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お下がり愛用悪役令嬢  作者:


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19/40

従魔登録

「すごく美味しいです!」

「それは良かった」

 私が刺身をがっつくので、ラフさんは笑って追加で魔岩魚(いわな)をおろしてくれた。

 刺身をフォークで食べたのは初めてだ。



「サンドラ達が戻ってきた。帰ろうか。わさびと魔岩魚、それに醤油と茶葉はダンジョンの出口で渡すよ」

「ありがとうございます。お代お支払いします」

「お代はいいよ」

「でも貴重なものなのに」

「大量にストックしてるから気にしなくていい」

「じゃあ、代わりに魔蜂の蜂蜜もらってください。今日採ったんです」

「それは貴重だ。ありがとう」



 二人と二頭でダンジョンを出る。

 濃い午後だった。


「冒険者ギルドでココの従魔登録を変更しないといけないな。明日は時間ある?」

「はい、午後なら」


 明日の約束。


「なら、2時にギルドで待ち合わせしよう」

「わかりました」

「じゃあまた明日」

「はい。また明日」


 ココとサンドラは鼻チューして挨拶している。

 明日もラフさんに会えるとは思わなかったな。


 ◇◇◇


「ただいまスイちゃん。魔岩魚のお土産だよ」

 ココを連れて池に行き、水袋に入れていた魔岩魚を放す。


「今日はいっぱい良いことあった…。ココもお母さんに会えて良かったね」

 釣りは楽しかったし、お刺身は本当に美味しかった。


 魔岩魚が泳ぐのをしゃがんでにまにましながら見ていると、横からぬっと影が射した。

「スイちゃん…!」

 スイちゃんの大きな顔が横にある。


 スイちゃんは勢いよく嘴を池に突っ込んで魔岩魚をくわえ、丸飲みした。

(食べてるとこ初めて見た…!)


 食べ終わってもスイちゃんがじっと横に立っているので、私も立ち上がって、羽をそっと撫でてみた。思ってたより固い。スイちゃんは無反応だ。


(頭撫でてみたい…)

 恐る恐る手を伸ばし、頭を前から後ろにゆっくり撫でる。

(…これはちょっと気持ち良さそう?)


「ラフさんも、醤油も緑茶も、元はスイちゃんがココを連れてきてくれたおかげ。ありがとね」

 スイちゃんは餌のつもりだったんだろうけど。


 スイちゃんはしばらく撫でさせてくれた後、ゆっくり歩いて定位置に戻った。



 ◇◇◇


 翌日、昼食後すぐにヒコミテに転移する。

 家にいてもそわそわするので、待ち合わせより早くココを連れて冒険者ギルドにやってきた。


 この時間帯は空いている。先に魔蜂の蜂蜜を一瓶だけ納品した。独特の甘い香りがしてトリスタンの好物なので、いつもギルドには最小限しか納品しない。

 昨日採った蜂蜜は、今納品した一瓶を除いて全てラフさんに渡した。

 

 ギルドの酒場の椅子に座ってラフさんを待つ。

 なんだろう、なんだかちょっと緊張する。



 2時少し前に、グレーの帽子と外套を着た背の高い男の人が入ってきた。火魔虎を連れている。ラフさんだ。

 ギルド内が少しざわついた。


 あ、目が合った。


「お待たせ」

「こんにちは」

 ココはサンドラに抱きつき、サンドラはココにスリスリしている。


 手続きのため、カウンターでラフさんと一緒に冒険者のタグを出す。

(ラフさんのタグ、Aランクだ)


「従魔登録を変更したい。従魔用のタグも新しく頼む。現在の登録は主がラフ、従魔が火魔虎のヨンドラだ」


 …ひょっとして、3虎(サンドラ)の子供だから4虎(ヨンドラ)


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― 新着の感想 ―
[良い点] よんどら [一言] 笑 ランキングで見かけて読み進め中です いや〜 読みやすくて面白いですね。 しっかりした骨組みと程よい肉付き、 ジューシーで香りよく、喉越しも良好です。もぐもぐ。 ツ…
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