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11/30 先生達の結婚式1 

入場編


"うろな町の教育を考える会" 業務日誌

11/30結婚式話とリンク中〜♪

主のYL様とご連絡取れないので事後報告的になりますが

流れに沿う形でいきます


その他、いろんな方々とも所々リンクしてます





「フィルお願い」


 手を組んで、小首を傾げ。

 見上げて来る(うしお)に、苦笑するフィル。


「しゃーねぇなぁ。ま、『ついで』もあるし頼まれてやるよ」

「わーい、ありがとう〜!」


 くしゃりとその栗色の頭を撫でて。

 ニヤリと笑って告げるフィルに、汐は笑顔でお礼を言った。






 会場の家族席で、始まるのを楽しみに待つ。

 今日は先生達の結婚式。

 年間通して学校に通えてなかったけれど、家族共々梅原先生にはかなりお世話になっていたし、今年からとはいえ新任の清水先生にもお世話になったから。

 その門出を祝えるのは嬉しく素敵な事で。

 青空の家族席の隣は家族ぐるみの付き合いがある、日生家の家族席が用意されている。

 小さな心配りに、胸を温める。


 席に座すのは、太陽(ひかり)(むつみ)(あみ)、空、汐。

 空は海の采配により、少し遅めに準備に入ってもらうようにしてあるし、渚は部活の大会で、今回の結婚式自体には不参加。

 リングガールの汐の出番はまだなので、にこにこしたまま大人しく席に座っている。

 周りを見ると、前田家や市役所組、少々異色な天狗仮面がいる席等々、本当に多くの招待者達が会場の席を埋めていた。


「先生達、どんな感じか楽しみだね〜♪」

「そうだね」

「どんな、って。小梅っちは小梅っちだろー?」

「今日の主役ですもの、きっと綺麗よー」

「司先生、身重よね? 大丈夫なのかしら……。お色直し、結構あったわよね?」

「たぶん、大丈夫だと思うよー?」


 にこにこ話す汐に、空や海、太陽が続け。陸は一人心配そうにしていたが、汐の大丈夫との言葉に少しだけ笑みを向ける。

 試験勉強がある陸には、『イベント』がある事は知らされていない。試験に集中してほしいという家族の意向で。

 また太陽には、「結婚式の時楽しい事がある」とは伝えていたが、詳しい内容は教えていなかった。海同様ノリの良い母の事、言わずとも察してくれるだろう。


「それでは新郎が入場します。拍手でお迎えください。」


 今回の結婚式での司会進行役を務める拓人先生のアナウンスに合わせて、新郎である渉先生が会場に入場する。


 渉や司にピアノを弾いて欲しいと頼まれていた、賀川の伴奏をかき消す程の拍手と歓声が送られる中、歩みを進める。

 前方には祭壇。脇に澄まして控える、花婿の付添い人であるアッシャー達の中には、今日が初めてなのか緊張している者もいたようだが、それすら微笑ましく映る。


「続いて、ブライズメイドの皆さんが入場されます。」


 拓人先生のアナウンスに、再び入り口に視線が集まる。

 扉が開き、お揃いのドレスに身を包んだ田中先生や、ドレスや指輪のデザインを担当した雪姫、今回の結婚式を任されている鹿島の妹である萌、うろな町の町長を補佐する秘書の秋原さん達が入場する。

 ブーケを持ち、歩いて来る様は圧巻としか言いようがない。

 花嫁に花を添えて引き立て、移動などを手伝う、介添え役の花たち。

 綺麗どころばかりな為会場内が、渉先生が入ってきた時よりも熱気と歓声に包まれる。


 上がる声は、賞賛や各々が思う者に向けてのもの。


「流石果穂ちゃん。良い仕事するわね〜」

「すっごく張り切ってたもん! 雪姫お姉ちゃんから線画が上がってきた瞬間に、閃いたんだって」

「でも、今日も徹夜だったんだよね? 果穂先生。大丈夫かなぁ?」

「仮眠室、特別に用意されてるって、拓人っちが言ってたぞー」

「そうなんだ、良かった」


 拍手を送りながら、緻密さと精巧さに感心する太陽や今度は果穂を空が心配したりしながら。


「続いてフラワーガールの皆さんが入場されます。」


 花嫁を迎える為、バージンロードを花で飾りながら芹香、みあ、のあの日生家の妹達がやってくる。


「「可愛い〜♪」」


 そう、声をハモらせるのは空と汐。


「三人ともこっち見てーー!!」


 声に気付いて、ビデオカメラを回すさーやママの方に顔を向ける三人姉妹。

 その時ちらと合った芹香の視線に気付いて、汐がにこにこと手を振る。

 ふわふわひらひら。

 花を撒く小さな妖精たちに、ほっこりする。


「そしていよいよ新婦が入場されます。いっそうの大きな拍手でお迎えください!」


 拓人先生の声。

 賀川の演奏が響く中。

 厳かに扉が開かれ。


 司先生の父、梅原勝也にエスコートされ、白のウェディングドレスに身を包んだ司先生が現れ。



「「「「おおおおーーーー!!!」」」」



 感嘆と歓声が会場に満ちる。


「小梅っち、美人だぞーーー!!!」

「ああ、やっぱり花嫁はいいわね〜」


 他の歓声に混じって、海や太陽が声を送ったりほぅ、と見惚れながら吐息を吐く。

 司先生素敵です、と知らずと呟く陸。穏やかで幸せいっぱいのその表情(かお)に、圧倒されて声すら出ない空。

 長いベールを持って歩く、お人形のような姉妹をにこにこ眺め、拍手しながら司先生のエスコート役である勝也に、苦笑する汐。


「あなたー、もっとリラックス!」


 妻から送られた声に、いっそう表情が硬くなったからだ。




 ゆっくりと歩いていた二人が、その場所に辿り着き。

 勝也から、渉へとその手を渡される司。


 新郎新婦が、祭壇の前に並び立つーー。

桜月りま様のうろな町の森に住んでみた、ちょっと緩い少女のお話より

http://nk.syosetu.com/n2532br/

賀川さん、雪姫ちゃん


とにあ様のURONA・あ・らかるとより

https://book1.adouzi.eu.org/n8162bq/

さーやちゃん、妹ちゃんたち


YL様の"うろな町の教育を考える会" 業務日誌

http://book1.adouzi.eu.org/n6479bq/

先生たち等


お借りしております

暫く継続お借り中です

問題点等ありましたら、お気軽に


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