12/25 今は、ただ…
とにあ様のURONA・あ・らかると 12/25 告白とリンク、後話的
朝、早起きしたらいいだけなんじゃないのか、と悟ってみた(無謀(笑)
より強く、抱きしめられて。
「俺も、空のこと好きだ」
告げられたその言葉に、温かなもので満たされて、すごく嬉しくなって、涙が溢れて。
ありがとうを伝えるように、鎮君を抱きしめ返して目を閉じる。
暫く、そうしてからゆっくりと互いに身体を離すけど、離れがたくて。
「行こう?」
「ど、こに」
鎮君の手を握って呟く。
「ARIKA(お店)の隣」
色々な思いが、胸の中を駆け巡るけど。
今は。
鎮君を、一人になんてさせられない。
一人で、いてほしくない。
傷ついているのは鎮君。
傷めているのは鎮君なの。
だから……
これは私のわがままだけど。
「一緒に、いさせて」
呟いて、その手を引いて歩き出す。
陸お姉ちゃんにメールだけして、合鍵で借家の玄関を開ける。
年末年始はお店を開けるからって、借家の合鍵も一緒に持っててよかったと思う。
ホテルにも、鎮君のお家に行くのも、何となく憚られて。
リビングのソファの前に電気カーペット敷いて、暖房は時間がかかりそうだったから、ヒーターを二つ側に置いて。
鎮君をカーペットの上に座らせて、ホットココアを作って、毛布を持ってそこへ戻って。
温まるから、って差し出したマグカップを、サンキュと言って受け取ってくれた事に、ちょっとだけほっとする。
一つの毛布に二人で一緒にくるまって、カップに口をつける。
ほぅ、と息を吐く音が聞こえて。
それにそっと、寄り添う。
言葉とかはいらなくて。
ただ、寄り添えていられたら、それだけでいいと思うから。
あいていた手を、指を絡めて握る。
それに、鎮君がピクリとするけど。
暫く握ってたら、そぅっと、握り返してくれて。
波音と、静かに降る雪の音だけが響く中、互いに頭を預けて、そっと目を閉じる。
大丈夫、大丈夫。
柔らかに囁く。
「傷つけるかも知れない」
鎮君は、確かにそう言ったけど。
大丈夫。そんなことしないよ
もう一度、囁く。
鎮君は、そんなことしないよ
貴方は優しい人。
素敵なものを、与えられる人だから。
私は、「傷つけられたりなんかしない」。
本当だよ?
それに、もうこれ以上。
鎮君を。
「傷つけさせたりなんかしない」
守るよ。
今はただ、傍にいる事だけしか出来なくても。
そうっと、瞼を開いて。
隣を見ると、静かに寝息をたてる鎮君がいて。
その頬に手を添える。
涙のすじが新しい。
指でそっとはらって、きゅっと胸に抱く。
大丈夫だから。
安心させるように、歌を囁く。
温かな歌を。
今は、ただ。
ぬくもりに包まれて。
優しく穏やかな。
夢の中で微睡んでいて。
あなたを優しく包んで。
守っていてあげるから。
そっと、求めるように抱きしめ返されたのに微笑んで。
互いに抱きしめ合ったまま。
毛布にくるまって。
朝まで。
柔らかなその微睡みに、身を委ねた。
なにも、ないですよ?(笑)
ただ、抱きしめてあげたかったんです
衝動は恐ろしいですが、原動力率はハンパないですね(苦笑)
とにあ様のURONA・あ・らかるとより、鎮君
お借りしております
おかしな点等ありましたら、ご連絡くださいませ




