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転生ごときで逃げられるとでも、兄さん?  作者: 紙城境介
因果の魔王期:あの日の扉を開くために

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最終話 因果終焉


 鎖は壊れない。


「はあー……。なんだか飽きてきました。ねえー! あなたも飽きませんかー!? そんな鎖放っておいて、もっと他にやることがあるとは思いませんかー!? 有意義に時間を使いましょうよー!!」


 もっと、うまく時間を使えたなら。

 あの笑顔を守れたのかもしれない。

 今だって同じこと。

 効率のいい方法は、他にあるのかもしれない。


 わたしの行動は正しかっただろうか?

 本当に、あの子を救うために、全力を尽くせていただろうか?


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