11/30 先生達の結婚式・視聴者組
イベント不参加組
11月30日 花嫁奪還大作戦 (YL様)
11/30 注意速報☆(とにあ様)
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「なぁなぁ。空姉と日生兄の片割れって、付き合ってんの?」
リビングで、テレビを見ながら遅いお昼を食べている、青空家、彼方の息子、次男の炯が聞いてきた。
ホテルでバイト中の休憩時間中。
「あらあら〜〜?」
炯のその言葉に、ダイニングテーブルでのんびり食事をしている縁の妻山桜桃が楽しそうに呟き。
「付き合ってるのは、この前来た『白黒カップル』のお客さん」
「でも今テレビでさぁ。白カラスが、「紅葉狩りデートなら行ったぞ?」って堂々と公言してた」
山桜桃の向かいの席で、静かに食事をしながら告げるのは、山桜桃の娘、双子の片割れである央だ。
テレビを指差しながら告げる炯に、今日の『お祭り』の模様が映し出されている画面を央の隣から見やって燎。
「チビ兄指差さない。それって海姉が嗾けたヤツでしょ? そーいえば、ついこないだも、ショッピングモールでデートしてるの見たなぁ」
お祭りに参加できない面々の為に、渚がモニタリングしている映像を送ってくれているのだ。
丁度、白カラスと青猫が、森の危険さを伝えている所だった。
白カラスの中身が、日生家の上の兄、鎮くんだというのは、諸々から聞きかじった情報からわかる。
でもあれって、渚も一枚噛んでるのよね。確か、ウエディングケーキがうろな町を模したデザインのケーキで、その資料を集めるためだ、とか言ってなかったかなぁ
まぁ、空姉はたぶん、何も教えてもらってないだろうから
「デートといえばデートなのかもしれないけど、幼馴染の男の子と一緒に遊びに行くのなんて、フツーにあるじゃん?」
食後のデザートを口に運びながら告げる燎に、
「……空姉だぞ?」
「空姉に限って、それはない、と思う」
「空ちゃん、お姉ちゃんたちのガードも固かったものねぇ〜」
正気か? なんて表情の炯に、追随する央。ほわわんっと、空のそういう方面での箱入りっぷりを語る山桜桃。それに、逆にこっちがぽかんとする。
「……………」
いや、うーん?
まぁ、あの引っ込み思案と人見知りっぷりは自他共に認めるくらいのものだし、わからなくもないけど。
小さい頃、海で一緒に遊んでたみたいだったし、空姉たち家族にとっては、日生家は「もう一つの家族」みたいなもんでしょ?
「楽しそうだった、けどなぁ…………」
チラッと一緒にいた所をみただけだったけど。
二人とも楽しそうだった。
家族としてなのか、恋人としてなのかで、変わってはくる、かなぁ。
「男の子と二人っきりで気軽に、なんて。空姉には、確かに無理かぁ」
「無理だろ。ーーで、付き合ってんの? あの二人」
「白カラスが公言してるなら、そうなんじゃ?」
「海姉の策略に、わざわざハマるかなぁ」
「お互いが好きあってるなら、何も問題ないわよ〜♪」
何処までものほほん、と呟く山桜桃に、脱力する。
良い意味で毒気を抜かれるというか、山桜桃と同じくほわんっと、そうかぁ〜って、納得してしまいそうになる。
まぁ、外野が騒いでても、仕方ない事ではあるんだけど。
「邪魔したい訳じゃないけど、二人が何処まで進展してるか。それ聞いとかないと、こっちも振る舞いとか口裏合わせとか、色々大変なんだから」
「お。って事は」
「帰ってきたら問い詰めてみよ〜♪ 燈姉も呼んで、普通に恋バナしたいしぃ」
楽しみが出来たからバイト頑張ろーっと、食べ終わった食器を持ってキッチンへと向かう燎に、炯が声をかけようとした所で。
くるりんと背後を振り返った燎が、にやり。
「男子禁制だから、チビ兄は他から仕入れるのね!」
「なんでだよ!」
問い詰められるの決定?(笑)
とにあ様のURONA・あ・らかるとより
https://book1.adouzi.eu.org/n8162bq/
カラスマント(鎮くん)、青猫(宗くん)
うろな町の森に住んでみた、ちょっと緩い少女のお話
http://book1.adouzi.eu.org/n2532br/
雪姫ちゃんと賀川
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