第62話 カタストロフ・ポイントⅣ - Part4
「―――七大巨獣を出してッ!!」
病み上がりの身体を押して魔王城へと登城したサミジーナは、ベニーたち首脳陣に、頬を引っぱたくような勢いで叫んだ。
半ば無気力な状態で終焉を待つばかりだった彼らは、文字通り飛び起きる――困惑の表情で目を白黒させる彼らに、サミジーナはなおも叫んだ。
「あなたたちには見えないの!? ただ一人戦おうとする彼の姿が! あなたたちは忘れたのッ!? ただ一人、世界に立ち向かった彼の在り方を!
そう、見るまでもなかった。考えるまでもなかった! わたしたちは本当は、こうなるって知っているはずだった!!
そうでしょう!? 魔王のもとに参集した天災の徒たちッ!! だってわたしたちは、そんな彼だからこそ彼に忠誠を誓ったのだから!!」
幼い指が天を指す。
降り来たる大蜘蛛にただ一人立ち向かわんとする、小さな影を指差す。
「最初、彼は一人だった!! けれど最初から、彼は魔王だった!! ゆえにあなたたちは集まった!! だったら、今こそやり直せるッ!! 終わった『魔王軍』を、最初からッ!!!」
それは魔王の第一側室、サミジーナ・リーバーとしての言葉ではない。
それはダイムクルドという場所に、ジャック・リーバーという人間のもとに集まった、一人の信奉者としての言葉。
そう、彼らは信奉者。
カルトとすら言える宗教集団。
それでもいい、と彼らは思っていた。
それでも彼らにとって、魔王は信じるに足る存在だったのだ。
その魔王が、かつて彼らが信じた通りに戦おうとしている。
ならばどうする?
答えはひとつだと、光を取り戻した瞳が告げていた。
天空魔領の心臓が、今ひとたび鼓動を打つ。
「さあ、始めましょう―――世界の終わりこそ、わたしたちの戦場なんだから!!!」
◆◆◆―――――――◆◆◆―――――――◆◆◆
―――ああ、どうして忘れていたんだろう。
その影を見て、その背中を見て、わたしは人知れず泣いていた。
悲しいわけじゃない。
ただ、悔しかったのだ。
どうしてわからなかったんだろう?
深く深く絶望してさえ、歩みを止めなかった彼が。
何もかもを失ってさえ、歩みを止めなかった彼が。
たかが記憶を失った程度で立ち止まるなんて、どうして思ってしまったんだろう?
結末は知っているはずだ。
オチは見え透いているはずだ。
あの子はそこまで馬鹿じゃない―――辿り着く場所なんて、重々承知のはずだ!
それでも、あの子は戦うことを選んだ。
どうしてか?
――それがわからないなら、師匠失格だ!
「……ごめんね、ジャック。……わたし、あなたをナメていた」
わたしは地面にお別れをする。
地上に、世界に、平穏に、―――別れを、告げる。
「終わるなら気持ちよく終わりましょう。負けるなら意地悪く負けましょう。……そうだ、あなたは―――」
―――子供の頃から、とびっきりの負けず嫌いだった―――!!
◆◆◆―――――――◆◆◆―――――――◆◆◆
天空魔領ダイムクルドより、戦火を生き残った七大巨獣が出撃する。
第一巨獣《ジ・アース》。
第二巨獣《ガル・テラス》。
第三巨獣《エイトザドラ》。
第六巨獣《ゴルドガント》。
三国連合軍との決戦においてエルヴィスに撃墜された3体を除く4体が、己の翼で空気を叩き、あるいは衛島に乗せられて、天上より迫る大蜘蛛に向かう。
「急げ急げッ! 花火を上げる時間がなくなっちまうぞッ!!」
一方で、ダイムクルド全域に点在する基地では大急ぎで出陣準備が進んでいた。
その空気は、どう見ても世界を賭けた一戦を前にしたそれではない。
まるで祭りの前夜のような、高揚した一体感に包まれていた。
やぶれかぶれ。
そういう呼び方もあるだろう。
先などないと、未来は閉ざされたのだと、誰もが生命としての本能で理解している。
――だが、しかし。
魔王軍としての本能は、そう逆接するのだ。
だからといって、通夜のように暗くしているのが正解か?
だからといって、しかつめらしく終わりを待つのが正解か?
――否。
――否。
――否!
そう、彼らは世界終焉の徒。
ゆえに誰よりも知っている―――世界の正しい終わり方を!
さあ、始めよう。
世界にとってたった一度の、大祭りの開幕だ。
◆◆◆―――――――◆◆◆―――――――◆◆◆
彼方よりやってきた巨獣たちと一緒に、わたしは天上に向けて空を翔ける。
わたしたちが目指すのは、空を埋め尽くさんほどの巨大さとなった邪神じゃない。
その手前にある、豆粒のように小さな人影。
わたしたちにとっては、世界を丸ごと押し潰してしまいそうな大蜘蛛より、その背中のほうがずっとずっと大きい!
「―――羽虫を近付けちゃダメですよ?」
どこからか忘れようとしても忘れられない声が聞こえた直後、大蜘蛛のお尻のほうから、黒い粒々が大量に噴き出した。
雨のように降り注いできたそれは―――小さな蜘蛛の、大群。
小さなと言っても、それはあの大蜘蛛に比してということでしかない。
それぞれが人間の頭ほどもある蜘蛛の大群が、空中で一斉に糸を吐いた!
張り巡らされた蜘蛛の巣が、わたしと巨獣たちの行く手を遮る。
7年前と同じだ。
ジャックと合流させないつもりか……!
「こんなものっ―――!!」
あらゆるものを焼き払う【黎明の灯火】の蒼炎を叩きつけた。
巨獣ジ・アースが銃火を撒き散らした。
巨獣ガル・テラスが熱波で蜘蛛の巣を吹き散らそうとした。
巨獣エイトザドラが八つの首から一斉に炎を吐いた。
巨獣ゴルドガントが黄金の拳を糸に叩きつけた。
しかし、糸は微動だにしなかった。
こんなに細いのに……硬そうにも見えないのに……これだけの攻撃を受けて、完全に無傷!?
巣に捕まった蜘蛛たちが大量の糸を吐き、巨獣たちを絡め取っていく。
わたしにも無数の糸が槍のように迫った。
空を縦横無尽に飛んでそれを避けようとするけれど、糸は四方八方から際限なく襲ってくる……!!
「あっ……!?」
左手が絡め取られた。
それによって動きを封じられ、わたしはあっという間に全身を縛り上げられた。
持ちうる精霊術の限りを駆使して糸を解きにかかるけれど、びくともしない。
何なの、これ……!?
頑丈なわけじゃない。
しなやかなわけじゃない。
ただ理不尽に、精霊術そのものを弾かれているような……!
「ああ、愚かです。本当に愚かだと思いませんか?」
糸の一本がたわんだ。
その上に、猫の特徴を持った少女が着地したのだ。
「まさか、むやみに突撃して邪神に勝てるとでも? 『彼』ではない有象無象ごときが、どうしてそんな夢を見れるんでしょう? わたしにはてーんでわかりませんねえ」
「―――でしょうね」
わたしが縛られたまま笑ってみせると、少女は眉根にしわを寄せた。
「わからないでしょうね、あなたには―――わたしは、わたしたちは、勝てるなんて思ってない。認めてあげる。あなたの勝ちよ、この戦いは!!
でも、ただでは勝たせてやらない……!! たとえ負けるとしても、最後の最後まで足掻いてやるのッ!!」
「…………? 意味がありません。どんなメリットが?」
「あるじゃない、すっごく大きいのが……!」
縛られた腕をかすかに動かし、人差し指をその女に突きつける……!!
「―――あなたの耳障りな笑い声を、止めてやることができるッ!!!」
少女は無言になり、頬をぴくりと動かした。
それは……覚えがある、という顔だ。
わたしは気付いていた。
少女の服が返り血に塗れていることに。
殺してきたばかりなのだ――おそらくは、アゼレア辺りを。
けれど、アゼレアもきっと抗った。
このいけ好かない女の笑みを引っ込ませるため、最期まで抗った!!
勝利はくれてやる。
けれど、完全勝利はくれてやらない。
すべてが終わったとき、あなたが顔に浮かべるのは笑みじゃない――安堵の表情だ!!
「――――違う」
くっと、無理やりに口の端を上げながら、少女はぽつりと呟いた。
「違いますね、そんなのは誤魔化しです―――あなたには【因果の先導】がある。今回がダメでも、またやり直すことができる! だからそんな風に言うんですッ!! そんなめちゃくちゃなっ、いい加減なことをおおっ……!!!」
「ああ、ついでに教えておいてあげる。……わたし、そっちも諦めた」
「…………は?」
虚を突かれたその顔を見て、わたしは最高に楽しい気分になった。
「諦めた、って言ったの。何度時間を戻ったって同じ。何をやろうとしてもあなたに潰される。この1回だけで、そう思い知らされたの。
……だから、タイムリープで理想の結末に辿り着くのは諦めた」
「は。……ははは!! なるほど!! さっさと楽になりたいってことですか!! まあ賢明な選択かもしれませんね? 時間遡行なんて繰り返すくらいなら、大人しく死んだほうがマシだと―――」
「時間遡行は繰り返すわ」
虚ろな笑みが凍りついた。
「わたしの望む未来にすることは諦めた。でも、タイムリープは続ける。何度でも続ける。これがどういうことか、わかる?」
「…………え…………」
「わたしは自分の結末には辿り着けない。……だけど、それはあなたも同じ。わたしがタイムリープを繰り返し、同じ時間をやり直す限り! あなたもまた、自分の望む結末には辿り着けないッ!!!」
「は、……ぁああ……!?」
わたしが勝てないなら……あなたにも、勝たせない。
世界を、時間を、行き止まりにしてやるのだ。
この女にジャックを渡さない――ただそれだけのために!
「じょ……冗談、ですよね……? そ、そんなこと……耐えられるわけが……!」
「生憎と、惰性で同じことを続けるのは慣れてるの。……わたしはエルフ。事実、100年も旅ばかりしていた。人間と同じ時間感覚で考えないことね―――!!」
「くっ……ぁあぁああああああああああ―――――っ!!!!」
少女が癇癪を起こしたように絶叫した途端、巣を伝って蜘蛛たちが集まってきた。
彼女の言うことを聞いているのか……?
そういえばさっきも、この女の命令で邪神が蜘蛛たちを吐き出した!
「……蜘蛛がどうやって獲物を捕食するか、知っていますか……?」
昏い昏い声が、呪いめいて耳元に響く。
「細い管から消化液を注入して……獲物の中身を、ドロドロのジュースにしちゃうんです……。それから吸うんですよ……チューチューチューチュー、溶けかけたアイスみたいにねッ!! 脳も心臓も胃も腸も子宮も、何もかもドロドロに溶かされても同じことが言えますかねえッ!? 『これと同じことを何回でも繰り返します』ってぇえええッ!!!」
生まれてきたことを後悔するかもしれない。
何もかもを放り出して逃げたくなるかもしれない。
それでも……ああ、我慢できる。
―――今の、この女の顔さえ思い出せばッ!!
蜘蛛たちがわたしに群がる寸前に、ドゥララララッ!! と銃声が連なった。
下方から無数に飛来した弾丸が、次々に蜘蛛の巣を引き裂いていく……!?
「おおーうッ!! どうやら銃は効くようだぜッ!!!」
「はッは!! やっちまええーいッ!!!」
ワイバーンに乗ったダイムクルドの空挺部隊だ。
編隊を組んだ彼らが、大量の銃弾をばら撒いて蜘蛛を蹴散らしていく……!!
「……有象無象がッ……!!」
そばにいる少女の注意がそちらに向いた瞬間、わたしを縛る糸が緩んだ。
どういうわけか、この蜘蛛たちには精霊術が効かないらしい。
でも、あなたは違うでしょう……!?
緩んだ糸からするりと抜けて、わたしはルビーの姿をした女に組みついた。
「ッ!? しまっ―――」
その女の耳元で……わたしは、万感の思いを込めて囁く。
「ざまあみろ」
【黎明の灯火】を全力行使し、わたしは自分ごと少女を爆破した。
◆◆◆―――――――◆◆◆―――――――◆◆◆
蒼い爆発が空で散ったとき、センリ共和国の大統領執務室では、一人の女が口を押さえて悶え苦しんでいた。
エヴェリーナ・アンツァネッロ。
彼女を『センリの魔女』と呼ばしめた口車は、もはや永久に聞くことが叶わない。
絨毯に倒れた彼女のそばに、小さな肉片が落ちていた。
それは、ついさっきまで、彼女の口の中にあったものだった。
「―――まずは、その悪辣な舌から誅してやりましたわ」
声も出せず悶え苦しむエヴェリーナに、血の滴る剣先を突きつける少女がいる。
ヘルミーナ・フォン・ロウ。
ロウ王国最後の女王となった少女は、最悪の仇敵に意趣を返してみせたのだ。
「次は唇を削ぎ落としましょうか。それとも目をくり抜くほうがいい? ……わたくしの恨みは、たったそれだけでは晴れませんわよ」
「……っ!! …………っ!!」
魔女と呼ばれた女は、涙を浮かべながら必死に首を振った。
己は多くの人間を都合よく使っておきながら、いざ自分が危機に陥ると許しを乞う……ヘルミーナはその醜さに吐き気すら覚える。
世界の終わりに立ち会う資格さえないと思った。
だから遥か空に、花火のような炎が散ったとき―――終わらせてしまおう、と思った。
喉元に剣先を突き刺す。
声にならない呼気だけを吐いて、エヴェリーナの身体から力が抜けた。
カッと見開かれた目は、最後の最後まで、反省の色を見せることはなかった……。
「……ふう……」
窓から空を見上げると、巨大な蜘蛛の顔が、天井のように広がっていた。
「エルヴィス様…………やりましたわよ…………」
◆◆◆―――――――◆◆◆―――――――◆◆◆
巨獣たちは墜ち、ダイムクルドの部隊もまた、蜘蛛の圧倒的な数に押されて墜落していった。
自爆したわたしは、ギリギリで一命を取り留めて――そのまま、張り巡らされた蜘蛛の巣に引っ掛かっていた。
蜘蛛の巣の遥か向こうで、たった一人、大蜘蛛の姿をした邪神に立ち向かっていく、少年が見える。
かつて、彼は語った。
何もできなくて、無力で、無能で――守れないのが、嫌なのだと。
……そんなことはない。
あなたは、強くなったよ、ジャック。
この世界の、誰よりも―――
群がった蜘蛛が、わたしの視界を塞ぐ。
ジャックの姿が見えなくなる。
……ごめんね。
ごめんね、ジャック。
幸せにしてあげられなくて、ごめん。
無力で、無能で、何もしてあげられない師匠で、ごめんね……。
でも……不幸にだけは、させないから。
あなたを、あの少女の好きにさせることだけは、防いでみせるから。
無力で、無能で、何もしてあげられなくても。
守ることだけは、ちゃんとやってみせるから……。
世界が終わる。
命が終わる。
けれど、わたしは終わらない。
続ける。
繰り返す。
何度でも、何度でも、何度でも。
終わりなんて望まない。
永遠に。
永久に。
無限に。
わたしは―――あなたを守り続けることを選ぶ。
蜘蛛たちが、わたしの全身に、何かを突き刺した。
激痛が全身を駆け巡り、その瞬間に、わたしは発狂した。
でも、そっちのほうが都合がいい。
狂っているくらいでないと、永遠という時間には耐えられない。
終わり、始まり、繰り返す。
誰にもエンディングは迎えさせない。
――――因果、続行。
◆◆◆―――――――◆◆◆―――――――◆◆◆
◆◆◆―――――――◆◆◆―――――――◆◆◆
◆◆◆―――――――◆◆◆―――――――◆◆◆
◆◆◆―――――――◆◆◆―――――――◆◆◆
◆◆◆―――――――◆◆◆―――――――◆◆◆
◆◆◆―――――――◆◆◆―――――――◆◆◆
◆◆◆―――――――◆◆◆―――――――◆◆◆
◆◆◆―――――――◆◆◆―――――――◆◆◆
◆◆◆―――――――◆◆◆―――――――◆◆◆
◆◆◆―――――――◆◆◆―――――――◆◆◆
◆◆◆―――――――◆◆◆―――――――◆◆◆
◆◆◆―――――――◆◆◆―――――――◆◆◆
◆◆◆―――――――◆◆◆―――――――◆◆◆
◆◆◆―――――――◆◆◆―――――――◆◆◆
◆◆◆―――――――◆◆◆―――――――◆◆◆
◆◆◆―――――――◆◆◆―――――――◆◆◆
◆◆◆―――――――◆◆◆―――――――◆◆◆
◆◆◆―――――――◆◆◆―――――――◆◆◆
◆◆◆―――――――◆◆◆―――――――◆◆◆
◆◆◆―――――――◆◆◆―――――――◆◆◆
◆◆◆―――――――◆◆◆―――――――◆◆◆
◆◆◆―――――――◆◆◆―――――――◆◆◆
◆◆◆―――――――◆◆◆―――――――◆◆◆
◆◆◆―――――――◆◆◆―――――――◆◆◆
◆◆◆―――――――◆◆◆―――――――◆◆◆
◆◆◆―――――――◆◆◆―――――――◆◆◆
◆◆◆―――――――◆◆◆―――――――◆◆◆
◆◆◆―――――――◆◆◆―――――――◆◆◆
◆◆◆―――――――◆◆◆―――――――◆◆◆
◆◆◆―――――――◆◆◆―――――――◆◆◆
◆◆◆―――――――◆◆◆―――――――◆◆◆
◆◆◆―――――――◆◆◆―――――――◆◆◆
◆◆◆―――――――◆◆◆―――――――◆◆◆
◆◆◆―――――――◆◆◆―――――――◆◆◆
◆◆◆―――――――◆◆◆―――――――◆◆◆
◆◆◆―――――――◆◆◆―――――――◆◆◆
◆◆◆―――――――◆◆◆―――――――◆◆◆
◆◆◆―――――――◆◆◆―――――――◆◆◆
◆◆◆―――――――◆◆◆―――――――◆◆◆
◆◆◆―――――――◆◆◆―――――――◆◆◆
◆◆◆―――――――◆◆◆―――――――◆◆◆
◆◆◆―――――――◆◆◆―――――――◆◆◆
◆◆◆―――――――◆◆◆―――――――◆◆◆
◆◆◆―――――――◆◆◆―――――――◆◆◆
◆◆◆―――――――◆◆◆―――――――◆◆◆
◆◆◆―――――――◆◆◆―――――――◆◆◆
◆◆◆―――――――◆◆◆―――――――◆◆◆
◆◆◆―――――――◆◆◆―――――――◆◆◆
◆◆◆―――――――◆◆◆―――――――◆◆◆
◆◆◆―――――――◆◆◆―――――――◆◆◆
◆◆◆―――――――◆◆◆―――――――◆◆◆
◆◆◆―――――――◆◆◆―――――――◆◆◆
◆◆◆―――――――◆◆◆―――――――◆◆◆
◆◆◆―――――――◆◆◆―――――――◆◆◆
◆◆◆―――――――◆◆◆―――――――◆◆◆
◆◆◆―――――――◆◆◆―――――――◆◆◆
◆◆◆―――――――◆◆◆―――――――◆◆◆
◆◆◆―――――――◆◆◆―――――――◆◆◆
◆◆◆―――――――◆◆◆―――――――◆◆◆
◆◆◆―――――――◆◆◆―――――――◆◆◆
◆◆◆―――――――◆◆◆―――――――◆◆◆
◆◆◆―――――――◆◆◆―――――――◆◆◆
◆◆◆―――――――◆◆◆―――――――◆◆◆
◆◆◆―――――――◆◆◆―――――――◆◆◆
◆◆◆―――――――◆◆◆―――――――◆◆◆
◆◆◆―――――――◆◆◆―――――――◆◆◆
◆◆◆―――――――◆◆◆―――――――◆◆◆
◆◆◆―――――――◆◆◆―――――――◆◆◆
◆◆◆―――――――◆◆◆―――――――◆◆◆
◆◆◆―――――――◆◆◆―――――――◆◆◆
◆◆◆―――――――◆◆◆―――――――◆◆◆
◆◆◆―――――――◆◆◆―――――――◆◆◆
◆◆◆―――――――◆◆◆―――――――◆◆◆
◆◆◆―――――――◆◆◆―――――――◆◆◆
◆◆◆―――――――◆◆◆―――――――◆◆◆
◆◆◆―――――――◆◆◆―――――――◆◆◆
◆◆◆―――――――◆◆◆―――――――◆◆◆
◆◆◆―――――――◆◆◆―――――――◆◆◆
◆◆◆―――――――◆◆◆―――――――◆◆◆
◆◆◆―――――――◆◆◆―――――――◆◆◆
◆◆◆―――――――◆◆◆―――――――◆◆◆
◆◆◆―――――――◆◆◆―――――――◆◆◆
◆◆◆―――――――◆◆◆―――――――◆◆◆
◆◆◆―――――――◆◆◆―――――――◆◆◆
◆◆◆―――――――◆◆◆―――――――◆◆◆
◆◆◆―――――――◆◆◆―――――――◆◆◆
◆◆◆―――――――◆◆◆―――――――◆◆◆
◆◆◆―――――――◆◆◆―――――――◆◆◆
◆◆◆―――――――◆◆◆―――――――◆◆◆
◆◆◆―――――――◆◆◆―――――――◆◆◆
◆◆◆―――――――◆◆◆―――――――◆◆◆
◆◆◆―――――――◆◆◆―――――――◆◆◆
◆◆◆―――――――◆◆◆―――――――◆◆◆
◆◆◆―――――――◆◆◆―――――――◆◆◆
◆◆◆―――――――◆◆◆―――――――◆◆◆
◆◆◆―――――――◆◆◆―――――――◆◆◆
◆◆◆―――――――◆◆◆―――――――◆◆◆
◆◆◆―――――――◆◆◆―――――――◆◆◆
◆◆◆―――――――◆◆◆―――――――◆◆◆
◆◆◆―――――――◆◆◆―――――――◆◆◆
◆◆◆―――――――◆◆◆―――――――◆◆◆
◆◆◆―――――――◆◆◆―――――――◆◆◆
◆◆◆―――――――◆◆◆―――――――◆◆◆
◆◆◆―――――――◆◆◆―――――――◆◆◆
◆◆◆―――――――◆◆◆―――――――◆◆◆
◆◆◆―――――――◆◆◆―――――――◆◆◆
◆◆◆―――――――◆◆◆―――――――◆◆◆
◆◆◆―――――――◆◆◆―――――――◆◆◆
◆◆◆―――――――◆◆◆―――――――◆◆◆
◆◆◆―――――――◆◆◆―――――――◆◆◆
◆◆◆―――――――◆◆◆―――――――◆◆◆




