11/30 先生達の結婚式3
余興編
"うろな町の教育を考える会" 業務日誌
11/30結婚式話とリンク中〜♪
主のYL様とご連絡取れないので事後報告的になりますが
流れに沿う形でいきます
他、いろんな方々とリンクしてます
食事中、町長のありがたいスピーチを聞きながら、素晴らしい料理の数々に舌鼓する者達。
その時、二回目のお色直しに行く司先生を何故か渚と同級の、萌に恋する合田がおぶっていく事になり。
必死に応援する萌の姿に、周囲が和み、生暖かい眼差しが合田を追いかける。
今回は紋付袴と色打ち掛け姿で登場した司先生を彩るように、音楽に合わせ何処からか鳩が登場する。
地が黒な為白い鳩が舞う演出は、美しく映えた。
サプライズ演出に喜ぶ会場内の中、演出担当であるはずの直澄も驚いた顔をしており、その内の一人、汐は悪戯が成功した事にくすりと微笑む。
(タイミングもばっちり! 流石フィルだよね〜。鳩さんが式場の周りにいても不思議じゃないし、みんな喜んでくれて良かった♪)
式場の屋上。鐘がある塔の上に佇み風と友である鳥と同じく、柔らかに吹く風にその白髪を揺らしているであろう、少年姿の青年を思いながら。
驚きと喜びに満ちた会場内を、にっこり笑顔で見つめるのだった。
続いては招待客による、お待ちかねの余興タイム。
「それでは盛り上がっていきましょーーー♪」
拓人先生からマイクを強奪した太陽が、オレンジ色の色留袖の袖を捌いて元気いっぱいに宣言する。
トップバッターは企画課コンビの佐々木と香我見。それに巻き込まれた住民課、榊さん三人の漫才に始まり、司先生の教え子からのメッセージビデオが上映され、会場に涙を誘う。
司先生は感涙して、メイク直しに立った程。
その後、酔いの回ったらしい大人二人の鷹槍と勝也に捕まった、間が悪いとしか言いようのない賀川が、説教をされたり踊りを踊らされかけたりしている中。
「時間がありませんので、失礼致します」
「えっと、あ、あのっ? ーーきゃっ!?」
控え室で、ドキドキしながら出番を待つ空ーーとは、いかなかった。
海の采配により、遅めに準備に、というか。
ギリギリで、控え室に連れられていった空は。
今まで着ていたフェミニン系薄ピンクのドレスを脱がされ、問答無用で着替えさせられる。
下ろした髪には櫛が入れられ、パールが品よく散りばめられ、羽と貝殻を模した髪飾りが付けられる。
大胆に背中がV字に開いたマーメイドドレスは空の名に合わせてか、薄い空色。
裾は扇状に広がり、まるで波打ち際にいるかのようで。
刺繍の施されたショールを纏うが、シースルーの為、背中を隠せていない……というか。
流れる黒髪とショールの隙間からチラりと覗く素肌に、エロさが強調されていた。
(こっ……、こんな服着て、皆の前で歌うなんて……、は、恥ずかしすぎて出来ないよ〜〜っっ!!)
そう、空が考える事などお見通しな海と直澄による、ファインプレーだった。
「出番ですので、お願い致します」
「っ! え、えっと、そのっ」
「皆様、楽しみに待っておられますよ」
赤面したまま、ドアノブに引っ付いていた空を引き剥がし。
プランナーの者達が笑顔で空を会場に送り出す。
仄かに薄暗い会場の中。
緊張と恥ずかしさを、なんとか宥めながら。
二人の門出を祝う為、その場所へと向かう。
花嫁からも花婿からもよく見える、半円状の小さなステージ。
側に生徒である女の子達が並び立つ。
空がステージに上がった所で、スポットライトが向けられ。
「お世話になった先生方に、私たち生徒から感謝と」
「新しい門出を祝う歌を、贈らさせて頂きます」
「皆さんもよく知っている歌なので、参加して頂けたら嬉しいです」
「ーーbetter fly」
曲名を告げたその時には。
うろなの歌姫の名に相応しい、表情になっていた。
「あら。随分、良い表情で歌えるようになったのね」
「今年は水着コンとか、ライブの飛び入り司会とかあったかんね〜♪ ちょっとは鍛えられたんじゃね? ま、今日はあたしの腕のおかげだけど〜♪」
「何言ってるのよ、もぅ」
「空お姉ちゃんが、恥ずかしいだけじゃなくて、楽しく歌える時間が増えたら素敵だよね☆」
「だよねぇ♪ なぁ、汐☆」
「ねー♪」
引っ込み思案で恥ずかしがり屋な空も、良い方向に変わってきているのかしら、と。
柔らかに微笑む陸。
「光のそのなかへー♪」
綺麗に重なった歌声が、会場内に響き渡る。
感動して目元を潤ませる先生たち同様、空もその瞳をつやりとさせていたが、一瞬の後、割れんばかりの拍手と歓声に、頬を染めながらもふわりと微笑んだ。
「みんな素晴らしいわ! 男の子達!! これに応える企画は無いの!?」
娘の成長が嬉しいのか、あまりに澄んだ歌声に興奮した太陽が、男性陣に無茶振りをする。
それに快く(?)応え、男性参加者全員で肩を組んで超定番「祝杯」の大合唱が始まり。
「君に喜びあれ!!!」
盛り上がりを見せる場内に、
「あー、こうなったら私もこんな所で、司会なんてやってられないわ! 果穂ちゃん準備はいい!?」
「もちろんよ!!」
マイクを放り出した太陽が、果穂先生や他のお母さん達を巻き込んで、フリフリのアイドル服で登場したかと思うと、「うろな47よ!!」と叫んで。
うまい具合に点灯されたスポットライトに合わせ、会場全体を巻き込んで、「恋するラッキークッキー」などヒットメドレーを踊る。
「な……」
目の前で始まったあまりの事に、開いた口が塞がらない陸。かと思えば、
「いい歳して、何やってるのよ、母さんってば〜〜っ!!」
テーブルに突っ伏し、頭を抱えて悶絶する。
海は早々に混ざりにいき、そっと席に戻ってきた空は「あはは……」と、微苦笑を浮かべていた。
大盛り上がりの会場の中。
微笑み合う渉先生と司先生を見て、更に笑顔になる汐なのだった。
空が可愛い回?
YL様の"うろな町の教育を考える会" 業務日誌 より
http://book1.adouzi.eu.org/n6479bq/
先生たち、合田くん、萌ちゃん
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