27〜28日深夜 青き夢の導き
桜月りま様のうろな町の森に住んでみた、ちょっと緩い少女のお話 8月28日 相対中です(紅と白)【うろ夏の陣:裏】、8月28日 調査中です(紅と白)
を経てそれに感応した話、的な
これ上げたらまた止まるんですけどね…(苦笑)
海の家ARIKAの側にある借家。
夏期営業期間中の、青空家の住まいだ。
一階の、雑魚寝用の寝室。外の豪雨にかき消されそうな、六人家族の規則正しい寝息が響く中。
その薄暗がりに、仄かに光を放つのは、眠る汐の首から下がる夜輝石。
ふわふわとした柔らかな光をまとっていたそれは、突如青の光を明滅させ、部屋一杯に青き閃光を迸らせる。
しかし、それに気付いた者はおらず……いや。
眠る汐と、遠くにいるもう一人が気付いたくらい。
青の光が満ちる中、汐は頬をほころばせた。
意識は深い深い――、夢の中へ。
ふわり、ふわり。
白い雪が舞い降る中。
それと色を同じくする白の少女が、白い世界に佇んでいて。
それと対をなす黒く、暗い世界にいる、小さな少女に、必死に呼びかけ手を差しのべる。
白の少女の胸から溢れる青の光は、線となって。
その世界に道を作る。
導く為の、青の夜行を。
きゅうきゅうと、繋がれた道の先からイルカの鳴き声が届き。
意思(石)と、意思に宿った海の守護者の下。
助け、導く。
強き者達の、その意志を。
小さな少女は歩きだす。
一つに繋がれ、差し示られたその先へ。
想う者がいる、その場所へと。
「……よかった……」
その呟きと笑みは、知らずと溢れ落ちたもの。
夢に微睡むその顔に笑みを浮かべたまま、汐は夜輝石を自らの胸に、そっと抱いた。
うろな町より、遠くの場所。
本来なら、部外者は立ち入り禁止のその場所、そびえ建つタワーの尖端に、一人の人物が立っていた。
刻は深夜。人通りもなく、更に今宵は雨であり。
空を覆う黒雲で尖端部分は霞み隠れ、尚且つ〈そんな所に人などいる訳がない〉との思念により、誰一人気付く者はおらず。
湿気によって広がる、緩くウェーブのかかった栗毛など気にも止めず、傘をさし、その者はふと『うろな町』を見つめ。ついで『遠く』を見つめ。
右手に付けられた、大きな石をくり貫いて作った腕輪に、銀の細工を施した縁飾りが嵌め込まれた、〈夜輝石〉のバングルがキラリと光を放つのを、柔らかな微笑みと共に見つめ。
呟く。
「意思は意志に導かれ、思いは想いと繋がりて、夜行に意思の路を開く。助け、導く者の為にと」
ふぅ、と一つ息を吐き。
「繋がれた三つつみの絆は強く。しかして然程害をなす事もなく、暫しすれば全の中の一へと緩やに戻るだろう。……ならばまぁ、気にする程の事でもないかな?」
小首を傾げ、呟いて。
「……〈夜行意志〉の力だけではないようだし、ね。天上の者、かな? これは。紅と黒の翼持つ者達の、導きもあったようだしね」
ふわり、うろな町の方に視線を向け。
「……でも、おかしいなぁ? どう考えてもあの二人、〈継承者〉、〈連なる者〉ではないようなんだけど……」
誰かから譲り受けたのかなぁ? まぁ、いいか。と息を吐き。
夜の闇に、その身を投じながら呟く。
「……接触して(行って)みたら、わかる事だしね」
気になる事もあるし、と続け、その者は。
雨の降る中。
夜闇に音もなく溶け、そっと姿を紛れさせた。
最後の方、人外っぽいですが、ちゃんと人です(笑)
運動神経良すぎなだけです(笑)
桜月りま様のうろな町の森に住んでみた、ちょっと緩い少女のお話より
ユキちゃん、冴ちゃん?
朝陽真夜様の悪魔で、天使ですから。inうろな町よりベルちゃん、リズちゃん
お借りしております
おかしな点等ありましたら、ご連絡くださいませ




