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11/30 先生達の結婚式・裏1

結婚式・裏始まります


"うろな町の教育を考える会" 業務日誌

11/30結婚式、花嫁奪還話とリンク中〜♪

主のYL様とご連絡取れないので事後報告的になりますが

流れに沿う形でいきます


他、いろんな方々とリンク中




「あーっはっは。皆のもの、かかれ!!」


「オニー!」

「コウメー!!」

「マゾー!」

「シミズー!!」


「みんなホント、ノリいいよねー♪」


 白いカラスマントと、青い猫。

 子分としているのは、小学生達だろうか。

 声に合わせ、司先生の元へ駆けていく。

 それを、カラスマントの腕に抱かれた(うしお)は微笑ましげに見つめ。


「司さん、大丈夫ですか?」

「ああ。全くあいつら張り切っているな。」

「はい?」

「まあ、あいつらもお祝いの気持ちでやってくれているから、あんまり怒らないでやってくれ。私の方は心配しなくて大丈夫だからな。」

「いったいどういう?」


 司先生の不思議な言い回しに首を傾げた渉が、背後から近付いていた者に気付かず、首を刺される。

 渚特製、痺れ薬入りの注射だ。


「うわー、流石渚ちゃん、すごい効き目。清水センセー、ホントごめんッス。じゃあ、小梅センセー、行くッスよ。」

「よろしく頼むな。では渉、待っているから、迎えに来てくれよ。」

「つ、司さん!」


 暗闇の中、渉に痺れ薬を打ったリズが、子供達と共に花嫁司を連れ去っていく。

 暫くして、会場に灯が灯されると。

 訳知り顔の面々同様、渉も予想していた人物達がそこにいた。


「ロリガラスとノワール? にしては前と色が違う気がするけど。」

「ロリを付けるな、ロリを! フクロウでも鳩でもなく、我は太陽神に使えし白きカラスなり!!」

「今回はシアンちゃんでーす♪ イメージカラーはブルーになってます♪  まあ、その状況では弁解のしようがない気もするけどね。ねえ、汐ちゃん♪」

「きゃー♪」


 にこにこしたまま。

 シアンに問われて笑みを返す汐。

 手には結婚指輪が入ったクリアケースを持っている。

 精巧に作られたそれは、二人の想いを象徴するかのように、照明の光を弾いてキラリと輝いていた。


「・・・女装趣味は流石にどうかと思うが。」

「幼女趣味は黙っててね♪」

「やっぱヒデー。」

「助けてー♪」


 漫才を繰り広げる両者に挟まれながら、助けを求めてみる汐。

 しかし、これが『芝居』である事を皆分かっている為、積極的には助けに入らない。

 そこに。


「汐ーーー!!」

(あみ)お姉ちゃん!!」


 飛んでくる声と鋭い影。


「そうはさせないよ♪」

「どけーーー!!!」

「おっと!! (・・・流石に危ないですよ。)」

「(すまん、あんまり加減するとバレるかと思って♪)」


 妹の汐を人質に取られた海が、カラスマントとシアンに凄まじい速さで飛び蹴りを喰らわす。

 しかしそれはシアンの持つ武器によっていなされ、交差した際耳打ちする二人。

 実に楽しそうに笑う海とシアンに、カラスマントが若干動揺しているのを見て、汐が首を傾げる。

 手順通り、弾かれるように後退する海。

 その顔に悔しげな表情を浮かべる。


「まだこっちのお姫様も渡すわけにはいかないな♪ ではカラスくん、ちゃっちゃと宣戦布告しちゃってね♪」

「・・・本当に楽しそうであるな。ーーごほん、騒がせてすまない、皆の衆! 今回の結婚式、誠にめでたいことではあるが、そこにいるマゾ清水が真に我らが小梅先生にふさわしいかについて、小梅ファンの学生たちからは疑問の声が上がっているのも事実である!! うろなの多くの若者の成長を見守ってきた彼女の伴侶としてそなたが相応な存在であることを、この会場に招かれた大人たちだけでなく、うろなの未来を背負う我らにもしかと示すがよい!!!」

「っということで、小梅先生と汐ちゃん、結婚指輪は預かったから、返して欲しかったら、シアンちゃん達を捕まえてね♪  じゃあ、カラスくん、撤収といっちゃおうか。」

「その愛を白日の下にさらす試練を今受けるがいい!!」

「所詮はつかいっぱですけどね♪」

「それを言うな!」


 なんとも締まらない余韻を残し。


 ドン!


 閃光の光に紛れ、汐を連れて撤収するカラスと猫。


 ここまでされれば流石に、回転の速い渉も皆の『企み』に気付く。

 しかし、痺れ薬の効果は絶対で、ノッてやる気は満々だが動くこともままならず。

 どうしたものかと思う渉に、助けの手を差し伸べたのは。制服姿の渚だった。


「・・・先生、解毒剤。」

「渚!?  お前、部活動の大会で結婚式には出られないんじゃなかったっけ?」

「・・・そっちは終わった。先生たちと汐のピンチだと母さんに聞いて。助太刀に来た。」

「そ、そうか。何にせよ、助かる。」


 自分で配合した痺れ薬だ。解毒剤を作るなどお手の物。

 しかし、それがバレるようなヘマはしない。

 元々、表情があまり変わらない渚の真意を読み取れる者は、そうはいない。

 錠剤タイプにしたのは、徐々に効き目を及ぼす為。

 渉の身体データは、全て頭に入っている。あまり早く回復されて逃亡する鎮兄や宗一兄に早々に追いつかれても、困る。

 自転車の改造に手を抜いていないのだ。

 超人的な身体能力を持つ渉先生に、ちょっとしたハンデくらい付けさせてほしい。


「・・・先生、この超力電動ハイパーアシスト自転車を使って。修行で鍛えた先生なら自動車クラスの速さがだせるはず。カラスマントとシアンの服に発信機を付けておいたから、ナビ機能で追跡もしてくれる。」

「・・・本当にお前は用意がいいな。よっしゃ、すぐに司さんも、汐ちゃんも助けてやるからな!」

「・・・よろしくお願いします。」


 少々、用意周到すぎだったかも、と思いながら。

 バイクででもあるかのように自転車を走らせ、会場から猛スピードで走り去っていく渉を見送りながら。

 近付いて来た海に、ぽつり呟く。


「・・・海姉、流石に罪悪感があるんだけど。」


攫われる汐。しかし楽しそう♪


朝陽真夜様の悪魔で、天使ですから。inうろな町より

http://book1.adouzi.eu.org/n6199bt/

リズちゃんちらり


とにあ様のURONA・あ・らかるとより

https://book1.adouzi.eu.org/n8162bq/

カラスマント、シアンちゃん


YL様の"うろな町の教育を考える会" 業務日誌

http://book1.adouzi.eu.org/n6479bq/

渉先生、司先生


お借りしております

継続お借り中です

お気付きの点等ありましたらお気軽に


ストック無くなったので、一旦打ち止めですー

お付き合いありがとうございました

また更新しました際は宜しくお願い致します


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