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迷宮の王をめざして  作者: 健康な人
一章・鉄の王編
59/72

人物設定 敵編

敵側の人物設定です。


こちらも軽い気持ちで見てくれるとありがたいです。

 ガング


 反応速度 速い

 頑丈さ  並み


 能力 炎操作


 通称炎帝。

 理論派ではなく感覚派の男。

 使っている炎は能力によるものであり本人の魔力は関係ない。

 主人公と違い自らには炎を操る能力があると自覚しその方面できちんと鍛えているため能力の完成度は高く性格に似合わず高い精度を誇る。

 自らの能力に魔力を乗せる、あるいは魔力を食わせることにより威力や範囲を調整している。

 彼の炎は味方を巻き込むため一人で行動していることが多い。

 本来炎とはそういうものなのだが同じ世代に味方を癒すことのできる聖火と呼ばれる人物が居たせいで結果的にそういった扱いを受けている。

 本人の魔力量は多くそれがさらに彼の能力を凶悪なものにしている。

 また主人公の食う能力と相性が悪い。

 そもそもジズドに炎が効きにくいという事実がある。

 外套を吹き飛ばしたように表面を撫でるだけなら最も相性がいいが倒し切るような重い攻撃がないため決定打に欠ける。

 だが爆発はかなり有効であり視界を潰せる、爆風による体制の崩し、足元の地面を吹き飛ばして危機を脱出と攻防でかなり役に立つ。

 この爆発は自らの魔力に炎を引火させただけのもので発動が早い。

 術の錬度も高く決して弱いというわけではない。


 能力詳細

 炎を操る。

 自分の魔力を燃料とし、炎の威力を上げる事ができる。

 炎の規模が大きくなるほど炎の勢いが強くなるため全体の火力も上がる。



 人物背景

 俗に言う天才であり大体のことは簡単にこなす。

 そのせいで物事をつまらないと感じることが多い。

 レクサスに敗北するとこれを越える事を目指すようになる。

 テオの事は男であると思っている。

 しかし彼女がたまに見せる『女らしさ』を感じる事がよくある。

「男であるはずなの女のようだ。しかし俺は女が好きだ」と言う意識が根底にあり、テオの女らしい部分を無意識に見ないようにしている。テオの事は親友だと思っている。









 四椀の魔族


 反応速度 速い(すごく早い)

 頑丈さ  並み(すごく硬い)


 能力 身体能力強化


 表面上は紳士的に振舞っている(本人はそのつもり)が本来の性格は好戦的。

 本来の能力は魔力を使っての身体強化。能力としては凡庸であるためそれを鍛え昇華した物が部分的身体能力の特化。能力の関係上魔力の扱いを高いレベルで行う事ができる。

 本人の戦闘スタイルは四腕を用いての徒手空拳と魔力を用いての中距離戦。しかし魔力を用いての戦闘はあまり好まない。

 経験から裏打ちされた戦闘技術は最高クラス。単体での戦闘能力はかなりの物。また直感が鋭いため危機回避能力が高い。

 動体視力と腕を強化すれば鬼族の王種すら屠ることが可能。しかし防御は素になってしまう。しかし、生半可な防御など簡単に抜いてくる攻撃能力を誇る者が多いため大したデメリットにはならない。


 人物背景


 過去に天使に命を救われた事がある。

 その天使を探して各地を調べまわっていた時期があり半精族の王種を初めとした各種族の王種とはその時に知り合っている。

 結局天使を見つけることは出来ず、長い年月の中でその時に感じた憧れも薄れてきていた。しかしテオに命を救われた事で過去の出来事を思い出す。

 テオと天使を重ねて見ており、やたら協力的であったのもそこから来ている。





 テオ


 反応速度 並み

 頑丈さ  並み


 能力 癒しの炎


 通称聖火。

 中性的な顔立ちをしているがれっきとした女。

 ガング(炎帝)の幼馴染であり、小さな頃から翁(テオはお爺さんと呼んでいる)とも交流がある。


 能力は癒し。

 この話では癒しと回復は別物。

 回復は怪我を治す、毒を解毒するなどが該当する。しかし、無くなった腕は傷口を塞ぐ事は出来ても再生する事はできない(切り飛ばされた腕があればくっつけることは可能)

 癒しは無くなった腕さえ再生させることができる。

 それは奇跡の領域であり、彼女が有名である理由の一つでもある。

 また、本来癒しの能力は形を持たない不可視の物である。しかし彼女の使う癒しは炎と言う姿で視認することが出来る。

 それは幼少から彼女の根底に根ずいたガングへの憧れであり、引いては炎への憧れのためである。結果、彼女の憧れを糧として成長した彼女の癒しは炎と言う姿を得た。

 彼女にとって炎の形をしていることに意味があるため火が持つ攻撃性は欠片も備わっていない。故にこの能力を用いての戦闘能力は皆無。


 能力詳細?

 癒しとは本来天使が得意とする魔術であり、回復の上位の業である。

 レクサスが死への恐れから死者蘇生を行うのに対し、テオは生への願いからそれを行う。レクサスとは様々な意味で対極にいる。


 人物背景

 性別を隠している理由。

 幼い頃からガングと共に育ち、何時からか彼を好いていた。

 幼少の頃は男として扱われていたため、ガングが自分を女だと気付いた時どのような反応がするのか楽しみで自分が女である事を明かさなかった。

 しかしガングはテオが女だと気付く事無く成長し、己の力を試すために討伐者になってしまった。

 本来戦いが好きではない彼女ではあったが、彼の隣を歩くために彼と同じものを見たいと思うようになる。討伐者になる際、ガングに同格として扱われるようになるまで自分の想いを伝えないと誓う。





 翁


 反応速度 早い

 頑丈さ  柔らかい


 本名不明の老人。

 様々な呼び名で呼ばれる(爺、お爺さん、爺さん、翁など)

 人間であるため寿命が存在するはずだが、その本当の年齢を知るものは誰もいない。

 しかし卓越した魔術の腕を誇り、古参の武闘派でもある。

 得意魔術は周囲の空気を操る風魔法。

 空気を固めて壁のように使う、砲弾のように打ち出す、刃のように薄く鋭くして切り裂くなど『見えない』戦い方を得意とする。

 杖自体が魔術を記憶させておく媒体であり(転移魔術を記憶させている)とっさの逃げ足が速い。


 人物背景

 大昔の人間。

 長く生きているがその寿命は確実に減っている。

 魔術を極めたが故の長命であり、極めてしまったが故に己の限界に気付いてしまった人物。

 炎帝ガング聖火テオを孫のようにかわいがっており、二人の才能も見抜いている。彼らの師匠でもある人物。




 鬼族の王種(生きている方)


 反応速度 すごく速い

 頑丈さ  すごく硬い


 筆頭君に殺された鬼族の代わりに王種と成った存在。

 弱いわけではなく、むしろかつての鬼族の王種を凌ぐ実力を持つ。

 強靭な筋肉を覆う硬い外皮は物理的な攻撃だけでなく魔力さえ弾く。

 また以前の王種は戦闘に享楽を求めている戦闘狂だったが、彼は戦いに理性を求めるタイプ。


 鬼族の王種と戦うことで得た戦いの楽しみに嵌っていくが、それを野蛮であるとして戒める。

 実の所この戦いを楽しむという思考こそが鬼族の王種に必要なものである。力のみを信奉する魔族に近い性質を持つ鬼族であるが故に、戦いを楽しめない王とは彼らの王足り得ない。

 その事を最後まで理解できなかった彼は、どれだけ優秀でも『鬼族の王種』としては不足であった。

 最後の一撃は己の本能ではなく技に頼った一撃を繰り出した。それこそがこの王種の全てを表している。


 人物背景


 戦闘技術、身体能力共に高い。実力的には王種の中でも頭一つ抜けている(僅差で次点が獣人族)

 そんな彼だからこそ数々の王種を集める事ができた。

 力はありながら性格は理性的であり、それゆえに他者からの信頼も厚い。



 鬼族について


 激情を原動力とする種族。

 怒りや殺意と言った物が激情と呼ばれる物である。そう言った物を原動力とするが故に他の種族に好かれていない。

 しかしそう言った物だけが激情ではなく、言葉に出来ぬ歓喜、戦いへの飢え、様々な物が激情である。

 ただ恐怖は別。原動力にはならない。それを持つ鬼族は他から恐れられる『鬼』というには役者不足。

 鬼族とは満たされぬ方が強く、納得できぬほうが力を増す種族である。

 しかしそうして強くなれば、相手も戦闘に対する快楽が増すため鬼族同士の戦いでは決定打にかける。

 そのため鬼族同士の戦いでは、何処まで戦いを楽しめるか(気分や気性の問題) どうやって相手を恐れさせるか(鬼族の王種・旧が咆哮を多用するのはこのため)などが重要となる。




 獣人族の王種


 反応速度 すごく早い

 頑丈さ  並み


 若く実力のある王種。

 身体能力的には鬼族の王種(新)よりやや弱い程度(体捌き、歩方と言った戦闘時の速さのみ二周りほど上回る)

 しかし特殊な能力は持っていない。

 必殺の一撃を持つわけでもなく、魔族のように回復力に優れているわけでもないため最強クラスには一歩劣る。ただそれは弱いと言うわけではなく未だ発展途上と言うだけの事。


 人物背景

 四腕の魔族とは知り合い。悪感情は持っていない。

 ガング(炎帝)を気に入っている。

 仲間意識が強い。




 半精族の王種


 反応速度 早い

 頑丈さ  並み


 見た目は理知的で美しい女性。

 その実短絡的な部分がある。

 特殊な能力は持っておらず、単純に高い連度の魔術を得意としている。

 魔力は大量に持っているが戦闘力はあまり高くない。


 人物背景

 四腕の魔族とは知り合い。

 かつて四椀の魔族に協力しようとし天使の容姿の事を尋ねた時に『お前より美しい』と言われた事を根に持っている(あくまで四腕の魔族の主観での話。実際にどちらが美しいのかは見る人による)

 実際の所四腕の魔族が好きだっただけ。







 鉄の王


 反応速度 すごく速い

 頑丈さ  硬い


 能力 魔力の吸収と再現


 魔族で最も強いと言われている人物。

 戦闘が好きと言う魔族の例に漏れず好戦的。

 単純な魔力量であれば天井知らずと言えるほどであり、噂に違わずその実力は高い(しかしそれは魔族での話。竜と比べると一歩劣る)

 本人は己の能力を『金属を操る』だと思っているが、実際には『金属に含まれる魔力を取り込む事で、魔力の元となった金属を自分の魔力で作り出している』が正しい。

 そのため金属以外を再現することも本来であれば可能(適正の問題で格段に弱くなる)

 自らの魔力で作った剣を武器として使うことを好む。

 彼は剣を一撃振るうたびに魔力に分解し、再度剣の形に作り直すと言う事をしている。そのため剣を返す反動が無く、素手で戦っているような高速戦闘が可能。またその副産物として常に新品の武器を使っているのと同じ状態を維持できる。




 レクサスの能力との違い

 レクサスはあくまでも怨霊(意思を持つ魔力)を操る(自由に戦わせている。命令は聞く)のに対して、鉄の王は魔力(意思がない力)を再現(自分の理解できる範囲のみを完全に操る)している。

 またレクサスの能力は力を使っても力が減らない(怨霊=意思を持つ魔力、は再びレクサスの元に戻ってくる)のに対して力を使えばその分だけ力が減る(銃弾と同じ。撃てば戻ってこない)

 しかし本来はこれが普通。凄まじい魔力回復能力を持つアリエルですら力を使えばその分だけ力は減る。

 そのため力の大きさ(総量)と言う点でレクサスには勝てない。

 しかし戦闘技能と言う点で完全にレクサスを上回っている。



 人物背景


 『竜石』と呼ばれる竜の力を封じた石を食ったことによりその力を飛躍的に高める。実際は『竜石』ではなく『竜玉』であり、『竜玉』の元の竜の力を再現(自分の力で再現可能な範囲だけ)する事で本来魔族では使うことのできない強い力を得た(条件を無視しての飛行・適正の上昇)

 同族(同族=竜=アリエルのこと)の強い力を感じそれを己の物にしようと主人公に戦いを挑む。



 飛竜の竜玉の力

 風、空気を操る。また空気を媒体にした魔術、それに順ずる物の適正の上昇。

 本来彼が持つ適正では不可能である空気を圧縮しての戦闘(戦闘法は翁と同じ。力はこちらの方が段違いに強い)が可能に。


 火山竜の竜玉の力

 石、岩、地面などの土を一瞬で溶岩に変化させる(溶岩を一瞬で石、岩、土に戻す事も可能)

 元の適正では金属しか操れなかったが、そう言った物を自在に操れるようになる(しかし石などより優れている金属を操れるためほぼ意味が無い。使うのは地面を溶岩に変化させるぐらい)


 能力詳細

 主に金属を操る。

 金属の強度は金属を作った際の魔力の量に影響される。

 飛竜、および火山竜の力を一部使うことが出来る(どちらも実際に戦っているわけでないので業の完全再現は不可能)





 イード


 反応速度 並み

 頑丈さ  柔らかい


 死者の都でレクサスとでであってしまった探索者。

 あくまで並みの人間の能力しかないが危機察知能力が高く生き残るのがうまい。









 アリス


 反応速度 並みより少し早い

 頑丈さ  柔らかい


 死者の都でレクサスに攻撃を仕掛けた討伐者。

 本人の能力は少し強い探索者程度だが竜牙兵召喚の魔術を使いこなすため討伐者としての実力は高い。

 主人公組に死霊兵という手下を与えてしまったのは間違いなく彼女のせい。

 正面から戦う事はあまりせず、竜牙兵を用いての集団戦などが得意。

 またプライドが高い一面を持ちながら少しでも危険と判断すれば撤退(逃げること)は行う。



 竜牙兵


 反応速度 そこそこ早い→早い

 頑丈さ  そこそこ硬い→硬い


 死者の都までは少し強い悪霊程度だったが竜の素材を使用することにより大幅に強化された。

 一体一体が並みの鬼族を超えておりそれが二百体以上存在する。

 死霊兵と違いアリスに統率された動きをする。

 具体的な強さは五人ほどでかかれば鬼族の森攻略中の筆頭君と互角。






 不死者の男


 反応速度 早い(すごく早い)

 頑丈さ  並み


 氷の女王に惚れていた男。

 女王を自分のものにするため人間をやめた。

 だが女王の強さは彼の想像を超えており人間をやめ長い時間をかけて対策を立てる程度では勝つことができなかった。

 人間のころに使っていた術が今でも使え自身が危険だと感じた時に反応速度が凄まじく上がる。

 不死者の体のため無理な動きをすることでおこる肉体の損傷を気にすることなく発動できるようになったがそれでも毎年増える傷は彼の心を狂わせていった。

 最終的に女王を倒すという一点のみに意識が向いていた。





 石巨人


 反応速度 早い

 頑丈さ  すごく硬い


 死者の軍勢に対抗するために試験的に生み出された。

 倒すことができない相手を抑え込むための硬さと重さを備えた戦うことのできる盾として作られた。

 森に鳥の使い魔がおりその使い魔の視界を通して操作している。

 またある程度の防御や反撃を自ら行うことができる。

 試験的に作ったものだが予想以上に有用性がありこの方向性で対抗することができると製作者に思わせた。




 木の巨人


 反応速度 早い

 頑丈さ  硬い


 死者の軍勢に対抗するために試験的に生み出された。

 石巨人とは異なり死者の都の周りにある木を使っているため石巨人に比べ生み出すのが容易。

 本来はもっと大量に用意する予定だった。

 石巨人と違い死者の軍勢にほぼ対抗できなかった。

 この結果を受けて石巨人の開発に切り替えたものと木の巨人の強化を図ったものに分かれた。




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