表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
首刈兎は今日も行く!~三姉妹とのペットライフ~  作者: 真田 蒼生
第1章 「首刈兎は主人と出会う」
16/84

第10話

スキル紹介

《契約》:モンスターなどの獣と契約できる。契約魔法技能LV1で取得。

ーーーベルーーー


うーん、まだこの二人?(一人と一匹?)睨み合ってるよ…。フィーは私の腕に抱かれて、ラビ君とにらみ合ってて、サイカとヒナはまたゴブリンたちを殲滅しています。

と、いうことで現在、また非戦闘モンスターを探して狩りの真っ最中です。…何がということなんだろうね?…ええっと、なぜかというと、今回契約したフィーはどちらかというと回復役のモンスター、なので攻撃役のモンスターがほしかったからです。

なので再び森でゴブリンを殲滅しながら歩いているわけなんだけど…。


「はぁ、もういいや」


あ、やっとにらみ合うのをやめてくれた。どうしてあんなにらみあうんだろう?同族嫌悪ってやつかな…。

そんなことを考えていたらラビ君が話しかけてきた。


「あぁ、そうだベルさん」

「ん?何?ラビ君」

「これあげるわ」


そういってとあるアイテムを取出し、私の手に置きました。手に置かれたものを見ると、それは指輪でした。わぁきれいな指輪…指輪っ!?


「えっちょっま…コレハナンデショウカ?」


あまりの驚きについ片言になってしまった。いやでもこれは私悪くないと思う。そして私をそうさせた張本人のラビ君は、なんでもなさそうに言います。


「何って…指輪だけど」

「で、ですよねー…なんで?」

「なんでって…ベルさんにつけてもらいたいからだけど…」


…うんちょっとまってくださいね?ええと、これはあれかな?

指輪をつけてもらいたい=結婚してほしいとかいうことかな?…いやいや、これは漫画のヒロインがよくやる勘違いであって現実ではありえないんだよ。つまりラビ君にはこういったのとは全く関係がない思惑があるに決まって…決まって…いやでもまさか…え、でももし本当だったら…


「これ契約の指輪って言ってな?契約魔法師が契約したモンスターの能力をアップさせる効果があるんだ」


で す よ ね !

わかってたよ。てかさっきまで予想してたんだよ。でもちょっと期待しちゃったんだよ。私の期待を返してほしい。


「……ありがとう、それじゃあありがたくつかわせてもらうね?」


私はそういって指輪を受け取り、せめてもの反抗とばかりに左手の薬指に指輪を付けた。

さて進もうかと思ったとき、サイカが、


「姉さん、出たよ」


と、前方に指をさしながら言いました。その先には、ウルフと言われるオオカミ型のモンスターがいました。


「わかった、ヒナ、フィーをお願い」

「はーい!」


私は、フィーをヒナに預け、そのオオカミに近づいた。


ーーーラビーーー


ベルは兎野郎、フィーをヒナに預け現れた非戦闘モンスターであるウルフに近づいて行った。

フィーを連れて行って餌にすればいいのに…あ、もちろん冗談だぞハハハ…3割くらい。

…にしても、渡した指輪を薬指につけるとは…結婚願望でもあるのかな?…まぁ関係ないか。

ベルはそのままウルフに近づき、何らかの料理を取り出し、ウルフに差し出した。

ウルフはそれを食べはじめ、フィーと同じように、ベルが撫でても抵抗をしなくなった。


「スキル取得の時も思ったけど、ベルさんって料理得意なんだな」

「そうですね、親が仕事でいないからご飯は姉さんが作ってますし」


サイカがそう答える。ベルの家庭は両親が共働きで家にいないことが結構あるらしい。

そういえば彼女いっつも昼飯は弁当だったな。

閑話休題(それはさておき)

どうやらテイムは成功したようで、ウルフはおとなしくベルに撫でられている。

大丈夫そうだな。

そうおもい、俺はウィンドウを開き、アイテムを整理することにした。

ここで、前にNPCの店について触れたが、あれに捕捉を入れておこう。

NPCのショップは露店のようになっていたり、一軒家になっていたりするものもあるが、ウィンドウから入れるデータ上のショップもある。そこではNPCのショップで売られているものがあり、さらにアイテムを売ることができる。ちなみに課金アイテムはここで買う。


「この前狩った蟷螂の素材がたまってたからな…」


そういいながら、俺はショップでキラーマンティスの素材を売り始めた。


ーーーベルーーー


「よしよし、いいこだねー」


私はご飯をあげて懐いてくれたウルフを撫でていた。

ウルフの方もまんざらでもない様子で、おとなしくなでられてくれる。…そろそろいいかな?

私はフィーの時と同じく、《契約》を発動し、ウルフと契約しようとした。

…しかし、


「《契約》…あっ!」


契約印のようなものを飛ばしたとき、ウルフは何かに反応したのか、いきなり走り出し、去って行ってしまった。そして飛ばした契約印はそのまままっすぐ飛び、ちょうど正面でウィンドウを操作してるラビ君のもとへ行き…


ーーーラビーーー


『キラーマンティスの羽×10を売却しました。300Gになります。』

『キラーマンティスの羽×10を売却しました。300Gになります。』

『キラーマンティスの腕×10を売却しました。500Gになります。』

『キラーマンティスの羽×10を売却しました。300Gになります。』


…あぁもうめんどくせぇ。キラーマンティスの素材多すぎるわ。

俺は100個以上のキラーマンティスの素材を売るために、ひたすら『売却しますか?YES/NO』でYESを連打していた。まとめて売却すればいいじゃんと思ったそこのあなた。ところがぎっちょん、そうはいかないんだ。ALOでのアイテムはまとめられる量が決まっている。その数は表示を見てのとおり10個だ。

今回俺が売ろうとしているキラーマンティスは死神が出るほど狩りまくったモンスターの素材。意外とドロップしてたので数がめちゃくちゃ多かった。

と、いうことで、俺はYES連打を続ける…こういうことってたまに誤爆することとかあるからよい子はまねしちゃだめだぞ。…ということで…YES、YES、YES、YES、YES


『キラーマンティスの羽×10を売却しました。300Gになります。』

『キラーマンティスの腕×10を売却しました。500Gになります。』

『ベルから契約が申し込まれました。応じますか? YES/NO』

『ベルからの契約に応じました。契約状態になります。』

『キラーマンティスの腕×10を売却しました。500Gになります。』

『キラーマンティスの腕×10を売却しました。500Gになります。』


YES、YE…あれ?なんかいまおかしくなかった?


カシャン。


「お?」


首元で何か音がしたので触ってみると、何やら首についていた。なんぞ?

それを触っていたら、ヒナが俺を指さして言ってきた。人を指さしてはいけません。


「うさぎさん首輪してるー」


あぁそうか、これ首輪か…確かにそれっぽい形してるわ…

・・・・・・


「はい?」


ーーーベルーーー


契約印がラビ君にあたってすぐに、こんな表示が出された。


『獣人(兎族)のPlayRabbitと契約しました。』


名前:PlayRabbit

種族:獣人(兎族)

特技:跳躍

職業:鎌使い


…え、どういうことこれ?って、あ…ラビ君の首に赤い首輪が出てきた。

え、ということは…


「わたし、ラビ君と契約しちゃったの…かな?」

アオイです。

ようやくタイトル回収です。ボタン連打時の誤爆ってよくありますよね?

私も文を消すときにバックスペースを押しまくって、押しすぎて前のページに戻ってしまうことが…あぁせっかく書いたのに…

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ