



ーーー稲葉 遊兎ーーー


「…な、なるほど…ヒナが原因だったかあの大惨事は…」


イベントが終わった次の日の昼休み、比嘉咲さんを待っていて暇だった間に、ALOのスレをいろいろ見て回った末に発見したスレッドをみて、イベント中に嫉妬に狂った奴らに襲われた理由が判明した。あの時きれいに首刈がきまってくれなかったらどうなっていたことか…。


「あ、ラビく…じゃなかった稲葉君、お待たせ」


比嘉咲さんが弁当を手に俺の机に近づいてくる…が今日はいつもとは少し違った。


「いや、いつもすまんな…そんで…なんで委員長もいるの?」

「あら?私がいるとなにかいけないの?」

「いや…そういうわけじゃないが…」


比嘉咲さんの隣にいた、このクラスの委員長である早川さんについて聞くと、いつものように厳しい目つきでそう言ってきた。


「ええっと…ちょっと一人じゃ勇気でないから…つきそいといいますか…なんというか」

「?」


なにやらもごもごと言いながら、比嘉咲さんが続ける。


「ええと…ゲームだと稲葉君のことを名前…というか愛称で呼んでるじゃない?」

「そうだな」

「そ、それでね?リアルだと苗字で呼ぶのはちょっと違和感を感じちゃってですね」

「はぁ…?」


なんかしらないが悪寒がする。具体的に言うとそろそろ慣れてきた周りのクラスの男子たちからの怨嗟が増しそうな感じがする。


「だ、だからね?」


比嘉咲さんは爆発するのではないかと思うほど真っ赤にしながら、続ける。


「ゆ、遊兎くんって…呼んでも…いいですか?…私のことも、美鈴で…いいから」

「・・・・・・」


…どうしようか。予想通りなんだけどどうしたらいいかわかんねーわ…。ここで下手に了承したら周りの男子に殺されそう。断るか?…いや、付き添いという名の脅しである委員長が怖い。そして断られたときの比嘉咲さんの反応によっては同じく男子どもに殺されかねん。…詰んだか?…詰んだな。

…諦めて被害が俺だけに来る了承の方にしておこう。


「お、おうわかった。別に呼び方にこだわりはないから問題はない」

「ほんと!?あ、ありがとう稲葉…じゃなかった遊兎くん!」


了承した後の比嘉咲さんはとてもうれしそうでした。この笑顔だけでこれからの苦労分の報酬をいただきました。…そうであってほしい。


「あっ、そういえばお茶持ってくるの忘れてた!ごめん遊兎くん!ちょっととってくるね!」

「あ、うん、いってら」


比嘉咲さんはさっそく俺を名前で呼び、席を離れていく…そのすきに周りの様子を確認してみる。


「「「「「・・・・・・(アイツコロス)」」」」」


あぁ、世界(クラスの男子)の意思がわかるようだ…。俺生きて帰れるかな?

そんなことを考えていると、ずっと隣にいた委員長が笑いながらこう言ってくる。


「あはは…大変そうね『プーちゃん』」

「大変で済めばいいんだけどな…あとプーちゃんはやめ…はい?」


いつものように言われたことをいつものように返そうとしたところで、違和感に気付く。

…こいつ、まさか…

俺はある確信を持ちながら、委員長の方を見る。


「これからもがんばってね」


委員長…ルシは何度も見たような笑顔で、そう言い放った。

…まじかよ。

アオイです。

ようやく第二章が終わりました。

おい襲われた件とか書けよとか思った人もいるでしょう。

ですが、あれを書くとgdる予想があったので泣く泣くカットいたしました。

これからもダイジェストになることがたびたびあるかもしれませんがその場合ご了承ください。

では第3章でもよろしくお願いします。

あ、それと息抜きがてら不定期で新しい連載を始めました。

『我ら職業体験部!~コス研なんかじゃありません!~』

学園コメディーのつもり(←ここ大事)ですが、よろしければ読んでみてください(宣伝乙)

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