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転生ごときで逃げられるとでも、兄さん?  作者: 紙城境介
真実の輪廻期:奪い取られた初恋を

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212/262

■は認めた


「――――おめでとう」


 見覚えのある純白の世界で。

 聞き覚えのある声を聞いた。


「あなたは、成し遂げた。耐え難きを耐え、忍び難きを忍び――およそ成し得ないと思えたことを、それでも成し遂げてみせた」


 純白の世界の只中に佇むのは、一人の女の子だった。

 以前は模糊としていたその姿は……今は、背中に翼を生やし、白いローブを纏い、大きな木の杖を携えた姿に見えていた。


「約束通り……返還(・・)のときだよ」


 女の子が柔らかに微笑み、携えた杖を、高く掲げる。


「私は認めた。あなたが証明した。よって、契約に基づき――()()()()()()()()()()()!」


 杖の先端が強く光り輝いて、純白の世界をなお白く染めた。

 視界が眩み、女の子の姿が霞んで消え。

 送り出すように、声が言う。


「さあ、受け取って。これがあなたの覚悟の証。これがあなたの戦う理由―――」


 意識が不意に、因果を駆けた。

 人生を回想する走馬燈――その、さらに向こう側へと。






「―――これがあなたの、前世の記憶(・・・・・)!」






 そして、わたしはわたしを思い出す。


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― 新着の感想 ―
[一言] なんか予想が当たったっぽいぞ‎\\\\(۶•̀ᴗ•́)۶////
[良い点] もうここを何十回読んだことか...... エグいよなぁ
[良い点] ここやっぱえぐい
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