表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
129/373

12/25 クリスマスデート★真っ白、に?


とにあ様のURONA・あ・らかると クリスマスデート☆プレゼント

とリンク


空ちゃん視点☆






 乾杯し終わってから、テーブルの上にちょこんと置かれている小箱に気付いて、ちょっとドキドキしながら、鎮君に訊ねてみる。


「さっき、なかったよね?」


 そう聞いちゃってから、待ってた方がよかったんじゃ、って思いあたって、恥ずかしくなって。

 でも、話を振っちゃったのは私だから、ここで黙るのも変だよね……って思いながら、確認するように名前を呼ぶ。


「鎮、君?」


「うん。さっき置いた」


 それに、鎮君から答えが返って。

 静かな室内の中、ひとつ息を整える音が聞こえたと思ったあと、鎮君が静かに呟く。



「クリスマスプレゼント」



 それに、ドキドキが早まる。


 ……まさか鎮君が、同じ事を考えてたとは思わなくて

 ……てっきり皆のと一緒に、入れられてると思ってたから……


 私も、いったい何度、皆のと一緒にしちゃおうかなって……思ったかわからないし


 と、ドキドキしながら思っていたら。


「混ぜておいて、見つけてって言うのもいいかなって思ったんだけどさ。一番に、あけて欲しい気もして、さ」


 ちょっと、気恥ずかしそうな鎮君の声が響いて。


「あ。大丈夫。猫耳は入ってねーから」


 呟かれたそれに、目を瞬く。

 でも、小箱から目を離す事が出来なくて。

 開けても、いいのかな? と思いながら、顔を上げて訊ねてみる。


「あけていい?」


「あ。もちろん」


 返ってきたその言葉に、そっと小箱を手に取って。

 ドキドキしながら、ゆっくりとリボンをほどいて。

 その次に、包みに手をかける。


 …………

 ………………


 どう、しよう……

 し、視線が……

 そんなに見つめられたら、緊張するよ〜〜っ


 鎮君から、視線が注がれているのに気付いて、更にドキドキする。


 人前で開けるのって、こんなにドキドキするものだったっけ……?


 そう思いながら、緊張で震える手をなんとか動かして、そっと包みを開くと。


 わぁっ


 蓋を開けて出てきたそれに、笑みが溢れる。


「かわいい」


 シルバーの三日月ペンダント。

 ほっそりとした銀縁の月の中には、青みがかったムーンストーンが収まっていて。側に金色の、翼もつたまごが寄り添っていた。


 鎮君が、これを選んでくれた事が、すごく嬉しくて。


「見たときにさ、空ちゃんにそれがいいと思ったんだ。喜んでくれたんなら嬉しい」

「うん。ありがとう」


 胸にそっと抱いて頬を染めつつ、満全の笑顔でお礼をいう。


「じゃ、冷めないうちに食おうぜ?」

「うん」


 その後私からのも、って思ったんだけど、コートの側に置いたバックの中だったし、折角作った料理が冷めちゃうのも、と思い直して、促されるまま食事を始める。


 渡す機会、まだあるよね? と思いながら。




 食事をしながらの会話は、皆からのプレゼントの事とかで。


 芹香ちゃんからのプレゼントの白カラスマント君を、忘れていってもいいと思う、なんて言う鎮君にだめだよって言って。

 きっと芹香ちゃんならすぐ上手くなるよと思いながら、そっと鎮君の髪に触れる。


 ちらりと見える耳には、深緑のクロスのピアス。


 さっき水族館フロアで、青い、水底の光を跳ね返していたのはこれだったんだ、って思う。


 すごく、よく似合ってて、ドキドキする。


 でも開けたのがまさか、生後一週間以内だったなんて、かなりびっくりしたんだけど。


 そういえば、青空家(うち)からのプレゼント、皆気に入ってくれたかなぁ?


 お母さんからのは、各々の生年月日に作られたっていう、ワインかブランデー。

 未成年組は二十歳になってからじゃないとダメだけど、ビンの形が可愛いから、オブジェとして置いておくのもいいかなって思う。

 サンタさんにトナカイ。プレゼントを積んだソリ。

 それにツリーやリースなんかの形もあって。


 (むつみ)お姉ちゃんからは、万年筆。長く使えるものを、って事みたい。


 (あみ)お姉ちゃんからは、超巨大クリスマスツリー・ケーキ。これは、海お姉ちゃんだから出来るんだと思う。


 私からのは、折角天然石ショップで働いてるんだからと、各々の星座のマークが付いた石がワンポイントのブレスレット。

 色とかも皆のイメージに合わせて選んで。


 渚からのは、発明品。どんなのかとかはあんまり教えてくれなかったけど、超拡大縮小レンズ内蔵ルーペとか、AI内蔵パズルとかで。


 (うしお)からは、ウォーターピーズで作ったブローチとか、ストラップとかなんだって。


 喜んでくれたらいいなと思いながら、話に花を咲かせて。




 デザートのケーキをつつきながら、テラスに降る雪を眺めて。


「出る?」

「……少し、だけ?」

「転んだら、シャワーもあるし、な」

「転ばないから」


 呟かれたそれに、むぅっとしていたら。


「空ちゃんのいろんな表情見てるの好きだよ」


 ふいに呟かれた鎮君のその言葉に。

 窓の外。静かに降る雪と同じに。




 頭の中、真っ白になった。



ちょこっと余分情報が…(苦笑)

お酒は二十歳になってから、ですよ〜?(笑)


こんな状況ですが…(苦笑)


さてさて、デート回も残す所あと1話!

頑張りますよ〜っ


とにあ様のURONA・あ・らかるとより、鎮君、ちらりと芹香ちゃん


お借りしております

おかしな点等ありましたら、ご連絡くださいませ



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ